取り付けは遅いけれど、決定は早く!素敵なドアを入れたい方へのアドバイス

水野友紀子
水野 友紀子
取り付けは遅いけれど、決定は早く!素敵なドアを入れたい方へのアドバイス ステンドグラス入りのドア

私が自宅をリフォームした時に、一点だけ、後悔したポイントがあります。それが・・・ドア!

当時は、まだアンティークのドアが得意なディーラーを知らなかった私ですが、大好きなステンドグラスが入ったドアを取り入れたい!と思っていたので、究極にアンティークに似せたドアを作ろう!と言うことになりました。

その後、アンティークのドアが買い付け出来るディーラーに知り合いお気に入りをゲットした私は「これを日本に連れて帰って取り付けよう!」と大喜びだったんですが・・・その時点で取り付けが出来ないタイムリミットだったんです(涙)

ドアの取り付けは、お家づくりの工程の中でも、最後の最後。一番最後の仕上げの段階です。

ところが!取り付けの段階でドアを選んでいたのでは、遅すぎ!出来れば、図面の段階で決めておく必要があるんです。

その理由は、ドアはドアだけじゃないからです。

ドア枠

ドアとは、ドアの周りのドア枠の部分も含めて、ドアです。

通常、新築やリフォームの際、カタログの中からドアを選ぶと、「ドア」と「ドア枠」がもれなくセットになっています。

ところが、アンティークのドアや、好きなステンドグラスをはめ込んでオリジナルで作ったようなドアには「ドア枠」が付いてこないので、施工現場で大工さんにドア枠を作ってもらわないと、ドアとして使うことが出来ないんです。

当たり前ですが、ほとんどの大工さんは、カタログに載っている、ドアとドア枠がセットされているドアしか取り付けたことがありません。 なので、ドアの開口部を一般的な規定サイズで工事してしまうんです。

ところが、オリジナルのドアや、アンティークのドアは、幅も高さも、さらにはドアの厚みも、一枚一枚、微妙に違っています。

ドアに合わせ、間柱をカット

そのため、表記しているサイズだけだと、微妙に狂いもあるので、実際に取り付けるドアに合わせてドア枠を作らないと、ピッタリ合いません。

また、実際に現場に置いた時に、予想しなかったことが起こる場合も!例えば、
ドアの開き方が、左右、違っていたり・・・
ステンドグラスの表裏を気にすると、ドアノブを付ける位置が反対だったり・・・
柱があって、押すと引くが逆になってしまったり・・・

私のように、気軽にドアが取り付け出来る思っている方も多く、工事が始まっている段階でお問い合わせをいただくことも多いですが、ドアほどムズカシイものはありません。

出来るだけ早い段階、出来れば、図面の段階で、好きなドアを決め、ドアを取り付ける位置を決める段階で、実物のドアを現場に搬入し、置いて確認しながら取り付けるようにしましょう。




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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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