丸い風船の形のアンティークチェアを比べてみました
- 東 香里

お客様のお部屋

今日は、私のお気に入りの椅子、バルーンバックチェアを、背もたれのデザインを比べながらご紹介していきます。

バルーンバックチェアは、名前の通り背もたれが丸い風船のような形をした椅子です。
特に、赤い座面が華やかなこちらの椅子は、背もたれのきれいな真ん丸で、バルーンバックチェアの代表とも言えるようなシルエットが素敵なんです。
一本の木がこんな風に丸いシルエットになるなんて、いったいどういう風に造っていたんだろう…と想像も膨らみます。

丸い背もたれの下の方には、可愛いお花が2輪咲いていました。
ワンポイントで入っているお花の彫りは、近くで見ると立体感があって、花びらの部分も細かく丁寧に施されているのが良く分かります。
見れば見るほど当時の職人さんのこだわりが感じられる、アンティークの椅子です。
→お花のワンポイントが可愛いアンティークの椅子を見てみる

こちらは背もたれのバルーンに少し華やかさがプラスされたデザインです。
先ほどの椅子とは脚の形も違って、柔らかなカーブを描いた脚が、可愛いお花の座面と合わさって女性らしい雰囲気です。

背もたれを近くで見てみると、トップに細かな装飾が施されているのが分かります。
くるんくるんと植物が伝っているようなデザインは、向こう側が透けて見える透かし彫りの装飾になっていて、惹き込まれるような美しさです。
フレーム部分には、よく見ると溝が入っていて、お部屋の照明が当たって、光と影のコントラストが生まれています。
それだけでもなんだか華やかさが増すように感じられるので不思議…。
→透かし彫り×お花の座面がオシャレな椅子を見てみる

こちらはさらにバルーンの形がアレンジされたデザインのチェア。
背もたれは今までの2つのように丸ではないけど、真ん中を透かし彫りで繋げたデザインや、王冠のようなトップの装飾も華やかで、高級感たっぷりのバルーンバックチェアです。

複雑に彫り込まれたデザインは、シンメトリーになっていて、手作業でこんなに美しく木を加工することが出来るなんてちょっと感動してしまうほどです…。
背もたれのバルーンの部分から透かし彫りにつながる部分も丁寧にデザインされていて、透かし彫りを組み合わせながら丸い形が表現されていることからも、職人技が感じられて、まるで芸術作品を見ているような気持ちになります。
→芸術品のような華やかなアンティークの椅子を見てみる

ちょっと番外編?で珍しい形のバルーンバックチェアと言えば…こちら。
植物のツタのような、トゲのあるバラのようなかなり珍しいデザインです。

脚も足先にかけて細くなっていき、まるで植物のようで、あまりに特徴的なデザインなので、まるでディズニー映画にでてきそうだななんて思いながら眺めていました。
今日は、4つのいろんな形のバルーンバックチェアをご紹介しましたが、一番のお気に入りはどれでしたか?
アンティークはいろんなデザインの椅子があるので、同じ「バルーンバックチェア」という名前でも、こんなにいろんな種類があるんです。
他にもいろんなデザインのバルーンバックチェアがあるので、是非、自分のお気に入りのデザインを見つけてみてください。
→こんな可愛い背もたれのチェア、見たことありますか?
▼Handleのお店の様子をのぞいてみましょう


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東 香里
アンティークショップHandle Webマスター
リビングスタイリスト2級 文部科学省後援色彩検定2級小さい頃から好きだった絵やデザインの勉強をしたいと短大でデザインを専攻。そこで学んだデザインに関わる多くのPC技術を活かせる仕事に就きたいとHandleへ。
インテリアに関しては初心者だったため、日々、新しい知識を取り入れながら、同じようにインテリアが初心者のお客様に寄り添う、読みやすさを意識した記事を制作している。
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