オーク材のアンティークチェアのぐらつきを、お直しました。

水野慎太郎
水野 慎太郎

長く家具屋をやっていると、修理で一番多いのが椅子。「イスがグラグラするから直してほしい」というご依頼です。
今回も、アンティークのオーク材の椅子をお使いのお客様から脚のぐらつきのお直しの依頼を受けました。早速修理していきます!

まずは座面を外します。

今回修理するのは、木製のアンティークチェアで、座面が革張りになっているタイプの椅子です。アンティークの布や革が貼られている椅子は、座面が何も止めていないものがほとんど。座面が上手くポンっと椅子の上に乗るようになっています。
今回、依頼を受けたものはめずらしく裏側からビスで留めてあったので、ドライバーを使いネジを取って、座面を外します。

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次にぐらつきの元となっている脚を外します。

ショックレスハンマーというゴム製のハンマーを使って、ぐらついている脚を外します。

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ハンマーで強弱をつけ衝撃を与えながら、少しずつ外していきます。
簡単そうに見えて実は繊細な技術のいる作業なんです!
ここで強く衝撃を与えすぎると、脚が折れてしまう可能性があるので注意して行っています。

ボンドを入れていきます。

ぐらつきの部分に木工用ボンドを入れていきます。

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ボンドを入れて固めることで、ぐらつきの原因ともなる隙間がなくなり、しっかりと固定することができます。

ハガタネで固定します。

ハガタネという専用の器具を使い、しっかりと締めてボンドが乾くまで一日おきます。

アンティークチェアーのグラつき直し

ボンドが乾いたら座面を付けて完成です。

ボンドも乾き、しっかりぐらつきもなくなりました!
最初に外した座面をつけて完成です!

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毎日使う大切な椅子だからこそ、心地よく快適に使いたいものですよね。
こんな風に、お使いいただいていたアンティークの椅子にぐらつきやその他の不具合があった場合も、お気軽にご相談ください。
しっかりと修理させていただきます!
今回修復したようなアンティークのチェアはコチラからご覧いただけます。


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水野慎太郎

水野 慎太郎

創業明治36年、1903年から続く老舗家具屋4代目。
アンティークショップHandleオーナー。

小さい頃から囲まれて育ってきた、家具に対する知識と修復技術力は誰にも負けない自信がある。
30年後に日本の10人に1人がアンティーク家具を使っている文化を作ることを目標にし、日々、アンティーク家具の修復に奮闘中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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