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トワルドジュイとは?マリー・アントワネットも愛したフランス伝統の柄・歴史と魅力

- 水野 友紀子
トワル・ド・ジュイ(Toile de Jouy)
18世紀のフランスで生まれた、田園風景や人々の暮らしをまるで絵画のように描いた伝統的なプリント生地トワル・ド・ジュイ(Toile de Jouy)。
今回はトワル・ド・ジュイの魅力や歴史についてお話しします。
トワル・ド・ジュイとは
トワル・ド・ジュイ(Toile de Jouy)とは、18世紀のフランスで生まれた、ロココ調の絵画を思わせるような伝統的なプリント生地のことです。
現在「トワル・ド・ジュイ」と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、白や生成りの生地に赤や青、紫、黒など一色で、田園風景や人々の暮らし、神話のワンシーンや花や動植物、鳥などが、まるで絵画のように連続して描かれているデザインのことを言いますが、初期の頃は、木版を使った多色刷りで華やかな模様でした。
1770年頃に銅版印刷の技術が発達し取り入れられるようになると、木版では難しかった繊細なラインや濃淡が表現できるようになり、人々の表情や木々の葉、建物の細部など、まるで版画のように繊細に印刷することが可能に。
銅版印刷は基本的に一色刷りだったため、赤、青、紫、黒、茶色などの色を一色使い、田園風景や人物を物語のように描いた、繊細で優雅な柄が誕生しました。
ルイ16世やマリー・アントワネットをはじめとする王侯貴族に愛され大流行し、世界中で知られるようになったトワルドジュイ。
誕生してから260年以上経った現在、カーテンや壁紙、ファッションなど幅広く使われるようになったトワルドジュイは、フレンチカントリーやシャビーシックなスタイルに欠かせない、フランスを代表するクラシックなテキスタイルとして、世界中で愛されています。
トワル ド ジュイの歴史
1760年のフランス。ヴェルサイユ近郊の街で、ドイツ出身のプリント職人、クリストフ=フィリップ・オーベルカンプが設立した工場でトワルドジュイは誕生しました。
工場が設立される前の17世紀後半のヨーロッパでは、東インド会社を通じて輸入されたインド更紗が大流行していました。
ところが、あまりにも人気になったことで、フランス国内の絹織物や毛織物などの繊維産業が大打撃を受けるようになります。
そこで、フランス政府は地場産業を守るため、1686年~1759年までフランス国内でのプリント綿布の輸入や製造を禁止しました。
禁止令が解除された翌年の1760年にオーベルカンプは、プリント生地を制作する工場を開設。
クオリティがとても高いオーベルカンプの工場の生地は、貴族や裕福な市民の間で人気を集めるようになりました。
特に人気だったのがデザイナーのジャン=バティスト・ユエがデザインした、羊飼いや田園風景、木陰で語り合う人々などを描いた柄。
一色で描かれている絵画のような柄は、「ジュイ=アン=ジョザスで作られた柄の綿織物」と言う意味で「トワル・ド・ジュイ」と呼ばれるようになりました。
その後、トワル・ド・ジュイは、マリー・アントワネットをはじめ宮廷の貴族たちの間で大人気となり、ルイ16世から王室御用達の称号を授かるように!最盛期には1300人以上の職人が働き、ヨーロッパ中に輸出されるまで発展していきました。
ところが19世紀に入ると産業革命の影響を受けるようになり、1843年に工場が閉鎖してしまいました。
20世紀に入るとフレンチスタイルのインテリアのブームにより、高級インテリアブランドがトワル・ド・ジュイを現代版を展開し、さらにDiorなどのハイブランドがトワルドジュイを採用したことで世界中で再び「トワルドジュイ」が再び注目されるようになり、今もその人気が続いています。
ちなみに・・・厳密には、1760~1843年にオーベルカンプ製作所で作られた布が、本当の意味での「トワルドジュイ」ですが、現在は製造された場所や年代に関係なく、田園風景や人物を単色で描いたプリント柄のことを「トワルドジュイ柄」「ジュイ柄」と呼んでいます。
▲トワル・ド・ジュイ美術館
1977年にオベルカンフ家からの寄贈品を中心に、トワル・ド・ジュイの布やデザイン画、捺染機械や銅版などを展示した「トワル・ド・ジュイ博物館」がオープン。
2022年にはリニューアルされて壁紙・ファッション・雑貨など幅広く現在も愛され続けるトワル・ド・ジュイの魅力を発信しています。
トワル・ド・ジュイのアイテム
テーブルスタンド

トワル・ド・ジュイ柄のランプシェードです。白地にブルーの単色で田園風景や人物が繊細に描かれ、トワル・ド・ジュイらしい上品なデザインです。
点灯するとシェード越しに柄が浮かび上がり、昼間とは違う幻想的で温かみのある表情を楽しめます。ブルー×ホワイトの清潔感ある配色はどんな空間にも馴染みやすく、置くだけでフレンチスタイルの完成です。
テーブルランナー

トワル・ド・ジュイ柄のテーブルランナーです。
トワル・ド・ジュイの落ち着いたグレー×生成りの配色と繊細なデザインが食器やテーブルウェアを美しく引き立ててくれます。
タッセルのさりげないアクセントが品格をプラスし、置くだけで普段の食卓を一気にフレンチスタイルに格上げしてくれます。
クッションカバー

トワル・ド・ジュイ柄のクッションカバーです。生成りの地にローズピンクが華やかな印象のデザインです。
ソファに置くだけで一気に華やかなフレンチスタイルが完成するのが魅力。どんなソファとも合わせやすく、トワル・ド・ジュイらしいデザインが空間に柔らかさと上品さをプラスしています。
トワル・ド・ジュイをインテリアに取り入れる最初の一歩としてもおすすめのアイテムです。
ソファ

トワル・ド・ジュイ柄のソファです。
トワル・ド・ジュイのデザインをソファ全体に使うことで、ソファそのものがインテリアの主役になる存在感です。
置くだけで部屋全体が一気にフレンチシックな空間へと変身。
座るたびに18世紀フランスの優雅な世界観を感じられる特別な一脚です。
18世紀にフランスで誕生し、260年以上の時を超えてもなお世界中で愛され続けるトワル・ド・ジュイ。
マリーアントワネットにも愛された、一つの物語を見ているかのようなデザインは、毎日の暮らしの中にフランスの優雅さと、品格をプラスしてくれます。
まずは一つからトワル・ド・ジュイを始めてみませんか。
時代を超えて愛される本物の美しいデザイントワル・ド・ジュイをお家の中で楽しんでみてください。

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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
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第521010008980号
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