チーク材の家具

北欧スタイルのデザイン性の高いビンテージ家具に使われ、日本でも、最近、人気を集めているチーク材。そんなチーク材を使って造った家具の特徴をまとめてみました。


チーク材とは?

そもそもチーク材とは、シソ科チーク属の落葉性高木の総称で主に東南アジアの熱帯気候の地域に生育している高級木材のことを言います。

チーク材には、油分が含まれているため、水や海水でも腐りにくく、虫にも強いため、船の甲板や内装にも使われました。
20世紀を代表するクイーンエリザベス号や、高級列車オリエント急行などにもチーク材が使われています。

けれど、実はもともとチーク材は、伐採されてすぐは水分が多く含まれ、反りや割れが激しいので、家具には向いていない木材です。
そのため、時間をかけてしっかり乾燥させる必要があり、乾燥させることで耐久性が高くなり、安定してくるため、古いものの方が価値が高くなります。

現代では、オーブンなどを使って短期間で乾燥させたものも多くありますが、自然乾燥されたものと比べて、重厚感や存在感が違うので、自然乾燥された高品質のチーク材が使われた英国のビンテージ家具は、現代の幅広い方から人気があります。

そんなチーク材の3つの特徴は以下の通りです。堅くて丈夫で、高級材として、北欧ビンテージ家具などでよく使われる木材です。



01.
堅く加工しやすい

チーク材の特徴1堅くて加工しやすい

堅くてとても丈夫なチーク材は、高級材として有名で、古くから人気のある木材です。

堅いため、突き板として家具の表面に使われる事も多く、北欧スタイルのシンプルな家具によく使われています。

しっかりと木を乾燥させると、木の伸縮や変形が少ない事から家具の加工にも適しています。



02.
カンタンお手入れ

チーク材の特徴2カンタンお手入れ

チーク材は、木材にオイルを含んでおり、水に強く、お手入れが簡単なので、ダイニングテーブルやローテーブルなど、天板を使う家具に向いている木材です。
また、その油分には、虫を寄せ付けにくい効果もあります。

天然の油分をたっぷりと含んだチーク材の木肌は、しっとりとした滑らかな手触りが特徴で、「木の宝石」とも言われています。



03.
変化する

チーク材の特徴2カンタンお手入れ

世界三大銘木と呼ばれているチーク材は、美しい木目と色が特徴です。

時間が経って油分が蒸発していくことで、チーク特有の黒い縞模様が薄くなり、反対に地の色が濃くなり、全体が金褐色にじっくりと変化していきます。

チーク材は経年変化が楽しめる木材です。


お手入れもカンタン!木の宝石と呼ばれるチーク材の家具

最近人気の北欧デザインのビンテージ家具に隠された歴史や特徴のついてのお話しです。


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