まずはココから!誰でも簡単に家庭で出来る家具の修理方法

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「大切に使ってきた家具に、キズが!」
「扉や引き出しが、出し入れしにくい」
「天板が欠けてしまった・・・」

など、あなたのお気に入りの家具に、直したい部分はありませんか?

こんにちは。
老舗家具4代目、水野シンタロウです。

生まれた時から大好きな家具に囲まれ育った僕。
さらに好きなことが、家具の修理です。

家具屋として、今までにいろんな家具を修理した経験を活かして、今回のアンバサダーレッスンではホームセンターで揃えられるもので簡単に出来る家具の修理方法をご紹介します!

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「箱物家具」とは、食器棚本棚洋服タンス整理ダンスなど、箱型の形をした家具のことを指します。

箱物家具には扉や引き出しが付いているので、開け閉めや出し入れする際のトラブルが多い家具です。

ところが!意外に多いのは、家具に問題があるわけではなく、家具を置いた時にしっかりレベルを調整しなかったことによるトラブル!

まずは家具を置いた時の床とのレベルをしっかり合わせた上で、直していきましょう。


ご新築やリフォーム直後のお家でも、床は完全に水平ではありません!
床のレベルがほんの少し違うだけで、家具本体は大きくゆがむので、家具がグラついたり、扉同士の高さがズレて当たってしまう原因になることがあります。

家具の扉の高さが合っていない場合や、扉が天板や底板にこすれて開け閉めしにくい場合は、家具が水平になるようにレベル調整を行います。


1.まずはダンボールや薄いベニヤ板を準備します。
2.前足のどちらかに挟むだけでOK!水平になります。
3.レベルが合っていなくて扉同士の高さがズレています。
4.ベニヤ板を片方の脚に挟むだけでレベルが合い、扉同士の高さも合います。


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レベルが合うだけで、扉収納の家具は扉同士の高さも合って、開け閉めもしやすくなります。

床のレベルが結構違う場合は、ベニヤ板やダンボールを何枚か重ねて、ピッタリ合うまで脚の下に入れて下さい。

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~蝶番の調整~
扉と本体を繋いでいる金具を「蝶番」「兆番」と言います。蝶番にはいろんな種類がありますが、現代、作られている箱物家具やシステムキッチンには、ほとんど「スライド蝶番」が使われています。

床のレベル調整をしても、扉のレベルが合わない時、スライド蝶番を使われている箱もの家具であれば、蝶番部分で調整が出来ます。


1.スライド蝶番は、扉の裏に隠れるので、正面から見た時に見えません。
2.扉を開いて兆番の前のビス部分をドライバーで回すと、扉が左右に傾きます。
3.真ん中の部分をドライバーで回すと、扉が上下に動きます。
4.後ろの部分を回すと、扉が前後に動きます。

スライド蝶番には、いろんな形のものがありますが、どの形の蝶番もビス部分をドライバーで回すだけで、3次元に動いて簡単に調整が出来ます。


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ちなみに、アンティーク家具などに使われている蝶番は羽兆番平蝶番というものです。

家具を正面から見たとき、見えないように隠すスライド蝶番に対し、羽蝶番は見せる蝶番なので、装飾があるものや真鍮製のものなど、見た目が美しいものも多いです。

取り付けには熟練の技術が必要。しかも取り付けた後は微妙な調整ができません。購入したお店で調整してもらうようにしましょう。

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扉の取っ手がグラグラしたり、折れたり欠けたりした場合は、新しいものに交換しましょう。
一般的な家具の取っ手は、扉の裏側からビスで固定されています。
ビスをドライバーで緩めれば取り外すことができます。


1.まずは新しい取っ手を選びます。サイズに気を付けましょう。
2.ビスをドライバーで回して取っ手を外します。
3.新しい取っ手をセットして・・・
4.もう一度ビスをしっかり締めれば、あっという間に出来上がり!


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新しい取っ手を選ぶ時は、ビスの径や扉の厚みに注意して、合うものを選ぶことがポイント。

ビスが合わない場合はホームセンターなどでピッタリのサイズを探しましょう。

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扉の裏側を見た時に、ビスの頭が見えない場合は、プラスチックのカバーなどが付いている場合が多いです。
ペンチなどではさんでカバーを外してからビスを緩めましょう。


1.表から見た取っ手。扉を開けて、裏を見ると・・・
2.プラスチックのカバーでビスが見えません!
3.ペンチなどでカバーを外せば・・・
4.出てきました!ビスです。あとはドライバーで緩めるだけです。


・固くなった引出しの調整

引き出しの付いた家具の場合、引き出しが出し入れしにくくなることがあります。
木製の引き出しの場合、お部屋の湿気を吸い込んで木が膨らむことが大きな原因です。


出し入れしにくくなった場合、引き出しを抜き出し、エアコンの効いた部屋に2~3日置くと、湿気がとれて出し入れしやすくなります。
床に近い場所に置くより、チェストの上など腰高以上の高さに置いた方が湿気がよく抜けます。


それでもムズカシイ場合に役立つのが「イボタ蝋」。ツヤ出しやすべり剤として用いられる自然素材の蝋でです。保護効果もあります。


1.エボタ蝋を引き出しの側面に塗ります。
2.底板と引き出しの上の部分にも蝋を塗るだけ。カンタンです。


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これでも引き出しが硬い場合は、カンナで削って調整するしかありません!

通常、引き出しの側板が膨らむので、膨らんだ部分をカンナで削ります。・・・が、カンナをかけるのはとても難しいです。
無理をせず、購入したお店でお願いしましょう。

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「脚物家具(あしものかぐ)」とは、脚がついている家具のことを指します。
例えば、ダイニングテーブルやチェア、デスクやソファのように、脚がついている家具のことです。

脚物家具は、座ったり、天板を動かしたり、引きずって動かしたりする家具なので、使っているうちにガタツキなどが多く発生し、修理の必要性が多い家具です。

ガタツキやグラつきはケガの原因にもなるので、お家でしっかりお直しして使いましょう。


テーブルや椅子は座ったり立ったりする回数が多いので、どうしても家具の脚の接合部分に隙間が発生してグラつきが起こります。カンタンに直してみましょう!


一般的に販売されているテーブルは、組み立て式です。
天板の裏を見ると、天板と脚の接合部分にボルトやネジ、または六角レンチ等で固定されています。

1.グラつきの原因は脚と天板との接合部分です。
2.ボルトの場合はスパナで、ネジの場合はドライバーで、他にも六角レンチなどを使って、しっかり締め直しましょう。


アンティーク家具の場合は、ボルトがない時代に作られたものなので、木ネジで固定されている場合が多いです。

ボルトが使われていないので、しっかり修復してあればグラツキが発生することも多くありませんが、もし、グラツキが出た場合は、ご自宅で直すのはムズカシイです。

購入されたアンティーク家具ショップに問い合わせて、再度、直してもらうようにしましょう。


椅子は毎日座るもの。人の体重がかかるので、フレームの接合部分が緩んできます。
また木製の椅子の場合、お部屋の乾燥で木部が痩せてしまい、ボンドが抜けて接合部分がグラつくことがあります。

そんな場合、ホームセンターで「ハタガネ」と「木工用ボンド」を購入すれば修理できます!


1.まずはグラついている部分を確認します
2.脚の付け根の部分に木工用ボンドをたっぷり入れます。
3.ハタガネを当てて、しっかり固定します。
4.そのまま一晩、ボンドを乾かせば完成です。


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やってみると意外とカンタンですが、グラつきがひどい場合は、全部を解体してから組み直す必要があります。
グラつきがヒドイ場合は、購入先の家具店に相談して直してもらって下さい!

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どんなに気に入っていても、テーブルや椅子の高さが合わないと、とても使いにくいもの。
また、サイドボードをTV台として使いやすい高さに調整したいとき、木製であれば脚をカットしてちょうどいい高さに合わせることが出来ます。


1.まずは罫引(けびき)を準備しカットしたい長さに合わせます。
2.4つの脚、それぞれに印を付けていきます。
3.のこぎりで真っ直ぐカットします。
4.サンダーをかけて角をとれば完成です。


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ノコギリを使って真っすぐに平行に切断するのは、結構ムズカシイので、無理な場合は購入店に相談しましょう。

DIYが好きな方、ぜひチャレンジしたい方は、いらない木材で真っすぐに切る練習をしてからトライしてみて下さい!

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椅子を使っていて、一番汚れて気になるのが座面。
現代造られている椅子の座面は、ほとんどが座面を裏からビスで留めている構造になっています。
ビスを取れば座面をカンタンに取り外して、貼り替えをすることが出来ます!


1.同じ形の椅子が何脚もある場合は、椅子と座面がバラバラにならないよう、それぞれに番号を付けます。
2.椅子の裏側から座面が固定してあるビスを外します。
3.外れた座面の裏面からタッカーを外して汚れた座面を外します。
4.新しく座面を貼り、タッカー(大きなホッチキス)で留めれば完成です。


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同じように見えても1脚1脚違うので、それぞれの座面と本体がちゃんと合うように印を付けるのがポイント。

高級な椅子で座面が鋲打ちや縫込みになっている場合は、DIYでは出来ません・・・座面が外せるものは外して、近くの家具屋さんに相談してみて下さい。

座面がボロボロになったからと言って、捨てずに張り替えて使いましょう!

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キズの補修方法
小さい引っ掻きキズなどは水性ペンなどを使えば、簡単に修理することができます!
このとき使うペンは、大きな文具店などで販売されている「コピック」がおすすめです。


1.まず、ペンで引っ掻きキズの部分を塗ります。
2.指でこすってなじませます。
これだけで完了!
薄い色のペンを使った後に、濃い色のペンで色を合わせるのがポイントです。
今回は薄い茶色(E57番)と濃い茶色(E49番)を使っています。


テーブルの天板の修理


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テーブルなどの天板の修理方法は、家具の塗装方法によって、大きく異なります。

塗装が記載されたシールが家具の見えない部分に貼られているので自宅で修理が可能な塗装方法であることを、まず確認しましょう。
わからない場合は購入されたお店で確認して下さい。

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【ウレタン塗装の天板】

現在の一般的な大型家具店や家具販売店で販売されている家具のほとんどがウレタン塗装です。

見た目はツルツルピカピカな仕上がりで塗膜は固く、傷や汚れには強いのですが、そのかわり木の肌ざわりはありません。

塗膜が固く、専用の塗装設備が必要なので、自宅で修理をすることはできません。


【オイル塗装の天板】

オイルフィニッシュ仕上げとも言われる自然の塗装で、植物性のオイル(油)を木の表面から染み込ませることで塗膜の代わりにします。

塗膜がなく木の風合いが残り肌ざわりがいいので、木の風合いを大切にしている家具工場が使う塗装です。
 
塗膜がないので、キズや汚れは付きやすいですが、ご家庭で簡単に直せます。


オイル塗装の家具は、無垢材のものが多いので、キズや汚れが付いた時、サンドペーパーで表面を削って落とすことが出来ます。濡れたタオルとアイロンを使えば凹んだキズも膨らんでもとに戻ります。


1.タオルを水で濡らします。
2.凹んだ天板の上にタオルを置いて、上から高温のアイロンでおさえると膨らみます。
3.キズが付いている部分をサンドペーパー(紙やすり)で削ります。
4.キッチンペーパーにオイルを含ませて塗り込めば終了!誰でも簡単です。


【アンティーク家具】

ヨーロッパなどで昔から使われていた塗装はフレンチポリッシュという塗装技術です。

日本ではたんぽ擦りとも言われる塗装方法で、シュラックニスと言う自然素材のニスを使って塗装します。

塗膜が薄いのでキズが付きやすいですが、非常に美しい光沢が出て高級感があり、木の肌ざわりが感じられる塗装です。


シュラックニスはアルコールに溶けているため、簡単に剥離することができ、お家でも修復が出来ます。


1.ホームセンターで売っているケンマロン(不織布を基材とした研磨材)を使って汚れやワックスを落とします。
ケンマロンの粒度は400~600番がおススメです。
2.キッチンペーパーやTシャツのハギレなどを使って乾拭きし、ホコリや汚れを落とします。
3.100円ショップなどに売っている黒板消しに二重にしたキッチンペーパーを巻きます。
4.上からTシャツなどのハギレを被せれば、タンポの完成です。


5.容器にシュラックニスを入れ、アルコールを少し加えて薄めます。
6.先ほど作ったタンポにニスを付け、木目に沿って5~6回塗ります。
7.最後はワックス。天板をツヤツヤにしていきましょう。
8.0000番のスチールウールを使ってワックスを塗れば終了です。

タンポにニスを付けるときは付きすぎないよう、キッチンペーパーで一度、余分なニスを落とすことがポイントです。
また、ワックスを塗る際は、天板にキズがつかないようにスチールウールにたっぷり付けて塗りましょう。


◆知っておくと便利な修理方法

【木ビスがあまくなった場合の直し方】

家具には木ビスが多く使われていますが、外して締めたりを繰り返していると、木が緩んでしっかり締められなくなります。
そんな場合の修理方法をご紹介します。


1.今回はこのテーブルです。ビスが緩んでしまった部分を確認します。
2.木片を用意します。ホームセンターなどでも買えますがわり箸でもOKです。
3.カッターで削って先を尖らせ、瞬間接着剤を塗って、ビス穴に差し込みます。
4.のこぎりで飛び出ている部分を切り落とします。


1.ビスを打ち込む部分にキリで穴をあけます。
2.木ビスを打ち込み、ドライバーでしっかり固定します。
3.最後に脚をくるくる回して取り付けます。
4.完成です!


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家具が欠けてしまった場合も、パテや家具用のロウを使えば直ります!

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1.この部分が欠けています。
2.ホームセンターで売っているパテを必要な分だけカットして指でこねます。
3.瞬間接着剤を1.2滴つけてパテをつめ、乾燥して堅くなったら、彫刻刀で要らない部分を削ります。
4.最後にコピックを縫って色を整えれば終了です!


最後に、僕がおススメする道具をご紹介します。どれもホームセンターで購入できます。


【修理に便利な道具6選】
・ドライバー(+-)
・水性ペン
・はたがね
・パテ
・プライマー
・瞬間接着剤


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いかがでしたか?
ある程度であれば、ホームセンターで準備できる道具を使って、ご自宅で家具の修理や調整が出来ます。

ぜひ、この記事をきかっけに、使っている家具を自分で直して、もっと好きになって頂ければと思っています!
家具修理が初心者の方の強い味方、シンタロウでした。

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