よくある質問


アンティーク家具の「基礎知識」

アンティークのドアを引き戸に出来ますか?

はい、出来ます。

もともとが木のドアなので、現場で引き戸仕様に変えて頂ければ大丈夫です。
ただ、その場合、現場の大工さん(建具屋さん)に細工をして頂くことになります。

ドアの問題ではなく、現場での加工が可能かどうかになってきますので、施工業者様の方にご確認下さい。

アンティークのテーブルを使う時に、気をつけることはありますか?

Handleのアンティークのテーブルやデスクは、全てメンテナンスを施したものだけをお送りしていますので、到着してそのまま安心してお使い頂けます。

使い方も普通の家具と同じですので、安心してお使いください。

ただ、塗装に関しては、現代のツルツルピカピカとした化学系のウレタン塗装ではなく、昔ながらの天然のニス(シュラック)や、ワックスを使って仕上げてありますので、気になる方は、以下のことにご注意下さい。

~テーブルやデスク~
デスクやテーブルをお考えの方は、熱いものや冷たいものを直接、天板の上に置くと輪染みの原因になりますので、気になる方は、厚めのコースターなどを置いて使うようご注意下さい。

輪染みや傷が出来ても、ワックスなどを塗りこんで頂くと気にならなくなりますが、どうしても気になる場合は、いつでもメンテナンスをさせて頂きますので、ご安心ください。

天然大理石は、輪染みがつくと、アンティークに限らず取ることが出来ませんので、お気を付け下さい。

また普段のお手入れの際にアルコールの入った消毒液などを使うと塗装が剥がれて、染みの原因になったりしますのでご注意下さい。


~キャビネットやチェスト~
お届けしてすぐは、ワックスやシュラックニスの匂いが残っている場合があります。
気になる場合は、扉や引き出しを開けた状態で、しばらく置いて頂くと気にならなくなります。
引き出しの場合は、抜いて日の当たらない場所で、風を通して頂くと、効果的です。
扉のついている家具は、中に、脱臭剤を入れて下さい。ゼリー状や粒状タイプが効果的です。
使っているワックスやニスは全て天然成分ですので、人害はありません。ご安心下さい。

~アーコールチェア~
アーコールチェアは、華奢で細いラインが特徴で、組み方も特殊なので、お家の乾燥によって、すぐにグラつきが出る場合があります。
グラついた場合は、組み直しをしないと直りませんので、いつでもご連絡下さい。
※お家の乾燥バロメーターになります。グラついた場合は、気づかないうちに、お家が乾燥しているということですので、加湿器などを使われることをオススメします。

アンティーク家具の棚板の耐荷重量はどれくらいですか?

アンティーク家具の棚板には、現代の家具のように、それぞれ耐荷重量の規定はありませんので、具体的に何キロという表現でお答えができません。

ただ、Handleでは、全てメンテナンスを行った家具だけをお届けしていますので、そんなに簡単に折れてしまうようなものではありません。

一般的な家具と同じくらいと考えて頂いて大丈夫です。



アーコールチェアで、座面が一枚板がありますか?

今まで、たくさんのアーコールチェアを取り扱ってきましたが、本当の一枚板で作られた座面のアーコールは見たことがありません。

アーコール社は優れた技術を持っているので、座面の剥ぎ方がとても上手く、まれに一枚板に見えてしまうくらい美しいものもありますが、私達が今まで扱った中で一枚板のものを見つけたことはありませんので、ご了承下さい。

アンティーク家具の耐久性はどれくらいですか?

アンティーク家具の耐久性に規定がないので、お答えすることが出来ません。

ただ、Handleのアンティーク家具は、全て専門の職人の手によって、修復したものだけをお届けしていますので、普通の家具と同じようにお使い頂けます。

もし、何かあっても、メンテナンスすればずっとお使い頂けるので、安心してお使いください。

アンティーク家具にキクイムシの穴はありますか?その場合、どうすればいいでしょう?

キクイムシについてなのですが、まず、キクイムシはアンティークだからと言うことではなく、あらゆる木に発生します。
なので、アンティーク以外の新しい家具や住宅でも、発生する可能性はあります。


キクイムシとは、広葉樹に発生し、幼虫だけが木の白太の部分を食べるので、キクイムシの穴があると言うことは、そこから成虫になって出て行ったという証になります。
中に卵がいるというわけではありません。

成虫が出たとは言え、これがまた室内で別の木製家具などに産卵し繁殖するようなことは心配しなくても大丈夫です。

キクイムシの対策としては、弊社では、穴を見つけた場合、その部分に薬剤を入れ込んで、それ以上、その部分には虫が付かないように対応しています。
また、その部分の強度が大丈夫かを確認しております。

アンティークで使われている木は、柔らかい針葉樹ではなく、年代の経った広葉樹が多く、また、無垢材であるため、キクイムシの穴が空いている可能性は高いです。

もし、キクイムシの発生がイヤであれば、木の家具ではなく、プラスチックや金属の家具をお選び頂くしかありません。

アンティークチェストの引き出しの出し入れは、スムーズですか?

Handleのチェストの引き出しは、全て、修復を行っています。
その際、出し入れがスムーズになるように、調整していますので、ご安心下さい。


オーク材やマホガニー材など、濃い色の家具に関しては、特に滑らかでスムーズです。
パイン材の家具は、比べると、多少、なめらかさに欠るものもありますが、日常使いでお使いには、問題ありませんので、ご安心下さい。

アンティーク家具にベニヤは使われていますか?

使われています。

ベニヤ板の歴史は古く、19世紀(1830年頃)から使われています。
日本では1900年代前半から使われるようになってきました。

アンティーク家具は、前面は無垢材のものがほとんどですが、背板や側板、棚板などに合板を使われているものも多いです。

それは、昔も今も、高額であるマホガニー材やローズウッド、オーク材などの家具を、少しでも金額を抑えて作る知恵だったと思います。

衝撃などを受けやすい、前面は堅い無垢材で、あまり見せることのない背板や側板などはベニヤを使って出来るだけ金額を抑えて仕上げるという、昔の人の知恵です。

強度などは全く問題がありませんので、ご安心下さい。

パイン材の家具に関しては、木材の価格が今も昔も安価なため、ほぼ全てに無垢材が使われています。


アンティークのチェストの構造は今と同じですか?

引き出しの構造は、今も昔も同じですが、アンティークは無垢材を組んである構造のものが多いです。

また、現代の家具と違って、引き出しを抜いた時に、本体の引き出しが入る部分に板が入っていないことが多いです。

使用上も強度も問題は、まったくありませんので、安心してお使い下さい。



アンティーク家具に使われている木材は、全て無垢材ではないんですか?

アンティーク家具は、大抵、前板には無垢材が使われていますが、側面や裏面などには、使われていないことがあります。

アンティークだからといって、全てが無垢板だと勘違いされる方もいらっしゃいますが、突き板やベニヤ板が使われていることもあります。

突き板だからいいとか悪いという事はありません。
もともと、日本の家具に使われている突板は、0.1mm以下のものが多いのですが、英国では 1mm 以上が普通です。
日本では2mm以上で無垢材を記入するところもあるくらいなので、突き板と言っても分厚いです。

無垢材ではないからアンティークではないということは、ありません。

アンティーク家具に使われているガラスに、キズや欠けはありますか?

アンティーク家具に使われているガラスは、基本的に、オリジナルのままですが、ケガなどはしないように加工してあります。

ガラスキャビネットのガラスの縁などは、当時のままの加工状態なので、切り口の部分が切りっ放しの状態で、多少、欠けていたり、波をうっていたり、ギザギザになっている場合があります。

新品のものに入れ替えれば、切り口をキレイに加工することは出来ますが、オリジナルの雰囲気を大切にしたいため、そのままの状態にしたります。

もちろん、ケガなどはしないように加工してありますので、当時の状態を楽しみながらお使い下さい。

アンティークのデスクやテーブルは、新しい家具のように、脚を外して運ぶことは出来ますか?

年代が古いアンティークの家具のテーブルやデスクの脚は、外すことが出来ません。

クルクル回したりビスを外すことで脚を外せるようになったのは、最近の家具だけなので、アンティークの家具に関しては、ほとんど脚はほとんど脚を外すことが出来ません。

搬入の際は、一番、幅の狭い部分を通して頂くようにして下さい。

アンティークのテーブルを除菌アルコール消毒しても大丈夫ですか?

ダメです。
除菌アルコール消毒はしないで下さい。


これは、アンティークに限らず、アルコール自体が、家具の塗装の溶剤になりますので、テカテカツルツルの硬質ウレタン塗装の家具以外の家具には使えません

ニスやワックス仕上げの家具は、アルコールで溶けてしまいます。
また、オイルフィニッシュの家具も、もう一度オイルやワックスを塗りなおす必要があります。

ウレタン塗装を行ってしまうと、木のよさがなくなってしまうため、アンティーク家具でウレタン塗装をしているものはないと思います。

また、アンティーク以外の家具でも、天然木の家具に関しては、大抵、ニスやワックス、オイル仕上げのものがほとんどだと思います。
その場合、塗装が剥げる原因になりますので、ご注意下さい。

アンティークの再塗装とは、どのようにされていますか?

Handleでは、塗装、塗膜面を一度剥離し、再塗装を行っていますが、それぞれのアンティーク家具の状態や、オリジナルの状態に合わせて、一番いいと判断した部分までを剥離しています。

なので、アンティーク家具の場合、全ての家具が現代の家具の塗装のように均一化されていません。

例えば、とても大切に使われていてオリジナルの状態もいいものは、剥離することでダメージを与えるより、 オリジナルのよさを活かしつつ、薄く剥離して再塗装を行います。

もともとの持ち味を大切にしながら、それぞれの家具に似合った一番いい方法で家具にとって一番ベストな状態になるよう職人が修復させて頂いていますので、お任せ下さい。

アンティーク家具の塗装は、何を使っていますか?注意点はありますか?

Handleのアンティーク家具に使われている塗装は、イギリスの17世紀から使われている伝統的なシュラックニスで仕上げています。

HPにも記載させて頂いている通り、口に入れても害がない自然塗料で、とても風合いよく仕上がるのですが、逆に、耐水性、耐熱性はありません。

現代の家具に使われているのは、ウレタン塗装がほとんどで、アンティークとは逆で、耐水性、耐熱性はあるのですが、化学塗料であるため、アンティークの家具には向いていないんです。

ウレタン塗装のように、化学塗料で塗装したものだと、もし、傷が付いたり、汚れたり、剥げた場合は、もうお直しすることが出来ません。

自然塗料であるからこそ、傷がついても汚れても、剥げた場合でも、もう一度、キレイにお直しすることが出来て、アンティークとして生き続け存在することが出来るので、ちょっと手間がかかったりもするのですが、何卒ご理解頂いて、末永く付き合って頂けたら・・・と思っています。
(一番は、自然塗料で、熱にも水にも強いものがあればいいと個人的には思うのですが・・・)

注意点としては、アルコールの入った消毒剤を使うと、表面の塗装が剥がれたりしますので、ご利用は避けてください。
普段のお手入れは、固く絞った水ぶきもしくは乾拭きで十分です。

また、熱いものにも弱いので天板に直接熱いコップを置いたり、水滴の付いたコップを直でおいてしまうと、輪染みの原因にもなりますので、そういった場合はコースターなどをお使い下さい。

キャビネットの扉にネット画像ではほとんど確認できなかった白斑の模様 があります。白斑は木目とは違うようですが、オークという木の素材の特性でしょうか?

白斑のことですが、オーク材の特徴で虎斑(とらふ)と呼ばれる虎の斑紋のような模様になります。

木材を柾目取り(まさめとり)した場合に 必ず材面に虎斑の模様が現れます。

オーク材は、堅く重厚で耐久性に優れているので、家具としても永くお使いいただける木材ですので、ご安心下さい。

アンティークの年代はどうやって判別しているのですか?

Handleではそれぞれのアンティークの商品に、わかるものは年代を記載しています。

その年代に対してはっきりとした証拠や物証などというものはありませんがアンティーク家具に長年、専門で携わっている者であれば、 杢目を見ただけでアンティークのものかどうかは判別することが出来ます。

また、家具や椅子の造りも製造された年代によって製造方法が異なっていたり、使っている釘、素材などを見て、造られた年代を確定しています。

もし鑑定書や何か刻印だったりの年代の証拠などがあるような骨董品レベルを求められているのであれば、正直こういうアンティーク家具は確証がないので残念ながらおススメは出来ません。