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イギリス旅行でおすすめ!アーリーホール&ガーデン

- 水野 友紀子
少しずつ海外に行く方も増えてきましたが、まだまだ気軽に行けないので、少し海外旅行気分が楽しんで頂けるように、今回は、英国のお庭ベスト10に入るくらい人気のArley Hall&Garden(アーリーホール&ガーデン)をご紹介します。
ロンドンから車で約3時間半ほどの場所にあるアーリーホール&ガーデンは、北西部で最も魅力的なカントリーハウスの一つ。
前回、ご紹介したTatton Park タットンパーク
から、車で25分くらいの場所にあります。
それでは、お散歩しながら中をご紹介します。
アーリーホール&ガーデンの入り口と並木道
舗装された通路と、手入れされた芝生や木々が広がるアプローチの風景。
アーリーホール&ガーデンの入り口は、駐車場からかなり近いので助かる~
予約の必要がないので、時間が空いた時に訪れることが出来るところもポイントです。
入園料は、大人6ポンド、子どもが2ポンドですが、大人2人と子ども3人以上で、15ポンドになるお得なファミリーチケットもあります。
枝がきれいに整えられ、奥へとまっすぐに伸びる並木道。
入り口まで続く「Pleached Lime Avenue」と名前が付いたシナノキの並木道が見えてきました。
アーリーホール&ガーデンは、現在、オーナーのアッシュブルック子爵と家族が住んでいる私有地!
なので、大通りを示す「Avenue」をつけるなんて、なんだかピンっとこないんですが、こういう所が英国らしさ(笑)イギリスのカントリーハウスではよくあることなんだそうです。
大通りの奥に、時計台らしきものが見えてきました!
時計台と憩いの中庭スペース
青空に映える、とんがり屋根の時計塔と周囲の建物。
近づいてみると、英国らしいレンガ造りの土台に、木造の時計台。とても趣があっていい感じの時計台です。
左には軽食できるカフェもあるんですが、今回は時間がないので断念。先に進みましょう!
パラソル付きの木製テーブルが整然と配置された、屋外のエリア。
中に入って一番最初に目に入ってくるのは、ベンチやテーブルがたくさん並んだ広大なスペース。
家族連れやグループで来ても、ゆっくりくつろげるようになっています。
現在の当主、アッシュブルック子爵のお母さまはガーデニングが大好きな方で、キレイな庭園をたくさんの人に見てもらいたい!と1960年代から週に1回、一般の方に公開するようになったことが始まり。
最初は週に1回でしたが、どんどん人気になって、毎日、一般公開されるようになりました。
切妻屋根と石造りの窓枠が印象的な、クラシカルな建築物。
あっ!レンガ造りの建物が見えてきました~!やっぱりレンガの建物って可愛いですよね。
ここは、アーリーホールの隣にある建物で、上から見るとアルファベットの「L」字の形になっているそうです。
上から写真が撮れるといいんですが…残念!屋根の上に3本並んで見えるのはチューダー様式の煙突です。
大人の背丈よりも高く、垂直にカットされた生垣の通路。
キレイに整えられた垣根に囲まれながら歩いていくと…
幾何学模様が美しいハーブ園
中心を軸にシンメトリー(左右対称)の幾何学模様にデザインされた、美しく可愛らしいハーブ園。
可愛らしいハーブ園!
シンメトリーにデザインされていて、とってもおしゃれ~
ボランティアや職人の手によって大切に育てられている、種類豊富なハーブの植え込み。
いろんなハーブが植えられていました。
アッシュブルック子爵のお母さまが大切に手入れしていたお庭は、今、職人さんやボランティアの方がお手入れを続けているそうです。
そして、アーリーホール&ガーデンの中で一番有名な場所が目の前に!
名物「ダブル・ハーベイシャス・ボーダー」
アーリーホール&ガーデンで最も有名なエリア「ダブル・ハーベイシャス・ボーダー」の入り口風景。
ここは「double herbaceous border」という名前が付けられたお庭です。
奥に進んでいくと…
手前から奥へ、そして中央から壁際へと高さを変えて計算されたイングリッシュガーデン特有のボーダー植栽。
いろんな色のお花でいっぱい!
「ボーダー」とは、イングリッシュガーデンの典型的な植え方。手前から奥に行くほど背が高くなるように考えて植物を植える植え方のことだそうです。
近づいて見てみると…
芝生の小道からレンガの壁に向かって、立体的に植物の背丈が高くなるよう配置された美しい花壇。
芝生から両側の壁際に向かって、お花や植物の背丈がだんだん高くなっているのがよく分かります。
18世紀にピーター・ウォーバートン男爵が造り始めた最初の庭園が代々引き継がれ、19世紀にデザインされた庭園が今の庭園の基礎になっているそうです。
代々、引き継がれていくところが英国らしい考え方ですよね。
結婚式の際には花嫁のバージンロードとしても使用される、花壇に挟まれた美しい芝生の一本道。
振り返って後ろを見てみると、こんな感じ。
ここは結婚式場として使われることも多いので、庭で結婚式を挙げる時は、ここを花嫁さんとお父さんが歩くそうです。いわゆるバージンロード??なのかな?
先を進んでいくと…
整形式庭園とは対照的な、自然のままの植物の姿を生かしたワイルドガーデンエリア。
さっきまでの英国らしい整えられたお庭とはちょっと違う、自然の一部のようなお庭。
さらに進んでいくと…
アーリーホール&ガーデンで二番目に有名な並木道エリアへと続く緑の小道。
アーリーガーデンで二番目に有名な場所に近づいてきました!
不思議の国のアリス気分!セイヨウヒイラギガシの並木道
「Ilex Avenue(アイレックス・アベニュー)」と呼ばれる、円柱形に整えられたセイヨウヒイラギガシの並木道。
ここは「Ilex Avenue」と名前が付いた、セイヨウヒイラギガシの通り。
もちろん、この通りにも「Avenue」が付いています(笑)
円柱形に整えられたセイヨウヒイラギガシの並木道が続いています。
絵本「不思議の国のアリス」の世界に迷い込んだような、巨大な円柱状の樹木が立ち並ぶ風景。
すっごくキレイに並んでいる並木道を見ていたら・・・!!
なんとなく、不思議の国のアリス気分になってきました(笑)
絵本の挿絵にこんな場面があったような気がするな・・・と思いながら、整えられたセイヨウヒイラギカシを眺めていましたが、こんな風にキレイに刈り込むのに、なんとなんと!2週間もかかるそうです!気が遠くなる~
ちなみに、セイヨウヒイラギガシの原型を見てもらうと、この刈込技術がいかにスゴイかが分かって頂けると思います(笑)
そして、そして・・・遂に!!
エリザベス朝様式を再現した壮麗な邸宅
映画やテレビのロケ地としても度々使用される、アーリーホールの壮麗な邸宅正面。
見えてきました~☆アーリーホールです!まるで映画の一場面に入った気分。
・・・と思っていたら、実際、ここは映画のロケにも使われているそうです。
さらに、今は、ここでハリーポッターの禁じられた森が体験できるとのコト。2022年10月から、ハリーポッターに登場するホグワーツの隣にある森をここで再現しているそうで、魔法生物にも会えるみたいです!
興味がある方はこちらから
▶ハリーポッター禁じられた森 Arley Hall&Garden
19世紀に建設された邸宅の窓にはめ込まれた、細かな装飾のアンティークステンドグラス。
建物に近づいてみると、ステンドグラスの窓が超ワタシ好み!
ここは、1813年、若干8歳で領土を受け継いだローランド・エジャートン・ウォーバートンが、1832年から1845年まで、長い年月をかけて建設した建物です。
16世紀のエリザベス朝様式の建築構造を研究し、緻密に再現して設計された重厚な建物の一部。
建築し始めた当時、まだ20代だったローランドは、地元の建築家、ジョージ・ラーザムと一緒に建物の構想を練り始めました。
いろいろ話し合った結果、彼らが目指したのは、16世紀 エリザベス朝の建物。
その頃は、まだエリザベス朝の建築物の構造が確立されていなかったので、実際に16世紀に建てられた邸宅を訪れ、勉強したようです。
赤レンガの中に青いレンガでひし形模様のアクセントが施された、こだわりの外壁装飾。
そうして、出来上がったのがこちらのアーリーホール。エリザベス朝の建物を正確にコピーして造っただけあって、スゴイ迫力!
ローランドとジョージ・ラーザムが設計した際、特にこだわったのが、邸宅の外壁。
よーく見てみると、赤レンガに青のひし形模様がアクセントに入っているんです。
これだけキレイに積み上げるのは大変だっただろうな・・・
さぁ、ココからは邸内の中をご紹介します!
・・・と言いたい所ですが、現在も実際に暮らしているお家なので、残念ながら邸内は撮影禁止(涙)
なので、公式ホームページのお写真をお借りしてご紹介していきます。
邸宅内部の豪華なインテリアとアンティーク家具
板張りの壁、白いモールディング天井、そして床のトライバルラグが豪華なコントラストを生む応接室。
まずは、応接室から。
板張り壁と、落ち着いた色でペイントされたおしゃれな壁。
そして、視線を上げると・・・天井のモールディングがスゴイ~!!ペイントの壁に白いモールディングが映えて、驚くほどの美しさ。
天井からは大きなシャンデリアが吊るされていて、とっても豪華な雰囲気です。
そして、注目ポイントは・・・床!
床に大きなトライバルラグが敷かれていて、とっても華やか。一人掛けの椅子、パーソナルチェアの使い方も勉強になります。
張地の赤、カーテンの赤、スタンドライトのシェードの赤と、暖色系で統一された重厚なダイニングルーム。
こちらはダイニングルーム。暖色系でまとめたダイニングルームには、ズッシリと重厚な雰囲気のダイニングテーブルが。組み合わせてある椅子の張地は落ち着いた赤。カーテンの色も天井の色も、壁面に置いたスタンドライトのシェードの色も、全部が赤で揃っています。
爽やかな水色の壁面に代々の領主の肖像画が飾られた、吹き抜けの階段ホール。
赤で統一されていたダイニングルームから一転!爽やかな水色の階段ホール。
天井のモールディングは淡いベージュ色の下地になっていて、天井からは木製のシャンデリアが吊るされています。
壁面にはたくさんの肖像画。代々、この土地を守って来た領主の肖像画かな?と思うんですが、これまたカッコいい~!
壁一面にぎっしりと本が収納された本棚と、中央に大きな暖炉が据えられた重厚な書斎。
壁面全部にぎっしり本が積み込まれた書斎に到着。
本棚の中心には大きな暖炉。前にはファイヤースクリーンが置かれています。
窓ガラスの上の方に注目してみると、ステンドグラスがはめ込まれていてキレイ・・・
こんなお部屋で、薪のパチパチという音を聞きながらゆっくり読書してみたい~!
敷地内に建つゴシック様式の教会と歴史の壁
マナーハウスの敷地内に建てられた、1845年奉納のゴシック様式の教会。
素敵な邸宅を出たところにあるこの建物。なんだと思いますか?
実は・・・教会!
マナーハウスのような広い敷地の邸宅の敷地内に、教会があることが多いんです。
1845年に奉納されたこちらの教会は、当時オックスフォード運動の影響を受けたローランドがゴシック様式を用いて建設したそうです。
教会の外壁にも、邸宅と同じ青いひし形模様のレンガ装飾が施されています。
建物をグルっと一周。
どこの壁もレンガ造りで可愛い~!もちろん青いひし形の模様があちこちに施されています。
赤いレンガの壁面を這うようにグリーンや花が咲き誇る、絵本のような風景。
邸宅の壁にキレイなお花が咲いています。
赤いレンガとグリーンの植物が絵本の中に描かれているお家のような雰囲気。歩いているだけで、癒されます。
レンガの壁面に深く刻み込まれた「AD1604」の文字。約400年前の歴史を現代に伝えます。
レンガの壁に刻まれていた「AD1604」の数字。
1604年に出来上がった部分ということは、今から約400年前!
当時は、どんな生活をしていたんだろう・・・と考えさせられます。
さぁ、今回もみどころたっぷりのアーリーホール&ガーデンはいかがでしたか??
今回は、ダイニングルームの赤が印象的だったので、同じように赤い座面の椅子を使ってコーディネートしてみました。
アーリーホールに学ぶ!英国アンティークのスタイリング
豪華な応接室をお手本に、赤いトライバルラグとアンティークのナーシングチェアを組み合わせたリビングスタイル。
応接室がとてもステキだったので、同じように赤い絨毯、トライバルラグを敷いて、ナーシングチェアでくつろぐお部屋をコーディネートしてみました。
同じような
英国スタイルのリビングルームはコチラから
ご紹介しています。
アーリーホール&ガーデンのまとめ
青空の下に佇む、堂々たるカントリーハウスの風景。
Arley Hall&Garden(アーリーホール&ガーデン)
・住所:Arley, Northwich CW9 6NA, UK
・電話:+44 1565 777353
・開館時間:10:00~17:00(※季節により変動あり)
・休館日:不定休(※イベント開催日は一部エリアが閉鎖される場合があります)
・HP: https://www.arleyhallandgardens.com/

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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
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