家具のビス穴が緩くなって締まらない時の解決方法をご紹介!

水野慎太郎
水野 慎太郎

お使い頂いているの家具の接続部分がグラついてきた時、ビスを締め直しますが、何度も行うと木ビスやネジがあまくなってきちんと締まらなくなることがあります。
アンティーク家具に限らず、木製の家具でグラグラ緩んできた場合の締め直す方法をご紹介します!

【準備するもの】

・ドライバー
・割りばしやつまようじ
・カッター
・木工用ボンド
・金づち

アンティークのミラーバックサイドボードを締め直しします。

今回、このサイドボードの締め直しをします。

アンティークサイドボード

こんなタイプのサイドボードは、ミラーとチェストがバラバラになっていて、後ろでビスで接続されていることが多いです。

後ろから見てみると・・・

正面から見ると一体型になっているようですが、裏を見てみると、ミラーとチェストが接続されているのが分かります。

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修復する際、もちろん、この接続部分のビスを外します。アンティークに限らず、木の家具であれば何度か外すことで緩んでくる場合がありますが、アンティーク家具では、ビスが直接、家具に打ち込まれているので、しっかり直しておかないと緩んでグラグラすることも。

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このサイドボードも、ミラーが木ビスで取り付けられていますが、ビスを入れる穴がゆるくなっているため、ドライバーでビスを締めてもくるくると空回りしてしまってキュッと締まらない状態です。

ビスがキュッと締まるように直しましょう

このように穴があまくなってしまっている場合は、大きくなってしまった穴を木で埋めて小さくしていくことが必要になってきます。そこで活躍するのが・・・コレ↓

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どこのご家庭にもある、爪楊枝や割り箸です。どちらを使ってもOKですが、穴の大きさなどで調節してください。
今回は割りばしを使っていきます!

まずはこの割りばしをカッターで削っていきます。

子供の頃に鉛筆をカッターで削った経験がある方も多いのではないでしょうか?
その頃を思い出して、鉛筆を削る要領でビスの穴に入るサイズに削っていきます。

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くれぐれもケガをしないように気を付けてくださいね!

次に2cmくらいの長さにカットします。

割りばしを穴の大きさに削ったら、大きめのハサミを使って2cmくらいの長さにカットします。

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この時、ハサミでカットした勢いでせっかく削った割りばしの木片をパーンと飛ばしてなくしてしまわないようにご注意を!

ボンドをつけて穴に埋めていきます。

先ほど作った木片に木工用ボンドを塗って、穴に入れて金づちなど堅いもので叩いて埋めていきます。
できるだけ木片が穴の奥までいくように叩いてください。

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木片が奥までいかずに余ってしまったら、突起している部分をカッターで切り取ります。

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今回は割りばしで行いましたが、割りばしがない場合はつまようじを短く切って代用してもOKです。

穴がふさがったら一日置いて乾燥させます。

キレイに穴がふさがりました!

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ボンドをしっかりと乾燥させるために、一日置いておきます。

完成です!

ボンドがしっかり乾いたら、ふさいだ穴にビスを打っていけば完成です!

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穴を埋めたことでしっかりとビズが締まるようになりました。

このようにとっても簡単にできるので、アンティークの木製家具でビスがうまく締まらないな・・というときには、子供の頃の工作を楽しんだようにぜひ楽しんでチャレンジしてみてくださいね!

今回修復したアイテム

アンティークのサイドボードはコチラからご覧いただけます。


水野慎太郎

水野 慎太郎

創業明治36年、1903年から続く老舗家具屋4代目。
アンティークショップHandleオーナー。

小さい頃から囲まれて育ってきた、家具に対する知識と修復技術力は誰にも負けない自信がある。
30年後に日本の10人に1人がアンティーク家具を使っている文化を作ることを目標にし、日々、アンティーク家具の修復に奮闘中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

【店舗&倉庫】
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