ロイヤルドルトン(Royal Doulton)

ロイヤルドルトンRoyal Doulton商品一覧

1815年にロンドンのランベスに創業したロイヤルドルトン社で作られたアンティーク食器。イギリスで直接、買い付けたキレイなものだけをご紹介しています。
▼ロイヤルドルトンRoyal Doultonとは ▼

1815年、ジョン・ドルトンが仕事仲間であったワッツとともに、ロンドンのランベスにワッツ＆ドルトン窯を創業。それが、今のロイヤルドルトン窯の始まりです。

当時は、塩釉炻器という腐食しにくく耐久性、耐水性にも優れた炻器製のストーンウェアが専門で、インク瓶やマグカップ、水差しなど小物類から、 炻器の強度を活かしたチムニーポットやタイルなどの建築資材などの製作をしていました。

1835年、ドルトンの発展の立役者となる、ジョン・ドルトンの息子、ヘンリー・ドルトンが見習いとして企業に参加。 ヘンリーは、まず蒸気機関を取り入れることで、工場の生産効率を高め、塩釉炻器の技術を生かした、排水設備や洗面器や便器などの衛生用品を製品化しました。

当時、ロンドンは人口が爆発的に増加し、もともと不衛生だった状態がさらに悪化し、伝染病が蔓延していました。
英国政府が掲げた「衛生革命」のもと、ドルトンは英国政府から大口の排水管受注を受けとことで、ドルトンはさらに躍進していきます。

そこで、1846年、排水管を作る会社をヘンリー・ドルトンCo.として独立させ、当初からある建築資材などを牽引するドルトン＆ワッツ窯の二つの会社として成長していきました。

ワッツ亡き後、ジョン・ドルトンはヘンリー・ドルトンCo.とドルトン＆ワッツ窯を併合し、社名をドルトン＆Co.にしました。

1854年、アーツ＆クラフツ運動により、工場地帯となっていたランベスに「ランベス・スクール・オブ・アート」という美術学校を設立。 その校長が、運営にあたりドルトン窯に資金や作品作りへの協力を依頼したことにより、ドルトン窯は産業・衛生陶器専門から陶器などの美術品制作にも目を向けるようになります。

ヘンリーは、この美術学校の卒業生や、女性のデザイナーを多く雇用し、「ランベス・ウェア」とよばれる「一点もの」の作家の陶芸品づくりを始め、芸術家の育成にも尽力しました。 一点ものの自由で個性的なデザインは、様々な博覧会で高い評価を得ます。

その後1884年頃、ヘンリーはボーンチャイナの製造を開始します。
ヘンリーは、ボーンチャイナの白地を美しく引き立てるよう、あえて絵付けを少なくしドルトン窯独自の作品をつくりだしてきました。

これらの功績により、1885年にヘンリー・ドルトンは王位芸術院よりアルバートメダルを授与、 1887年に、ヴィクトリア女王より窯業関係者の中で初となる「ナイト」の称号が贈られました。

1897年、当時のイギリスに大きな影響を与え、偉大な功績を残したヘンリーは生涯を閉じることになります。

1901年、エドワード７世により王室御用達の証、ロイヤルの称号を与えられたことにより、「ロイヤルドルトン」となりました。

その後、ミントン・ロイヤルアルバート・ロイヤルクラウンダービーを参加におさま、世界最大の陶磁器メーカーとなりましたが、現在はフィンランドの企業フィーカスの一員となっています。

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  ドルトンのデザイン

  ドルトンは、当時人気のあったセーブル風のものから、ロココ式、幾何学模様など数々のパターンを生み出してきました。 様々なデザインがある中でも、ドルトンは金彩なども少なく、ボーンチャイナの美しい白地を活かす高級感がある品のあるデザインが特徴的です。
  
  1934年に発表された愛らしいうさぎがモチーフになった「バニキンズ」は、ウィリアム皇太子など子育てにも愛用されるシリーズは、コレクタークラブもあるほど世界中で人気のシリーズです。

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  ドルトンのフィギア

  1889年、ドルトンの功績に感銘を受けた造形師のチャールズ・ノークがウースター社からドルトン窯に移籍してきました。 ノークは、スタッフォードシャーの伝統的なフィギア作りを復活させ、様々なフィギアを作り出し英国内だけでなく、海外でも評価されました。
  
  その後、18～19世紀のスタッフォードシャーの伝統品トビージャグを復刻した「トビージョッキシリーズ」を発表。 小説に出てくるキャラクターや、王室のメンバー、有名人など様々な人物がモチーフとなり、愛嬌のある表情のトビージャグは今でも世界中でコレクターが多い作品です。