キリム
トルコやイラン、アフガニスタンなどに住む遊牧民の手作業で造られた、タテ糸とヨコ糸を交差させてできる織物。毛足のないキリムは、薄くて加工もしやすいのが特徴です。
キリムとは、トルコやイラン、アフガニスタンなどに住む遊牧民族によって手作業で作られた、平織り(つづれ織り)の織物のこと。
経糸と緯糸を交互に交差させながら模様を描いていくキリムのシンプルな技法は、紀元前7世紀頃の遺跡から見つかるほど歴史の長いものです。
昔から親しまれてきたキリムは産地も幅広く、作られる地域や部族によっても織り方やモチーフが変わってきます。
いろんな産地がある中で、西洋などで一番最初に流行したのがトルコで作られたキリム。
そのため、トルコ語の「キリム」という呼び方が定着していったんです。
ここからは、そんな伝統ある歴史の長いキリムの特徴についてご紹介します。
01.歴史を重ねた伝統ある織物
歴史の長いキリムだからこそ、昔から大切に使われてきたオールドやビンテージのものも多いんです。
ビンテージのキリムは、遊牧民族によって実際に使われてきたものですが、嫁入り道具や販売用として使わずに保管されていたデッドストックもたくさん。
デッドストックのオールドキリムは、年月を重ねたことによる経年変化はありますが、質も良いので新品と同じように使えます。
伝統的なオールドキリムを初めて使う方は、デッドストックのビンテージ品から選ぶのがオススメです。
02.加工しやすい素材
ギャッベや絨毯と比べて、薄くて軽いキリムは、もともと、遊牧生活の中でラクダに乗せて物を運ぶときに、荷物をまとめて入れておくための袋にも使われるほど丈夫で使い勝手の良い織物。
なので、インテリアとして各国に広まった現在では、クッションやバッグなどの小物に加工されたり、椅子の座面に張ったりと、いろんな場所で活用されているんです。
小物を作るときに使う際も、大きな1枚のキリムをカットして使われます。
そのため、カットする場所によっても模様が少しずつ違って、同じ模様が出来ない一点ものという点も魅力の一つなんです。
03.キリムの織りの技術
平織りで作られるキリムですが、模様を描くための糸の色を変えるときに使われる技法はいろいろあります。
特に、トルコで作られるキリムによく使われるのがスリット織りと呼ばれるもの。
スリット織りは、糸を折り返すことで色を変える方法のため、色と色の間にすき間が出来ることがあります。
このスリットを利用してレースのようなデザインにしたり、糸をハッキリと分けずに混ぜてしまったりと、地域によって織り方もさまざま。
デザインや仕上がりの違いにも着目しながら、お気に入りのキリムを選んでみましょう。
04.願いのこもったモチーフ
キリムには、さまざまな幾何学模様のようなモチーフが描かれています。
描かれるモチーフは、パッと見では何の形か分からないようなものも多く、民族間で世代を超えながら代々受け継がれてきた伝統ある文様がたくさんあるんです。
そんなキリムの文様には、モチーフによっていろんな願いや想いが込められています。
たとえば、遊牧民にとって財産である「羊の角」の文様は、繁栄や豊穣の意味。
「櫛」や「イヤリング」の文様は、結婚式や花嫁道具として贈られることから、結婚への想いが込められています。
キリムを織る女性たちは、家族や民族の未来を想いながら、受け継がれてきた伝統的なモチーフを描いていったんです。
伝統あるキリムは、赤や青、黄色や紫など、鮮やかな原色が使われたものも多くあるので、挿し色効果もバツグンのアイテム。
気軽に使えるオールドキリムのラグやクッションなどを取り入れながら、ビンテージのあるお部屋のコーディネートを楽しんでみましょう。

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【ご紹介したアイテム】
トルコなどの遊牧民によって織られた、独特のデザインがおしゃれなキリムの絨毯やクッションなどをご紹介します。
キリムの商品一覧



























