アンティークのダイニングテーブルを見ていると、私はいつも感じてしまうことがある。
それは、和室で座卓を置いて正座をしてご飯を食べてきた私たち日本人にとって、「椅子に座ってテーブルでご飯を食べる」ことは、まだまだ歴史が浅いんだなってこと。
正直、テーブルって、簡単に言ってしまえば「天板に脚を4つ付けただけ」の家具。ただそれだけなのに、この奥深さと言ったら・・・
アンティークのよさは、デザインはもちろんなんだけれど、機能的なものもあって、簡単に大きさを変えれるDLTやGLTなどは、まさに機能性重視の日本の住宅にこそピッタリ!って、いつも思っちゃう。
素材もいいものを使っているから、天板は無垢材を使っているものが多く、仕上げ方も、現代のものとは違って、自然素材のワックスやニス。
なので、キズや汚れ、輪染みなどが付いても、修復することで再びピカピカに戻すことが出来るんです。
だから「アンティークだから」と気を遣わずに、逆に、思いっきり使って欲しいな・・・
家具屋に嫁いで、いろいろ見てきたけれど、日本にも山ほどある「天板に脚を4つ付けただけ」の家具のデザインは、ずっと昔からダイニングテーブルを使って食事をしていた国からやってきたものには及ばないと思う。
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アンティークのダイニングテーブル
- 水野 友紀子
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
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