板座のアンティークチェア

水野友紀子
水野 友紀子
アンティーク板座面の椅子

アンティークの家具を扱う前は、天然木の家具ばかりを専門に扱っていたから、座面が木の板座の椅子が制作される工場によって、造りと質、そしてこだわりが全く違うことを知っていた。

簡単そうに見えるけれど、実は「脚もの」と呼ばれる家具の中でイスは特別。特別にムズカシイ。

もちろん、他の家具も、それぞれに難しい所がたくさんあるけれど、この小ささでこんなに技術が必要な家具は、他にはないと思うくらいの職人技がギュッと詰まっている。

確かに、座ってみた時のお尻はもちろん、体が感じる掛け心地だけは、人間の感覚がズルをすることを許してくれない。
座った時に「あぁ~座りやすい」って言う感覚は、なぜか絶対にわかっちゃうもの。

だからこそ、椅子だけを専門に作り続けている工場まである中で、100年も前に作られた、しかも今みたいに機械を使わずに手作業だけで作られたイスの造りを目の当たりにした時、あまりの出来栄えの良さに驚いた。

さりげなく座面に施してある「座繰り」
背もたれにデザインを入れながらの掛け心地やすいカーブ。
ずっと使えるように考えられた強度のある構造。

どの部分を切り取っても、今のハイテク時代ではない昔の技術でこれほどまでのものが出来上がっていることに驚いてしまう。

いろんなデザインの板座面の椅子は、それぞれの良さが感じられ、それぞれに味があることを体感出来てしまうアンティークらしいアンティークだと思う。




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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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