オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ|パリで出会う極上のアンティーク空間

水野友紀子
水野 友紀子
パリ・コンコルド広場にある歴史的建造物 オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ


「フランスでどこに行きたい?」と聞いた時、スタッフのトダマンが「行きたい!」イチオシした場所が「オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ」

コンコルド広場のすぐ横にあるこの場所は、今まで何度も通ったことがあるのに、なぜ今まで立ち寄ったことがないんだろう?と思っていたら、2021年の6月から一般公開が出来るようになったばかり!

と言うことで今回、初めて訪れた歴史的建造物「オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ」をたっぷりご紹介します。


オテル・ドゥ・ラ・マリーヌとは?

パリの中心部 コンコルド広場に面するオテル・ドゥ・ラ・マリーヌの外観

パリの中心部、コンコルド広場に面して建つ壮麗な歴史的建造物。

今回の目的地オテル・ドゥ・ラ・マリーヌが建っているのは、コンコルド広場のすぐ横。

フランス語で「海軍省庁舎」という意味を持つこの建物は、王室の調度品の保管場所として1757年から1774年にかけて建てられました。

フランス革命後から2015年まで海軍省の本部として使われてきましたが、海軍省本部が15区に移転することになり、約4年の歳月をかけて大修復工事が行われ、2021年6月から美術館として一般公開されるようになりました。

館内は、王室の調度品保管所長が実際に暮らしていた書斎やアパルトマン、サロンが当時の雰囲気そのままに再現されていて、まるでタイムスリップしたような気分が楽しめます!

ちなみに・・・ちょうど訪れた時、フランスでラグビーのワールドカップが開催されていたので、コンコルド広場はこんな感じ!



ラグビーワールドカップで賑わうフランス・パリのコンコルド広場

ワールドカップの熱気に包まれるコンコルド広場の様子。

ラグビーワールドカップ一色になっていて、ビックリ~!

普段見ることが出来ないコンコルド広場が見れて、これまたすごく貴重な体験でした。


いざ館内へ!入り口と大階段

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの入り口から続く開放的な中庭空間

チケットセンターを抜けると広がる、開放的な中庭。

コンコルド広場に面した少し控えめな入り口から中に入ると、奥に開放感のある中庭が広がっています。

この写真は、チケットセンターを背中にして撮った写真。

実は、ここでトラブルが発生して写真を撮り忘れたのですが、チケットセンターの天井を見上げると、ガラスの屋根になっていて自然光が射し込むようになっているそうなんですが…誰も見て来なかったので、次回、訪れた時はしっかりチェックしようと思います(苦笑)



大きな時計と金の装飾が美しいオテル・ドゥ・ラ・マリーヌの館内エントランス

クラシックな装飾が施された美しい館内の入り口。

チケットを購入して、さぁ、建物内へ!

大きな時計と金の装飾がアクセントになった、クラシックで落ち着いた入り口もおしゃれ~☆

チケットを購入の際、日本人だということを伝えれば、日本語版の音声ガイドが聞けるヘッドフォンを受け取ることが出来ます。

このヘッドフォン。なんと名前までついていて「親しい友人」という意味を持つ「コンフィダン(Confidant)」と呼ばれているんです(笑)

さぁ、親しい友人の声に案内してもらって、1時間半のグランドツアーに出かけましょう!



アイアンスカルプチャーが美しいオテル・ドゥ・ラ・マリーヌの大階段

見事なアイアンワークの手すりが目を惹く大階段。

まず入り口を入ると、アイアンの手すりが美しい階段。

入った瞬間にヘッドフォンから親しい友人の声で案内が始まります…が!この音声ガイドがただモノではない~!!

3Dサウンドなので、立体的にいろんな場所から音が聞こえてくるし、ヘッドフォンを着けている人の動きに合わせてお話してくれるのでビックリ~☆



オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの階段を照らすアンティークスタイルの5灯シャンデリア

空間をやさしく照らす、クラシカルなシャンデリア。

天井から吊り下がっているのは、5灯タイプのおしゃれなシャンデリア。

ガラスのシェードに包まれたキャンドル型の明かりがふんわり灯っていて、なんともいい雰囲気です。



フランスらしい幾何学模様の床と大階段のアイアン装飾

上から見下ろす幾何学模様の床とアイアン装飾の美しいコントラスト。

階段を上がって下をのぞいてみると、フランスらしい幾何学模様の床がとてもキレイ☆

アイアンワークの手すりとのコラボがまるで美術作品のようで、まだ入り口の階段なのに感動デス(笑)

階段を上がって最初に入ったのは・・・「控えの間」


調度品保管所長のアパルトマン

グリーンのベルベット家具が配置された調度品保管所長アパルトマンの控えの間

深いグリーンのファブリックと市松模様の床がおしゃれな「控えの間」。

深いグリーンのベルベットが掛けられたテーブルと椅子の組み合わせの色使いがとっても素敵な控えの間。

黒とベージュの石で組まれた市松模様の床がなんともフランスらしくておしゃれだな・・・

この建物の2階東部分は、王室調度品の保管所だった時代、保管所長だったマルク・アントワーヌ・ティエリー・ドゥ・ヴィル・ダヴレーの仕事場兼アパルトマンとして使われていた場所。

なので、当時の高級官僚のリアルな暮らしを見ることが出来ます。



ゴールドの額縁に入った絵画が並ぶオテル・ドゥ・ラ・マリーヌのアパルトマン廊下

絵画がズラリと並ぶ小さなギャラリーのような廊下。

「控えの間」を通り過ぎるとこんなに可愛らしい廊下が。

壁には、ゴールド色の額に入った絵画がズラ~っと並んでいるので、まるで小さなギャラリーのような雰囲気。

足元には控えの間と同じ市松模様の床が続いています。



寄せ木細工の床と赤いベルベットチェアが映えるコンソールテーブルの空間

美しい寄せ木細工の床に、赤いベルベットチェアがよく映える空間。

廊下を抜けて次に現れたのは、寄せ木細工の床がとっても素敵なスペース。

淡いグレーの壁と、それに映える赤いベルベットの椅子。
そして真ん中に置かれたコンソールテーブルがとてもおしゃれです。ここを抜けると・・・


会見の間と執事室

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの調度品保管所長のオフィス「会見の間」

保管所長が実際にオフィスとして使用していた豪華絢爛な「会見の間」。

たどり着いたのは調度品保管所長マルク・アントワーヌ・ティエリー・ドゥ・ヴィル・ダヴレー(←長い!(笑)のオフィス「会見の間」

これまた、感動するほど美しい寄せ木細工の床が隅から隅まで敷き詰められています。

本当にこんな場所で仕事が出来たの?!と不思議になるくらい豪華絢爛すぎる仕事部屋です。



ロココ様式とネオクラシックスタイルが融合した会見の間のフランスアンティークインテリア

ロココ様式とネオクラシックスタイルが見事に調和した美しいインテリア。

ロココ様式(ルイ15世様式)とネオクラシックスタイル(ルイ16世様式)を組合わせたインテリアが魅力的な会見の間を見ながら、ここオテル・ドゥ・ラ・マリーヌについて、もう少し詳しくお話します。

ルイ15世時代の1757年~1775年にかけて、ルイ15世の栄光を称え、騎馬像を置くために「ルイ15世広場」現在のコンコルド広場が設計されました。

広場の真ん中にルイ15世の彫像、北側には建築家アンジュ・ジャック・ガブリエルが設計した新古典主義の左右対称の宮殿が建てられました。

片方が現在、ラグジュアリーホテルになっている「オテル・ドゥ・クリヨン」もう片方が今回ご紹介している「オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ」です



会見の間に飾られた装飾品とアンティーク家具の詳細

当時の最高級の職人技が光る装飾の数々。



フランス革命前後の歴史を伝えるオテル・ドゥ・ラ・マリーヌの内装

フランスの激動の歴史を見守ってきた格式高い空間。

この建物は王室家具調度品保管場所として、美術工芸品や宝石、武器などが保管され、初代所長にはピエール・エリザベス・ド・フォンタニュー、1784年からマルク・アントワーヌ・ティエリー・ド・ヴィル・ダヴレーが引き継ぎ、ここを住まいとして仕事をしていました。

その仕事場、いわゆるオフィスがここ会見の間です。

その後17898年にフランス革命が勃発したことにより、海軍参謀本部がココに移動。

ここに保管されていた武器が盗まれ、バスティーユ牢獄襲撃に使われ、その後も宝石が盗まれたことにより、1798年に王室家具調度品保管所は破綻。

1806年から2015年まで、フランスの海軍省がこの建物を使用していました。

2015年に海軍省が移転したことで大改修工事を開始。いろんな分野のプロフェッショナルな職人さんが集まって、先ほど見た美しい床や壁紙、さらに天井まで、使われていた当時の雰囲気そのままに。

また、ルーブル美術館をはじめとするフランスの美術館から装飾品を貸し出してもらって、2021年の6月に美術館として誕生しました!

それだけにリアル感がハンパありません☆



黒いマントルピースの上に飾られた置き時計と装飾陶器

重厚な黒のマントルピースとゴールドの装飾品の対比が華やか。

大きな鏡の下には黒いマントルピース。その上には立派な置き時計と装飾陶器が並んでいて、重厚感のある黒にゴールドが映えてとても華やか。



プチポワン刺繍があしらわれたサロンチェアのセット

色鮮やかなプチポワン刺繍が施されたサロンチェア。

「会見の間」には、Handleでも大人気のプチポワンの刺繍が贅沢にあしらわれたサロンチェアのセットも発見!

こういうのを目にすると、お店にあるプチポワンの椅子がさらに素敵に見えてくるんですよね~(笑)



緻密な寄木細工(パーケットリー)が施されたアンティークサイドテーブル

芸術品レベルのパーケットリーが目を惹くサイドテーブル。

チェアのすぐ横には、驚くほど緻密な寄木細工(パーケットリー)のサイドテーブル。
王室の“保管所長”という肩書きの重みと、暮らしの豊かさが、細部からヒシヒシとしっかり伝わってきます。



革張りのデスクとファイヤースクリーンが置かれた執事室

実用性と格式を兼ね備えた落ち着いた雰囲気の「執事室」。

次のお部屋は執事室。
さっきのお部屋と比べると、かなりシンプルな感じですが、こっちの方が実用的な感じがするので、私にはこっちのお部屋の方が仕事が出来そう(笑)

革張りのデスクにずらりと並ぶ書物、控えめながら品のあるチェア。そしてその後ろのマントルピースの前には、私が大好きな・・・ファイヤースクリーン!

こんな風に使われていたんだな・・・って勉強になります。



執事室のチェストの上に置かれた開いたままのアンティーク収納ケース

さっきまで人がいたような、温もりを感じさせるリアルな演出。

美しいチェストの上に開けたままの収納ケース。

まるで、ここでさっきまで生活していたような演出がニクイ~(笑)


保管所長の寝室と浴室

調度品保管所長ヴィル・ダヴレーの豪華な寝室

贅を尽くした調度品保管所長のプライベートな寝室。

次はココ!何のお部屋だと思いますか??

奥に見えるのは・・・ベッド!そう!調度品保管所長マルク・アントワーヌ・ティエリー・ドゥ・ヴィル・ダヴレーの寝室です。



保管所長の寝室に置かれた光沢のある天蓋付きベッド

高級感あふれるファブリックで飾られた天蓋付きベッド。

ツヤッツヤの光沢を放つ天蓋付きのベッド。

天蓋付きのベッドって、女性だったら誰もが憧れる「お姫様のベッド」っていうイメージだったけれど、実際は・・・男性(笑)

なんだかイメージと違う~(大笑)



ベルサイユ貼りの床と直線脚のアンティーク家具が並ぶ寝室

ベルサイユ貼りの床と、華奢なラインが美しい家具。

寝室の床はベルサイユ宮殿で見たベルサイユ貼り!

家具は細くて長い華奢な直線脚と真鍮の丸い取手が印象的です。



シンメトリーに配置されたテーブルランプと壁付けシャンデリア

左右対称(シンメトリー)の美しさが際立つ家具の配置。

全てがシンメトリーになっているので、チェストの上にも1対の豪華なテーブルランプが。

さらにミラーの両サイドにもシンメトリーに豪華な壁付けシャンデリアが設置されています。



寝室のマントルピースとフランスアンティークの大きなミラー

フランスのインテリアに欠かせない、マントルピースと大型ミラー。

この寝室にも、マントルピースと大きなミラー。
ありとあらゆる場所に大きなミラーが掛かっているのはフランスのインテリアらしさです。



ミラー横の繊細な装飾が施された4灯ブラケットライト

細かい細工が見事な、4灯タイプの壁付けシャンデリア。

ミラーの横にはブラケットライトは、お部屋全部がお揃い。

4灯タイプで豪華なのはもちろん、細かい装飾がすごい!



寝室のシャンデリアと天井の美しいメダリオン装飾

シャンデリアの輝きを引き立てる、精巧な天井のメダリオン装飾。

寝室のシャンデリア。
ふだんならキラキラ輝くガラスパーツに目を奪われるところ!・・・ですが、天井の取り付け部分のメダリオンの装飾がとっても繊細で美しすぎて、目が釘付けです☆



寝室を抜けた廊下のかわいらしいアンティーク壁紙

思わず立ち止まってしまう、可憐なパターンの壁紙。

寝室を抜けた廊下の壁紙がめっちゃくちゃ可愛い!このまま連れて帰りたい~!!

そして、隣のお部屋に行くと・・・



ふかふかの絨毯が敷かれた18世紀の豪華な浴室とバスタブ

絨毯張りの床にバスタブが置かれた、驚きの浴室。

この部屋。なんだと思います?奥を見ると・・・そうバスタブ!お風呂なんです。

お風呂なのに、床にはふかふかの絨毯が敷いてあることが信じられない・・・

分かりにくいけれど、水洗金具を見るとお湯とお水、それぞれが別々に出るように2つ付いているのが見えます。

当時、裏で薪をくべて、お湯が出来るようにしていたそうです。



湯上がりの仮眠に使われた浴室内のベッド

浴室内に設置された、湯上がり専用の仮眠用ベッド。

そして、なんと!ベッド!湯上りの後、仮眠をするために使われたベッドだとか・・・

なんとも優雅で羨ましい~



浴室内に設けられたマントルピースとクラシカルな時計

マントルピースまで備え付けられた、高級サロンのようなお風呂場。

そして、浴室にも・・・マントルピース☆
暖炉の上にはクラシカルな時計とキャンドルが並んでいて、まるで高級サロン。贅沢三昧です。



可愛らしいお花の模様の壁紙が続く廊下

空間ごとに表情を変える、美しい花柄の壁紙。

浴室を出た廊下の壁紙は、可愛らしいお花の模様。

いろんな壁紙を見て歩くだけでも面白い~!

そして、浴室の次に出てくるお部屋が・・・


18世紀のダイニングとサロン

18世紀の食卓を再現したオテル・ドゥ・ラ・マリーヌのダイニングルーム

中央に大きなテーブルが配置された、18世紀の優雅なダイニング。

18世紀の食卓を再現したダイニングルーム☆

8人用のテーブルが真ん中にドーンと置かれていて、その周りには美しい椅子が8脚。テーブルの真上には、これまた迫力満点のシャンデリア!

・・・でも、スゴイのはこれだけではなく、テーブルの上にも注目。



ワインボトルや牡蠣の殻が置かれたセーヴル陶磁器のテーブルセッティング

ワインや食べ終わった食事がそのまま残る、臨場感あふれるディスプレイ。

ワインボトルや食べ終わった牡蠣の殻、果物やパンなどなど、これまたディスプレイがめっちゃくちゃ凝っている~

まるでさっきまでここで宴が開かれていたような感覚になっちゃうんです。

ちなみに、ここで使われている食器。実は、フランスの歴史ある窯、セーヴルの陶磁器らしく。これまた贅沢。



絵画「オイスターディナー」からインスピレーションを得た床の牡蠣の殻

床に転がる牡蠣の殻が、宴の盛り上がりを物語るような演出。

テーブルの脇には、大きなバスケットに入ったパンとワインボトル。そして・・・牡蠣の殻?!ゴロゴロ転がっていて、なんともリアル(笑)

実はこの演出、18世紀のフランスの画家「ジャン=フランソワ・ド・トロワ」の絵画「オイスターディナー」に描かれている、床に牡蠣の殻が転がっている様子からインスピレーションを得たものだそうです。



お花模様の壁紙と風景画、シンメトリーなキャンドルスタンド

華やかな花柄の壁紙と、絵画を引き立てるキャンドルスタンド。

このお部屋の壁紙も超カワイイ!

お花模様の壁紙の中央には風景画が。もちろん、ここも左右、シンメトリーにキャンドルスタンドが置かれています。



大理石のアンティークコンソールテーブルとお揃いの椅子

大理石の重厚なコンソールテーブルと美しいチェア。

こちら側のコンソールは、なんと大理石。

お揃いの椅子が置かれていてリアル感がある~!

さて、次のお部屋に向かいましょう。



娯楽部屋として使われていたサロン「エンジェル」のインテリア

食後にゆったりとくつろぐために用意された、娯楽のためのサロン。

ダイニングを抜けた先にあったのが、娯楽部屋として使われていたサロン。

この部屋には「エンジェル」という名前が付けられていたそうです。

食後、ゆったりとくつろげるように、パーソナルチェアとセティが置いてあります。

天井からはもちろん豪華絢爛なシャンデリア。壁にはきらびやかな金の装飾と・・・



異国の風景が描かれた巨大なゴブラン織のタペストリー

壁一面を覆う、遠い異国の風景が織り込まれたゴブラン織タペストリー。

巨大なゴブラン織のタペストリー!まず目に飛び込んでくるのは・・・ラクダ!?

ヤシの実に猿、牛にザクロ、さらに人の肌の色を見ると、どうやら遠い異国の風景が描かれているみたいで、なんだか今まで見てきたお部屋と雰囲気が大きく違う~!

当時、なかなか行くことが出来なかった遠い異国の風景を眺めながら、みんなでお喋りを楽しんでいたのかな??



折り畳み式のアンティークゲームテーブル

人々が集まって遊ぶために開かれた、アンティークのゲームテーブル。

ゲームテーブルも発見!

私がアンティーク家具の買い付けの時に、時々、見つけて連れて帰って来るゲームテーブルも、こんな感じで使われていたんだな・・・って、実感がわいてきます。

大抵、ゲームテーブルは折り畳み式になっていて、普段は畳んで普通のテーブルとして使えるので、人が集まった時にこんな風に開いてゲームを楽しんでいたことがよく分かります。



背もたれが琴のデザインになったユニークなアンティークチェア

背もたれが「琴」の形をした、遊び心あふれるユニークな椅子。

ちなみに、ゲームテーブルにくみあわせてあった椅子の背もたれのデザインは・・・琴!可愛すぎるんだけれど、絶対にここで仕事はしていないと思う(大笑)

さてさて、次のお部屋に移動しましょう!


夫人の寝室と図書保管室

グリーンで統一されたヴィル・ダヴレー夫人の寝室

鮮やかなグリーンで統一された、愛らしい夫人の寝室。

このお部屋はグリーンで統一されていて、これまたスッゴク可愛い!

特にベッドの天蓋の形がさっきまでとは違ってラブリーだなと思っていたら、ここはマルク・アントワーヌ・ティエリー・ドゥ・ヴィル・ダヴレー夫人の寝室。

向かって右奥には、当時のドレスも展示されています。

中央に置かれたベッドは、ルイ16世の時代の王室家具倉庫の家具職人ジャン=バティスト=クロード・セネの作品です。



壁、ベッド、椅子まで緑色で統一された夫人寝室とシノワズリスタイルのファイアスクリーン

空間のアクセントになるイエローのシノワズリスクリーンと小さな椅子。

壁、ベッド、椅子、カーテン…どこを見ても緑・緑・緑!

ここにももちろん、マントルピースの上には大きな鏡とシンメトリーに設置された壁付けシャンデリア。 そして絶妙な配置で置かれた時計や壺。

さらにセティが見えるんですが、その前には小さくて可愛い椅子。

子ども用の椅子?とも思ったんですが、実は、写真には少ししか写っていないんですが、ベッドの枕元のティーキャビネットの脇には白い小さな犬小屋があるので、もしかしたらお犬様用?!

さらに、グリーンの中に唯一、イエロー色で異色を放つ、シノワズリスタイルのファイアスクリーンが。



シンメトリーに置かれたキャビネットと鏡、キャンドルスタンド

お揃いのキャビネットと鏡が配置された整然としたインテリア。

もちろん、お揃いのキャビネットに大きな鏡。さらに、シンメトリーに置かれたキャンドルスタンド。

どの部屋も統一されています。そして同じように天井を見上げると・・・



シャンデリアと天井の美しいゴールドメダリオン装飾

モールディングと一体化した、主役級のゴールドメダリオン。

もちろん、ここもキラッキラに輝くシャンデリアが☆

そして、この部屋の天井のメダリオンも超ステキ!
ゴールドに輝いていて、まるで天井の主役!

壁をぐるりと囲むモールディングとの一体感も見事です。



グリーンのカーテンがかけられた図書保管室本棚

本の焼けを防ぐ実用性も備えた、グリーンのカーテン付き本棚。

夫人の寝室を抜けると、グリーンのカーテンがかけられた棚。

この棚の中にはたくさんの本が保管されていて、図書保管室本棚として使われている場所です。

白いガラス扉の中にグリーンのカーテンの組み合わせが超おしゃれ☆このカーテンは、見た目はもちろん本が日焼けするのを防止するための実用性も兼ね備えています。



マリー・アントワネットの処刑令状がサインされたと言われるアンティークデスク

コンコルド広場を一望できるバルコニーの前に置かれた小さなデスク。

本棚の横には小さなデスクが。大きな窓の正面はバルコニーになっていて、このバルコニーからコンコルド広場が一望できます。 じつはこのデスク。マリー・アントワネットの処刑令状がここでサインされたと言われているデスクなんです。

こんな可愛いデスクで、そんな重い書類が扱われてたなんて…フクザツな気持ち・・・



図書保管室の白いマントルピースと壁付けシャンデリア

本棚と統一感を持たせた白いマントルピース。

本棚とおそろいの白いマントルピース。

もちろん、マントルピースの上には大きな鏡。そして、両サイドには壁付けのシャンデリアがキラキラ輝いています。


前任所長の寝室と鏡の部屋

陶器のボウルが隠された18世紀のおしゃれなおまる式トイレ

椅子のように見える、アンティークの陶器ボウル付きおまる式トイレ。

そして、一気に暗い場所に入って来たんですが、可愛らしい壁紙に囲まれたこの一角。実は18世紀の・・・トイレ!

一見、おしゃれな椅子に見えるんですが、中には美しい陶器のボウル。

もちろん、当時は水洗トイレはないので、おまる式でここで用を足していたようです。



中国の風景画が壁一面に描かれたシノワズリスタイルのチャイナルーム

当時の憧れだった東洋の風景が一面に広がる「チャイナルーム」。

壁一面に描かれたのは、これまた遠い東洋の国、中国の風景画。
18世紀のヨーロッパの上流階級の間では、「シノワズリ」が大流行!

当時の人たちの憧れだった東洋が思いっきり詰まったトイレです。



赤のダマスク織が豪華な前任所長フォンタニューの寝室

真っ赤なダマスク織で包まれた、前任所長のゴージャスな寝室。

このお部屋は真っ赤!ここはオテル・ドゥ・ラ・マリーヌの前任所長、ピエール・エリザベート・ド・フォンタニューの寝室の寝室。

赤のダマスク織に天蓋付きのベッド、きらびやかなシャンデリア。豪華だけれど、私はこんなに真っ赤な部屋で眠ることは出来ないかも?!(笑)

あっ!ここで主人が登場!実は、いつもお出かけする時、小さなキャリーケースを持って歩くんですが、入り口のセキュリティーチェックで中に持ち込めないことが判明。

コインロッカーもないので、わざわざ近くにある私営の荷物預り所に持ち込むことに・・・(汗)大きな荷物は絶対に持ってこないようにしましょう!



美しいパーケットリー仕上げのキドニー型アンティークサイドチェスト

繊細な脚と象嵌細工が美しい、キドニー(豆)型のサイドチェスト。

ベッドの脇には、私が大好きなキドニー型のサイドチェスト!以前、よく似たものを連れて帰って来たことがある~!となんだか興奮(笑)

驚くほど細くて繊細な脚と、全面に施された美しいパーケットリー仕上げ。連れて帰って修復したい気分デス(大笑)



儀式の場として使われた金ピカの公開寝室とシャンデリア

就寝用ではなく、儀式のために設えられた煌びやかな「公開寝室」。

天井に吊るされた、大きすぎる美しいシャンデリア、暖炉もミラーも金ピカです。

寝室にしては豪華すぎない?!と思っていたら、なんと!ただの寝室ではなく、人前で寝る「儀式の場」

国王や親、家来たちが見守る中、結婚の成立を厳かに祝うための「公開寝室」だったそうです。

そして、この部屋を出ると・・・



四方を金箔の装飾鏡で囲ったオテル・ドゥ・ラ・マリーヌの鏡の部屋

天使の絵が描かれた装飾鏡で囲まれた特別な「鏡の部屋」。

独身だった前任の所長ピエール・エリザベート・ドゥ・フォンタニゥのためにジャック・ゴンドアンが造った、四方を金箔の装飾鏡で囲った「鏡の部屋」です。

ふっかふかのデイベッドを囲む鏡には、可愛らしいキューピッドたちが描かれていますが、もともとは女性の裸体が描かれていたというからビックリ(苦笑)

ヴィル=ダヴレイ夫人のお気に召さなかったようで、天使の絵に描きかえられたそうです(笑)



通称「女神のテーブル」と呼ばれるロカイユ様式のアンティークデスク

赤い壁紙のお部屋に鎮座する、ロカイユ様式の「女神のテーブル」。

さぁ、いよいよアパルトマン部分を締めくくる最後のお部屋。赤いダマスクの壁紙に囲まれたこのお部屋にお帰れているテーブルを見て、思わず絶句!

1771年にリーズネルが造った作品で、通称「女神のテーブル」と呼ばれているロカイユ様式のデスクの天板がすご過ぎる~!!



芸術品レベルの美しさを持つアンティークデスクの象嵌細工

思わず息を呑むほどに美しい、天板の精緻な象嵌細工。

見て下さい!この象嵌細工の素晴らしさ☆この美しさは芸術品レベル☆

18世紀のフランスでは、ロココ風のルイ15世様式から古典主義へ、そしてルイ16世様式へと様式が大きく変化していった時代なので、いろんな様式のインテリアや家具を見れるところも魅力です。

さて、アパルトマンの次は、コンコルド広場に面した広間、サロンと、ロッジアと呼ばれるバルコニーに向かいます。



華麗なる大広間(サロン)

パステルブルーに繊細なレリーフ模様が施されたオテル・ドゥ・ラ・マリーヌの扉

ウェッジウッドを思わせる、パステルブルーの美しい扉。

まずはこの扉に大興奮!(笑)

パステルブルーに繊細なレリーフ模様が施された、まるでウェッジウッドのジャスパーウエアのような扉でテンションが上がる~!



近代的なモニターに映し出される王室調度品保管所の歴史に関わる肖像画

近づくと肖像画が自己紹介を始めるユニークな仕掛け。

最初のサロンに突如現れる近代的なモニター!

王室調度品保管所の歴史に関わる人たちの肖像画が映し出されているんですが、画面に近づくとヘッドフォンから聞こえてくるのは・・・自己紹介(笑)

まるで目の前の肖像画と会話してる気分(大笑)



ルイ16世とマリー・アントワネットの結婚祝宴が開かれた黄金に輝く大広間サロン

黄金色に包まれた、歴史ある祝宴の場。

扉を抜けると、黄金に輝くサロン。

ここは、ルイ16世とマリー・アントワネットの結婚祝宴が開かれた場所です。



ヴェルサイユ宮殿と同じ様式で仕上げられたオテル・ドゥ・ラ・マリーヌの天井装飾とシャンデリア

ヴェルサイユ宮殿を彷彿とさせる、格式高い王侯貴族の世界。

天井の装飾、壁のモールディング、シャンデリアに至るまで、すべてがヴェルサイユ宮殿と同じ様式で仕上げられています。さに王侯貴族の世界そのもの!

フランス革命後も、この部屋は格式ある社交の場として、ナポレオンもここで盛大な舞踏会を開催したそうです。



当時の舞踏会の様子が映し出されるサロンの三角柱の鏡

鏡の中に浮かび上がる、かつての華やかな舞踏会の光景。

サロンの左右に1つずつ置いてある三角柱の鏡が置いてあるのが分かりますか??

実は、ここに当時の舞踏会の様子が映し出され、この部屋の歴史を紹介しています。

ヘッドフォンからは、舞踏会にいるようなざわめきが聞こえてきて、まるで自分が舞踏会に参加しているような気分になります(笑)



イカリのマークや地球が散りばめられた海軍省由来の天井装飾と豪華なシャンデリア

旧海軍省庁舎ならではの、海をモチーフにした天井装飾。

もと海軍省だけあって、天井の装飾もよーく見てみると、イカリのマークや地球など、海や世界にちなんだモチーフが散りばめられています。

それにしても豪華なシャンデリア☆一体、何灯あるんだろう??数えきれないくらいの数が付いていてキラッキラに輝いています。



フランス海軍司令官の肖像画とロイヤルブルーのカーテンが美しい壁面

ゴールドの壁とロイヤルブルーのカーテンの美しいコントラスト。

フフランス海軍司令官クロード・ド・フォルバンの肖像画を発見!
凛々しい制服に身を包んだ姿も気になりますが、その下に描かれているほら貝?を吹いている男性と女性の姿が描かれている所や、コンソールが気になる~

カーテンの色も海をイメージしているのか、鮮やかなロイヤルブルー。この壁の色とカーテンの色、そしてゴールドの組み合わせがすっごくステキだな・・・とうっとり。勉強になります!



19世紀の皇帝様式で復元されたベルサイユ貼りの床が美しいサロン

19世紀の皇帝様式で復元された、ベルサイユ貼りの広間。

当時とは少し様子が違っていて、19世紀の皇帝様式で復元されているそうですが、とにかく凝っていてステキ!

床もベルサイユ貼りになっているので、もし、フランスに旅行に行ってベルサイユ宮殿に行く時間がない方は、ここで満足して頂けると思います。

そして、いよいよ最後。サロンの奥にあるのが・・・



王家の宝石が保管されていた特別な空間「外交の間」

かつてフランス王家の宝石が厳重に保管されていた「外交の間」。

「外交の間」と呼ばれるこの場所は、実は家具調度品だけではなく王家の宝石も保管されていた特別な空間です。

ほとんどの宝石は今、ルーブル美術館に保管されていますが、フランス革命勃発後の1792年にフランス王の王冠の宝石が盗まれるという事件が発生!

その中には、映画タイタニックに出てきた宝石のモデルで「ホープ・ダイヤモンド」として知られている青いダイヤモンド「ル・ブルー・ドゥ・フランス」も含まれていました。



海軍司令官の執務室の天井から下がる超特大のシャンデリア

見上げるほど巨大なシャンデリアが下がる海軍司令官の執務室。



その後、海軍司令官の執務室として使われていたこの部屋の天井には、超特大のシャンデリアがぶら下がっています。
もしこれが落ちてきたら・・・一体、何キロくらいあるんだろう??と思うほど大きなシャンデリアを眺めながら・・・外へ!



絶景のバルコニー(ロッジア)

天然大理石のチェッカー模様の床と列柱が並ぶ美しいバルコニー(ロッジア)

天然大理石のチェッカー床と列柱が連なる美しいロッジア。

ここがロッジア。バルコニーです。

フランスらしい天然大理石のチェッカー模様のおしゃれな床。そしてズラリと並んでいる列柱。



バルコニーの天井から吊り下げられたランタン型のアンティークシャンデリア

貴族気分を味わいながら見上げる、ランタン型のシャンデリア。

上を見上げると・・・繊細な装飾が施された天井から吊り下げられたランタン型のおしゃれなシャンデリア。

ここを歩くだけで、まるで18世紀の貴族気分!しかも・・・



オテル・ドゥ・ラ・マリーヌのバルコニーから一望するコンコルド広場とエッフェル塔

コンコルド広場やエッフェル塔まで、パリの街を一望できる特等席。

ここからはコンコルド広場とオベリスク、エッフェル塔にブルボン宮まで、全てを一気に眺めることが出来ちゃう~!

完璧なまでのビュースポット。そして、この時、行われていたラグビーワールドカップで盛り上がるコンコルド広場の様子を見ることが出来て、とってもラッキーでした☆

そして、外から中に入ると・・・



天井のシャンデリアとゴールドの装飾が輝く黄金の廊下

外の景色から一転、まばゆい光に包まれる黄金の廊下。

黄金の廊下が登場☆

天井にはキラキラ輝くシャンデリア。そして両脇のパネルもゴールド色の装飾が入ってキレイ☆

あっ!!



キラキラと輝く美しいアンティークのナポレオンチェア

廊下の隅にひっそりと置かれた、美しいナポレオンチェア。

ナポレオンチェア発見!

全部連れて帰りたいくらい~キラッキラに輝いて、これまたキレイ☆テンションが上がり過ぎて・・・



オテル・ドゥ・ラ・マリーヌのギャラリーで喜ぶ様子

アンティーク家具との出会いに思わず歓喜の舞!

みんなで大喜びの舞(大笑)

想像以上に見どころたっぷりだったオテル・ドゥ・マリーヌもそろそろ終わりです。



落ち着いた木のパネルの壁が続くオテル・ドゥ・ラ・マリーヌのギャラリー

黄金の廊下から一転、落ち着きのあるウッドパネルの空間へ。

煌びやかな金の装飾の次に現れたのは、落ち着いた木のパネルの壁。
ほんの数歩でガラッと雰囲気が変わる演出力は、さすが!



オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ出口に向かう階段の可愛いシャンデリア

見学の終わりを告げる、階段上のかわいらしいシャンデリア。

そして・・・外に出る階段のシャンデリアも超カワイイ☆
最後の最後の階段はこんな感じ。



オテル・ドゥ・ラ・マリーヌの最後の階段

細部に至るまで完璧な美しさを保つ歴史的建造物。

最後の最後まで完璧すぎる美の集大成!オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ。フランスに来た時には、ぜひ立ち寄ってみて下さい。



パリ観光でおすすめのオテル・ドゥ・ラ・マリーヌ外観

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌ(Hôtel de la Marine)
・住所: 2 Pl. de la Concorde, 75008 Paris, フランス
・電話:+33 1 87 05 30 30
・休館日:1月1日、5月1日、12月25日
・開館時間:10:30~19:00(金曜日は21:30まで)
※最終入場は閉館の45分前まで



【フレンチアンティークの家具一覧】

オテル・ドゥ・ラ・マリーヌで使われていたようなアンティーク家具や椅子をご紹介しています。フランスらしいお部屋づくりにいかがでしょう?


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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13

【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41

古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号



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