家具を購入するということ

水野友紀子
水野 友紀子

「家具を購入する」ということ

家具屋の私が言うのもなんですが・・・
本気で「家具を買おう!」と思って、家具屋に足を踏み入れることって、人生の中で数えるほどしかないと思うんです。

何度も通うスーパーのような日常品や、季節ごとに見て回るお洋服とは違って、大げさな言い方をすると、家具は

人生の中でお買い物できる機会が数えるほどしかないもの。

それでいて、毎日、使う、生活にはなくてはならないもの。
サイズも大きく、お部屋の中を占領しているので、お部屋のイメージを大きく変化させるものでもあるんです。

同じような存在が、冷蔵庫やテレビなどの家電製品なんですが、家電との大きな違いは進化!

家電は常に進化し続けているので、何年後かに買い替える時期がやってきてくれます。

例えばテレビ。
20年くらい前のものはもっと厚みがあって置き場に困っていたのに、今のものはものすごく薄くなっています。

しかも驚くほどサイズも大きくなって、さらに画質もすごくよくなっているし、価格も驚くほど安くなっているから、当時は買えないくらい高額だったハイスペックなテレビが今は気軽に購入することが出来るようになりました。

録画する際、ビデオやDVDが必要だったのに、今はハードディスク。しかもテレビに内蔵されていることを思うと、驚くほど便利に進化していることを感じます。

なので、家電には買い替えるきっかけや必要性が出てくるんですが、残念ながら?家具にはその機会がほとんどありません。

デザインが進化することはあっても、機能性が進化する家具というものはほとんどないし・・・
ベッドのマットレスやソファの座面のようにへたるもの以外、家電のように壊れて使えなくなるということもほとんどないので、一度、購入すると、ずっと使い続ける・・・いや、使い続けてしまうというのが現実です。

なので、家具屋に「家具を買いに行こう!」と思って訪れる機会はそんなにないので、私も店頭で販売していた頃、すごく仲良くなったお客様も、一度、購入されてしまうと、その後、なかなかお会いする機会もなく、寂しく思うことが多かったのが現実です。

そんな風に、人生においてめったに来ない「家具を購入する」という機会。
もし、そんな機会が訪れていることがあれば、私なりにおススメしたい家具の選び方についてお話ししたいと思います。



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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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