お家にある和室、意外と家具を何も置かずに、そのままの空間になっていることも多いのではないでしょうか。
実は、そんな「畳のお部屋」と重厚な「アンティーク家具」って、驚くほど相性がいいんです。
今月は、英国の伝統的なデザインのチェスターフィールドソファとロッキングチェアを和室の主役に迎えてみました。
重厚な品格と深みのあるレザーの質感が、い草の空間にすっと違和感なく馴染んでくれるから不思議ですよね。
そこに、アンティークのドレッサーやチェスト、美しいペルシャ絨毯を織り交ぜてました。
いつもの和室を「特別な空間」へと変えるコーディネート術をご紹介します。
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畳に映える英国の品格 チェスターフィールドと過ごす和室

- 冨田 文代
コーディネートのポイント
お部屋の「主役」になる家具を決める
畳の緑とリンクする、上質な特等席
和室を特別な空間にする第一歩は、まず主役の家具をしっかり決めること。今回は英国伝統のチェスターフィールドソファを選びました。
最大のポイントは「グリーンのレザー」です。畳(い草)の自然な緑色とリンクして、重厚なソファが和の空間にすっと馴染んでくれます。猫ちゃんも安心して眠ってしまうような、心地よいリラックス空間の完成です。
和室の一角に作った、格好良すぎる寛ぎコーナー
ソファの横には、同じグリーンレザーのロッキングチェアを配置して。本革のボタンダウンや鋲打ちなど、細部までこだわり抜いて造った自慢の一脚なんです。
このように主役級の家具を一箇所にキュッとまとめるのがコーディネートのポイント。和室の隅に、統一感のある贅沢なパーソナルスペースが生まれました。
近くに置く家具のテイストを揃える
優美な佇まいのチェスト
どっしりとした英国のレザー家具の隣には、エレガントな曲線が美しいアンティークチェストを配置してみました。
重厚な格好良さの中に、フランスアンティークならではの繊細な表情が加わることで、お部屋が重くなりすぎず、和室にパッと華やかな品格を添えてくれます。
フレンチ家具と色味が調和するフロアランプ
お部屋の隅をやさしく照らしてくれるのは、フロアランプです。
アンティーク調に仕上げられた落ち着きのある風合いが、隣に配置したフレンチ家具と自然に馴染んでくれますよね。本物のアンティーク家具の横に新しい照明を置いても、こうして色味を揃えてあげることで違和感なく、空間に美しいまとまりが生まれます。
和室に華やかさを添える、優雅なアンティークドレッサー
もう一つの見せ場は、美しい彫りと優雅な曲線が目を惹くアンティークドレッサーです。
見ているだけでうっとりしてしまうような女性らしいデザインが、重厚な英国家具を置いた和室に、パッと華やかさと柔らかさをプラスしてくれます。
一緒に合わせたスツールの「落ち着いたピンク色」は、このあとお部屋全体を繋いでいく「色のリンク」の役割も果たしてくれる大切なカギ!
鏡越しに広がる、自分だけの特別な景色
ドレッサーの大きな鏡は、光を反射してお部屋をパッと明るく、広く見せてくれる嬉しい効果もあります。
鏡越しに大好きなアンティークに囲まれた景色を眺めながら身支度を整える時間は、日常を忘れさせてくれる毎日の特別なご褒美タイムです。
空間に一体感を生み出す「色のリンク」
美しい木目が目を惹く、ネストテーブル
ソファの前には、大きなテーブルではなく、美しい木目と上品な猫脚が魅力のネストテーブルを選びました。
床面が多く見えるため和室でも圧迫感がなく、必要な時だけサッと引き出して使えるので、畳の暮らしにとてもよく似合います。
美しい木目に映える、ガラスの煌めき
ネストテーブルの美しい木目の天板には、涼やかなアンティークのガラス食器や、テーブルを華やかに飾るピッチャーを合わせて。
落ち着いた木の色合いに、光を反射してキラキラと輝くガラスの質感が加わることで、和室の一角がぐっと洗練された雰囲気に変わります。
和の空間に馴染む、グリーンとピンクのティーセット
ネストテーブルの上には、ロイヤルアルバートの美しいティーポットと、お花が描かれたELFINのアンティークティーセットを並べました。
どこか和風っぽさを感じる落ち着いたデザインは、畳のお部屋にぴったり。器に入った淡い「グリーン」と「ピンク」の色合いがお部屋全体のテーマカラーとさりげなくリンクして、まとまりのある美しい空間を演出してくれます。
和室に合うサイズ感とペルシャ絨毯
畳と相性抜群。赤と水色が美しいペルシャ絨毯
ネストテーブルの足元には、ひし形のメダリオンが目を惹くペルシャ絨毯を敷きました。
華やかな「赤」をベースに「水色」のアクセントが効いたお洒落な色使いですが、実はペルシャ絨毯って和室の「畳」と相性抜群なんです。サナンダジ特有の細やかなお花柄が和の空間にスッと馴染んで、お部屋全体を華やかに引き締めてくれます。
和室に似合う、ブランケットボックス
テレビ台として活用したのは、細やかな彫りが美しいアンティークコファです。
ブランケットボックスとも呼ばれるこの家具は、低めのサイズ感が畳の暮らしにとてもよく馴染みます。雑多なものをポンと収納してスッキリ片付けられる実用性はもちろん、重厚なデザインが和室をいっそう格好よく見せてくれる頼もしいアイテムです。
今月のスタイリングのまとめ
今回は、英国のチェスターフィールド、フランスのアンティーク家具、そして日本の「畳」をミックスさせたコーディネートをご紹介しました。
国もテイストも違うアイテムを、ひとつの和室でしっくりとまとめるためのポイントは次の3つです。
1. お部屋の「主役」になる家具をしっかり決める
2. 近くに置く家具のテイストを揃えてバラツキを抑える
3. 畳や家具、小物の「色」をリンクさせて空間に一体感を生み出す
まずは存在感のある家具を「主役」として配置します。色々なテイストの家具をミックスさせるときは、近くに配置する家具のテイストを揃えるのがまとまりを出すコツ。今回は、ソファの横には同じ英国のロッキングチェアを、ドレッサーの横には同じフレンチスタイルのチェストを置くことで、お部屋の中のバラツキをなくしました。
そして一番のポイントが「色のリンク」。畳の「緑」とチェスターフィールドの「緑」を馴染ませつつ、足元の絨毯やスツール、お花やティーセットの柄などに「赤・ピンク系」のアイテムを散りばめました。
こうして同じ色をリピートして統一感を持たせることで、和・英・仏がバラバラにならず、美しく調和した和室が出来上がります。
ぜひ、ご自宅でもテイストをミックスさせるコーディネートを楽しんでみてくださいね!
よくある質問(FAQ)
Q1. 畳の上に重いアンティーク家具を置いても大丈夫ですか?
A. 畳のへこみが気になる場合は、家具の脚の下に小さな木の板や専用の保護マット、ペルシャ絨毯などを敷くことで荷重を分散させることができます。
Q2. 英国とフランスの家具を上手にミックスするコツは?
A. 異なるテイストを合わせる際は「近くに置く家具のテイストを揃える」ことと、スツールや小物などで「共通の色をリンクさせる」ことが、お部屋を自然にまとめるポイントです。

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冨田 文代
アンティークショップHandle コーディネーター
カラーコーディネーター2級(東京商工会議所主催)
ファッション販売能力検定2級
高校・中学校教諭1種免許(家庭)服飾デザインが好きで、大学では服飾美術を専攻。アパレル会社に勤務していたが、地元に戻ることになりHandleへ。
アパレルでの経験を活かし、洋服をコーディネートするように、おしゃれなお部屋のコーディネート方法を分かりやすく記事にし配信している。
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