ローズウッド材の家具
高級家具に使われ、現在では手に入れることの出来ないとても希少価値の高い木材、ローズウッド材。そんなローズウッド材を使って造った家具の特徴をまとめてみました。
ローズウッド材とは、マメ科のツルサイカチ属に属している広葉樹「インドローズ」の事で、日本では紫檀(シタン)と呼ばれています。
主に、インドやマダガスカルなどの中南米に多く、東南アジアでは、人工的に植林されているものもあります。
名前の通り、切った木の切り口から、バラの花のような香りがすることから、ローズウッドと呼ばれています。
いろんな種類のあるローズウッド材の中でも、最高品質のインド産のインドローズ(本紫檀)は、現地ではもともと、Sheesham(シーシャム)と呼ばれていましたが、インドを統治したイギリス人たちが「Rosewood」と呼んだことで、ローズウッドという呼び名が定着しました。
とても硬く、虫にも強い性質から、高級家具や仏壇、高級車、クラシックギターなどの楽器にもよく使われましたが、2017年に、ワシントン条約で、ローズウッド属の木材すべてに、規制がかかってしまったため、現在ではなかなか手に入らない木材になってしまいました。
そんなローズウッド材の3つの特徴は以下の通りです。希少価値の高い高級材として、華やかな装飾が施された高級家具や椅子に使われています。
01.
希少価値が高い
ローズウッド材は、ワシントン条約で規制されて現在ではなかなか手に入らず、希少価値が高くなっています。
また、材質も、とても硬く、重いので、ノコギリやカンナを使って加工するのも難しく、高度な職人の技術が必要となります。
そのため、現在でも家具として形が残っているものはかなり貴重なんです。
02.
美しい紫檀(シタン)色
ローズウッド材の杢目は、紫檀(シタン)色と呼ばれる、黒っぽい赤紫色に、流れるような縞模様が特徴です。
名前の通り、伐りたてのローズウッドは芳醇な薔薇の香りがすると言われていて、老木になればなるほど香りが強くなります。
03.
最高級品に使われる木材
古くから高級材として人気で、ベルサイユ宮殿にあるルイ14世のベッドや、ブラジル大統領のピアノ、高級車のダッシュボードなどにもローズウッド材は使われています。
さらに、その見た目だけでなく、音色もよいことから、クラシックギターなどの楽器にも使用されたりと、様々な高級品に使われてきました。