アイアン製の家具
日本語では鉄のことで、インテリアとしてはもちろん、外でガーデニング用としてもよく使われるアイアン製のアイテム。そんなアイアンを使って造った家具の特徴をまとめてみました。
アイアンとは鉄のこと。その製造方法には大きく分けて2種類あり、鉄を叩いて形を作る「鍛造(たんぞう)」と、溶かした鉄を型に流し込んで形を作る「鋳造(ちゅうぞう)」があります。
鋳造は、強度は多少劣りますが、型さえあれば小さなものや繊細なデザインも、早く簡単に製造することが出来ます。
鍛造は、製造に時間がかかり、高価にはなりますが、叩くことで強度が上がり、質の良い製品を作ることが出来ます。
鍛造はロートアイアンとも言い、ヨーロッパでよく使われている技術です。
ロートアイアンは、西洋でよく見られる、家の門に使われるフェンスや表札、ポストなどのエクステリアによく使われました。
また、西洋のパブなどでも、水を撒いて床を掃除するときに、水気でいたまないようにとアイアン脚のテーブルがよく使われました。
しかし、フランスでは、第二次世界大戦の頃になると、鉄でできたものは溶かして軍事用品に使われたため、当時造られたアイアン製品で今でも残っているものはとても貴重になります。
そんなアイアンの2つの特徴は以下の通りです。水にも強く、ガーデン家具などエクステリアにもピッタリの素材です。
01.
曲線を描くライン
熱を加えて形を形成しやすいアイアンの家具は、鉄をぐにゅっと曲げた美しいカーブが描かれたり、細かい装飾が施されたりと、様々なデザインのものが作り出されています。
形ができたアイアンの上からペイントがされた、エレガントで女性らしいスタイルのものも多く見られ、お家のインテリアからガーデン家具としてまでいろんな場面で活躍しています。
02.
味わい深くなる素材
アイアン製の家具は、経年変化によってサビがでてきたり、変色や塗装が剥がれてきたりと、自然に味わい深い印象に変わっていきます。
昔に作られたアイアン製品で、既に趣のある家具はモチロン、新品の家具でも使っているうちに風化して味が出てくるので、自分でアンティークを育てていく気分で楽しむこともできます。