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赤毛のアンもお気に入り!スタッフォードシャードッグ
- 水野 友紀子
スタッフォードシャードッグ(staffordshire dog)
初めて見つけた時、あまりに印象的?な顔に目が離せなくなってしまったアンティークの陶磁器で出来たイヌの置物が、陶磁器の街、スタッフォードシャーの名前が付いた「スタッフォードシャードッグ」。
ビクトリア期の後半、マントルピースの上や窓辺に、左右対称に一対、スタッフォードシャードッグを置くことが大流行しました。
モデルになったのは、ビクトリア女王が飼っていた「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」
「チャールズ王の狩猟犬」という名前の通り、チャールズ1世、2世に愛されたことで有名な犬は、ビクトリア時代の英国貴族も好んで飼っていたそうです。
そんな風に聞いていると、すっごく高貴な雰囲気が漂うおしゃれな犬が頭に浮かぶんですが、実際にスタッフォードシャードッグを見てみると・・・
かなり不細工(笑)
イヌなのに、イヌらしくない太くて立派な眉毛!
そして、つぶらな瞳どころか、ギョロッとした大きな目!!
一度見ると忘れられないくらいに不細工な犬なんですが、見れば見るほど・・・ハマる(大笑)
私の心は、すっかり鷲掴みにされています☆
スタッフォードシャーのいろんな窯で焼かれていたので、いろんな顔、大きさ、色のスタッフォードシャードッグがいますが、どれもこれも目が離せないほど不細工・・・いや、印象的な顔つき。
なので、一度、目が合ってしまうと、どうにもこうにも気になる存在デス。
そんなスタッフォードシャードッグは私以外に、世界中で愛される有名人が一目見て心を鷲掴みにされたことから、今も世界中で人気モノなんです。
その人物とは・・・赤毛のアン☆
大学時代のお話「アンの愛情」の中で、アンのシェアハウスのマントルピースに「ゴグとマゴグ」と名前が付けられた、斑点の模様が付いたスタッフォードシャードッグが置かれています。
実は、作者のモンゴメリーが新婚旅行先のイギリスで買ったスタッフォードシャードッグがモデルになっているんですが、そんな風に聞くと、ますます気になる~(笑)
この顔を見ていて、私が思いついたのは、日本の狛犬?!
狛犬のように、お家の守り神として英国で愛されてきたスタッフォードシャードッグ。これからも気になる存在デス。
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
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