ボビンターニングレッグ

水野友紀子
水野 友紀子

ボビンターニングレッグ

ボビンターニングレッグとは、その名の通り糸巻き(ボビン)を重ねたようなデザインのことを言います。
こけしを作るように、ろくろを回して作られたボビンターニングレッグは1630~75年頃に流行したデザインと言われています。

機械のない当時、職人さんがろくろの上に木を乗せて1つ1つを刃物で削ってデザインした家具で、当時の職人技を現在でも形として目にすることができる貴重な家具です。

アンティークのコーヒーテーブルや、椅子の脚やチェストの枠組みなどで用いられています。




代表的なボビンターニングレッグがデザインされたオケージョナルテーブルです。
一見、ツイストの脚と似ていますが一つ一つがポコポコと丸いボールがが連なっているようなデザインで、 当時の職人さんの高い技術とデザイン性を感じることができる家具です。




こちらも同じボビンターニングレッグのオケージョナルテーブルです。
このオケージョナルテーブルはボビンの連なりと、直線的なラインを合わせているデザインで、 同じボビンターニングレッグのオケージョナルテーブルでも、ボビンの数や丸みの違いで雰囲気も違ってみえます。




ソファの前のなどに置いて使うコーヒーテーブルにもボビンターニングレッグが使われていました。
脚の部分全てがこのデザインが使われており、置いておくだけでその脚のデザインに目がいくテーブルです。 アンティーク家具の中でもなかなか目にすることができない、貴重で存在感のある家具です。




シンプルで小ぶりなビューローの脚に使われています。
くびれの浅い連なったボビンターニングレッグがアクセントとなり、品のある美しい家具です。




ボビンターニングレッグの装飾が美しいアームチェアです。
ダイニングテーブル用の椅子としてはももちろんですが、この椅子一脚を置いておくだけでも 存在感があり絵になるので、オブジェのように見て楽しむこともできます。




当時の職人の技術の高さを現在でもこうして目にすることができるボビンターニングレッグを使ったアンティーク家具。 現代の家具ではなかなか目にすることのできない、芸術品のようなデザイン性の高さと美しさを楽しんでください。


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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

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