今さら聞けない、いろいろある電球の種類を知っておこう。

小澤真弓
小澤 真弓

実は私は電球を買いに行くのが苦手。家の電球が切れても、切れた電球をお店に持って行って「これと同じモノ下さい」と言わないと、どれを選んでいいのか分かりません。
でも、意外にそういう人って多いことに気が付きました!なので、今回はお店ですぐに電球が選べるよう、電球の種類についてまとめてみました!


まず、電球にはどんな種類があるの?

電球の種類は大きく分けると3つに分かれます。
①部屋全体を明るくし、作業しやすい色の光を放つ蛍光灯
②温かみのある光で優しい空間を演出する白熱球
③省エネで長寿命!最近人気のLED電球
大抵、使われているものは、上の3種類です。それでは、それぞれの特徴についてお話しします。

実は形が色々ある、蛍光灯について知っておこう

一言で蛍光灯って言っても、実はいろんなタイプがあること、ご存知でしたか?実は色もいろいろあって、白色・昼白色・電球色など種類が豊富なんです。
形によって、いろんなタイプに分かれます。今回は、一般・コンパクト・電球型の蛍光灯についてお話しします。

・一般蛍光灯(環形蛍光管(丸・円型)・直管蛍光灯(棒状))

keikou


よく見る一般的な蛍光灯です。お家でよく使われる丸い形をしたものと、オフィスなどで使われる棒状のものがあります。
マンションやアパート、建売住宅などに付属している主照明のシーリングライトや和室の照明などにはこのタイプがよく使われています。
発熱が少なく、効率のいい電球で連続5000時間以上使用できる寿命の長さが特徴です。


・コンパクト蛍光灯
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実は蛍光灯だったんだ!と気が付かないうちに使われているのが、このコンパクト蛍光灯。
デスクランプやダウンライトなどによく使われているんです。
棒状の蛍光灯をグニャグニャっと曲げたような感じで、大きさはちょっと大きめの白熱球くらい。なので、蛍光灯と気が付かず使っている方も多いようです。

グニュっと曲がっている蛍光灯の絵を描きましたが、こんなにグニュグニュ曲がっていないタイプもあります(笑)
・電球型蛍光灯

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よく、ダウンライトなどで使われている蛍光灯です。
見た目は白熱灯によく似ているので、これまた気が付かず使っていることもあります。しかも、白熱電球のソケットと同じソケットでそのまま使える蛍光灯です。
白熱電球より消費電力が約3分の1で使え、寿命が5~6倍あり経済的な電球です。
ただ、調光機能やリモコン機能つきの照明器具には使えないものもあるので選ぶ時にはご注意を。


癒し効果No.1!昔ながらの白熱球

昔ながらの電球と言えば、やはり白熱球。最近、LEDが主流になってきていますが、それでも、インテリアが好きな方や、海外では白熱球のあたたかい灯りに勝るものはない!と、ずっと支持されし続けています。

・一般電球/ボール球

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白熱電球は、エジソンが発明した時代から同じ。フィラメントといわれる発光体が内部に取り付けられており、そのフィラメントが発熱・発光することにより光を演出します。
蛍光灯などと比べるとオレンジ色の暖かな雰囲気のある光を出すのが特徴の電球です。
クリアタイプとホワイトタイプとあり、クリアタイプだとキラキラとした光の輝きを感じることが出来るため、透明なガラスシェードやデザイン性の高いシェードなどにオススメです。
逆に白色の電球はそのキラキラ感を押さえ、優しい雰囲気のあるやわらかい光を出すのが特徴です。


・レフランプ

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バルブの内面に反射鏡加工を施している電球で、ランプの口金部分から半分がアルミに覆われているので、光を効率的に一箇所に集光させるのが特徴のレフランプ。
ダウンライトや、スポットライトなどにオススメの電球です。


・クリプトン球

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アルゴンガスが充鎮されている一般的な白熱球と比べ、熱を伝えにくい「クリプトンガス」が封入されているクリプトン球は白熱球の中では長寿命で平均2000時間ほど使えます。サイズをコンパクトに作ることが出来るので、ミニクリプトン球が代表的でダウンライトやブラケット照明などに使われます。
現在代替できるLED電球がまだ開発されていないのも特徴です。


・ナツメ球(小丸電球)

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小型で長寿命な白熱電球なため、常夜灯や残置灯に使われます。バラツキはありますが寿命は平均約5000時間ほどです。



・ハロゲン球

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通常の白熱電球に使われているアルゴンガスにハロゲンガスを微量入れた電球。通常の白熱球よりも明るく長寿命で、最後まで一定の光を保つのが特徴です。
店舗の照明や、車のライトなどに使われます。


・シャンデリア球

shanderia

炎の形をモチーフにした、装飾用電球の代表です。
小型のスタンドライトからシャンデリアなどによく使われ、電球が見えるデザインのペンダントライトやウォールブラケットなどの照明器具にも使われます。
一般電球と同じく、クリアタイプとホワイトタイプがあり光の放ち方がそれぞれ違うのでお好みで選ぶのをオススメします。


最近人気No.1!LED電球

led

発光ダイオードを利用した電球で、スイッチを入れるとすぐに点灯します。省電力で長寿命なので経済的に使え、温室効果ガス(CO2)の排出も少ないため環境にも優しくエコな電球です。
点灯が早いので、玄関や階段、トイレなどのように頻繁にオン・オフするような場所にはオススメです。

そんな白熱球と人気のLED電球の灯りの違いは、「最近人気のLED電球と白熱電球を比較してみました。」で比べています。
それぞれの電球の特徴も頭に入れながら、見比べてみてください。


知っておくと嬉しい!電球を長持ちさせるコツ


電球の特徴がわかったところで、実はそれぞれの電球には使い方のコツ(節電、寿命を長もちさせるコツ)があるんです!

<蛍光灯>
オン・オフをこまめに行わないコト!

実は蛍光灯は点けたり消したりを繰り返すと電球の寿命が短くなってしまうんです。
1回のオンオフで約1時間寿命が縮まるといわれています。
電気はこまめに消す・・・と思っていましたが、実は蛍光灯に関しては逆。なので、長時間点灯するリビングや、オフィスなどに向いています。
逆に、オンオフの多い玄関やトイレ、階段照明などにはオススメではありません。

<白熱球>
電球にかかる電圧を低くするコト!

電圧を低くする事によって、フィラメントへの負担を減らす事ができ電球の寿命を延ばすことが出来ます。 方法としては、
①調光機能がある照明器具を使う
②100V用の電圧のところに110V用の電球を使う
があります。 両方とも電球にかかる圧力を下げることが出来るので、電球の長寿命化をすることが出来ます。電球の違いについて知っておきましょう。 ただ明るさが多少暗くなるので常用するようなところよりも、トイレや玄関灯などでチャレンジしてみてください。


しっかり放熱出来る照明器具に使用するコト!

LED電球のエネルギーはほとんどが光に変わるのが特徴の電球です。
その光にならなかったエネルギーは熱として放出されます。LED電球は熱さに弱いため、その熱がこもるような環境で使用した場合は電球の寿命が大幅に短くなってしまったり光束(明るさ)が減少したりしてしまいます。
なので、電球の周りが断熱材に覆われていたり、密閉するような照明器具ではLED電球の実力が出し切れない場合があります。
出来るだけ放熱が出来る空気循環のよい空間で利用する事を心がけましょう。

以上のポイントを参考に・・・

という感じで色んな電球がありますが、その中では家庭で使う電球は
・蛍光灯各種
・白熱球の一般電球、レフランプ、クリプトン球、ナツメ球、シャンデリア球
・LED電球

の種類です。
参考に使いたい場所に向いている電球を探してみてくださいね!

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小澤真弓

小澤 真弓

アンティークショップHandle店長

短大卒業後、住宅メーカーで勤務。お客様と話をしているうち、もっと身近なインテリアが提案したくなり、Handleへ。
4人姉弟の長女と言う立場から、気が付くといつもまとめ役。
探求心が強く、いろんなものに興味を持つ性格から、インテリアに関する基礎知識から、家具のこと、さらに住宅のことまで、幅広い情報を配信している。

アンティーク家具Handle
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1903年創業

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