ミントン(MINTON)商品一覧
1793年にストーク・オン・トレントで創業したミントン社で作られたアンティーク食器。イギリスで直接、買い付けたキレイなものだけをご紹介しています。
▼ミントン(MINTON)とは ▼
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英国アンティークの美しいお皿、ミントンのアンセストラル(Ancestral)のプレート (m-7062-z)
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5,200円(税込)在庫2枚
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英国アンティークの美しいミニプレート、ミントンのマーロウ(MARLOW)のピンディッシュ (m-8948-z)
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6,400円(税込)在庫1枚
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英国アンティークの美しいお皿、ミントンのマーロウ(MARLOW)のプレート (m-8431-z)
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8,200円(税込)在庫1枚
ミントン(MINTON)とは
ヴィクトリア女王に愛された陶磁器として知られるミントン窯。
現在は、フォーカスグループの傘下に入り、ミントンのブランドは廃止されたことにより、今は現行品がないため、アンティークでしか見ることができない貴重なブランドです。
ミントン窯は、1793年にトーマス・ミントンがストーク・オン・トレントで創業したのが始まりです。
トーマス・ミントンは、もともと銅板彫刻の見習いとして修業をしていました。
その頃、スポード窯、ウェッジウッド窯はすでに銅板転写の技術を商品化しており、トーマスは銅板転写の下請けの仕事をすることで技術を積み、さらに資金を集め、1793年に自分の窯を創業しました。
そして、1800年頃には、ミントン窯もボーンチャイナを導入。
彼の作る白磁は品質も高く、トーマスは素地と釉薬の研究を重ねていきます。
トーマス亡き後、共にミントン窯で働いていたトーマス・ミントンの次男、ハーバード・ミントンが1825年に跡を継ぐこととなります。 しかし、ハーバードは、当時流行していた新古典主義のデザインに感銘を受け、タイルを作ることに没頭していました。 ハーバードは、磁器作りと並行してタイル作りに夢中になっていましたが、父の代に発展したセーブルスタイルの磁器デザインをおろそかにしたわけではありませんでした。
父が大切にしていたボーンチャイナをさらに改良し、美しい磁器作品を生み出してきました。
ミントン窯のセーブルスタイルの作品は貴族や上流階級の人々を魅了し、1840年に、ヴィクトリア女王が工場を訪問。
1851年ロンドン万国博覧会にて、ヴィクトリア女王は「ミントンは世界で最も美しいボーンチャイナ」という言葉を残しています。
その後も、ヴィクトリア女王のミントン贔屓により、数々の作品を王室に収めてきました。
そしてついに、1856年にヴィクトリア女王より王室御用達を賜ることになります。
その後、ハーバード亡き後、甥のコリン・ミントン・キャンベルが跡を継ぎ、ミントンは新しい時代に突入します。
ジャポニズムの作品が注目されていた当時、ジャポニズムの愛好家として知られていたクリストファー・ドレッサーにデザインの提供を受け、新しいデザインを多く取り入れてきました。
さらに、ミントン窯の転機となったのが、ヴィクトリア時代後期の普仏戦争によりセーブルが爆撃を受けたことで、腕の立つ多くのフランス人技術者がミントン窯に移籍してきたことです。
中でも、天才職人ルイ・ソロンがフランスのセーブルから移籍してきたことでミントン窯が大きく飛躍します。
ミントンが誇る「アシッド・ゴールド」「レイズド・ペースト・ゴールド」そして、ルイ・ソロンがミントン窯に伝えた「パテ・シュール・パテ」はミントン窯の三大超絶技法として確立しました。
こうして、ミントン窯は、英国にてフランスのセーブルスタイルの美しく品のある独自のスタイルを数多く生み出してきました。
2015年、フィンランドの企業フィーカスグループとの合併後、ブランドの廃止が決定し、1793年から続いたミントン窯は閉窯され、陶磁器ファンの間でも大きな衝撃を与えました。
現在は、ミントンのライセンスブランドが残るのみとなりましが、ミントンがこれまでに生み出してきた美しい作品やそれらの卓越した技法は大切に守らています。
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ウィローパターン
英国の人が中国の風景をイメージして、陶磁器に描いた英国生まれのウィローパターン。 柳を中央に置き、松などの樹木、岩石や、空飛ぶ二羽の鳥などが描かれています。
このデザインの製作にかかわっていたのが、トーマス・ミントンであると知られています。 しかし、これには諸説あるため、誰が真の発案者なのか解明されていませんが、 英国の陶磁器ブランドがウィローパターンを作り、人気を博していました。 -
ハーバードのタイル
ハーバード・ミントンが陶磁器つくりと並行して夢中になっていたタイルの製作。 ハーバードは当時には途絶えていた技術で作られた「象嵌タイル」の復刻を目指していました。
しかし、製造特許は別の人物が取ることになりますが、ハーバードは使用許可を取り、タイルの安定製造させることを実現します。 ヴィクトリア時代には、タイルは「ヴィクトリアンタイル」として大流行し、のちにウェストミンスター宮殿やヴィクトリア女王の私邸オズボーンハウスにもミントンのタイルが使われるようになりました。 -
ミントン窯の三大技法
一つ目は「アシット・ゴールド」といい、酸で釉薬を腐食させ、そこに22金を流す技法のことです。
二つ目は「レイズド・ペースト・ゴールド」といい、盛り金装飾の技法。
そして三つ目が ルイ・ソロンがミントン窯に伝えた「パテ・シュール・パテ」という技法です。「土の上に土」という意味で、薄く陶土を溶いた英期待を焼成しながら、重ね塗りをし、まるでカメオのような風合いをだす技法は、非常に美しく、飾る陶磁器ともいわれていました。 -
ミントンブランド
1948年に当時アートディレクターだったワグワースがデザインしたミントンの代表作「ハドンホール」シリーズが誕生しました。 「ハドンホール」は、当時ワグワースがミントン窯の近くにあった中世の城ハドンホール礼拝場の壁画にインスピレーションを受けデザインしたものです。 白磁に美しくもエネルギーを感じる花々が描かれたハドンホールシリーズは、多くの人々に愛され続けてきました。
また、ミントンは美しく鮮やかなターコイズブルーの作品を多く生み出してきました。それらはミントンブルーともよばれ、ミントンを代表するものとなっています。
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【ご紹介したアイテム】
イギリスで直接買い付けた、ミントン社のアンティーク食器などをご紹介しています。
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