ビーチ材の家具

日本で言うブナ材のことで、現在も家具や椅子でよく使われているビーチ材。そんなビーチ材を使って造った家具の特徴をまとめてみました。


ビーチ材とは?

ビーチ材は、現在も家具や椅子でよく使われる木材で、日本名ではブナの木のことを言います。

水分を多く含んだ木に、栄養たっぷりの果実を実らせるビーチは、森の豊かさの象徴とされ、ヨーロッパでは、「森の女王」とも呼ばれていました。

ビーチの木は、北米やヨーロッパなどで生育し、現在では、北欧家具でもよく使われる木材です。
また、日本でも多く見られる木で、世界遺産にも登録された、白神山地の世界最大級のブナの原生林をはじめとし、北海道から九州まで幅広い地域で生育しています。

その素材は、白っぽい色味のため、見た目は柔らかい印象ですが、実際の材質は広葉樹の中でもとても堅く、曲げに強いため、椅子の背もたれや脚によく使われます。

中でも、世界で最も売れた椅子と言われている、ハンス・ウェグナーがデザインした「Yチェア」や、ヨーロッパで昔から定番の椅子としてカフェやレストランで使われている、曲げ木が特徴のベントウッドチェアなど、ビーチ材で造られたものが多く見られます。

そんなビーチ材の3つの特徴は以下の通りです。主張しすぎない上品な木目や、堅く粘りのある素材は、椅子やテーブルなどの脚物家具に向いている木材です。



01.
堅くて丈夫

ビーチ材の特徴1堅くて丈夫

ビーチ材は、堅くて衝撃にも強く、割れにくい丈夫な素材です。

その反面、加工する前にしっかり乾燥しないと、曲がったり、反ったりすることがあります。
なので、アンティークのような、現在でも残りつづけている家具や椅子として、ずっと使える製品を作るのにも、職人の技術が重要でした。



02.
曲げ木に向いた素材

ビーチ材の特徴2曲げ木に向いた素材

粘りのあるビーチ材は、蒸気を当てて柔らかくした木材を曲げて形を作る、曲げ木にもピッタリの素材です。

この技法は、主にチェアなどに使われ、木を切り抜くのではなく、木の繊維を残したまま使えるため、デザイン性だけでなく、使い勝手のいい、強くて丈夫な椅子を作ることが出来ます。



03.
ビーチ材の杢目

ビーチ材の特徴2杢目

ビーチ材の木目は細かく、柾目に切ると、虎斑がでて、細かい斑点が見えるのも特徴です。

また、ビーチ材の色味はピンクベージュのような優しい色合いで、時間が経つと、経年変化によって黄色みを帯びた色に変化します。

細かく滑らかな木目は、塗装をかけると、高級材のローズウッドのようにも見えるため、アンティークでは、濃い色合いのものも多く見られます。


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