バーレイ

バーレイ社は、1851年に、英国陶器産業の里とも言われているストーク・オン・トレントで誕生した陶磁器メーカーです。

バーレイ（Burleigh）とはBurgess & Leigh社の略で、1862年にブランドを引き継いだ「フレドリック・ラスボーン・バージェス」と、「ウィリアム・レイ」の名前から付けられています。
バーレイが、現在も稼働し続けている工場、ミドルポート・ポタリーに移ったのは1868年のこと。

1880年代には、工場の動線の良さ、廃棄物の処理や環境に配慮した製造技術において評価され、当時のストーク・オン・トレント（スタッフォードシャー州）の陶器業界の模範工場として位置づけられていました。

当時の技術を継承しながら、多くの職人さんの手作業によって生み出された温かみのあるバーレイの陶磁器は、日本でも人気の高いアイテムなんです。

バーレイの陶磁器は、素材から製造まで全てをMADE IN ENGLANDにこだわり、創業当時から変わらない製法で純英国製の陶磁器を作り続けています。
その製品の特徴は、職人さんの手作業で行う銅板転写。

模様が描かれた銅板にインクを塗って、ティッシュと呼ばれる薄い半紙に転写し、インクが渇く前にその転写紙を版画のように陶器にこすりつけることで柄を付ける技法です。

大量生産の風潮や機械化により、現在でもこの製造方法を忠実に守って継承し続けているのはバーレイ社だけ。

銅板転写を使ってマグカップ1個に柄を付けるのにかかる時間は、なんと約30分。

全て職人さんの手で行われるため、同じ柄でも色の濃さが違ったり、柄のズレや切れ目があったりと、手作業ならではの個体差も魅力のひとつなんです。