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初めてチャレンジする方にオススメしたいアンティーク
- 水野 友紀子
「アンティーク」って響きは、なんだかカッコよく聞こえるかもしれませんが、実際にチャレンジしてみようと思うと、新しいものではないだけに・・・
「キレイかな?」
「ちゃんと使えるのかな?」
「壊れていないかな?」
などなど、不安もいろいろあって、なかなかチャレンジしにくい・・・と思っている方も多いと思います。
そんな風に、アンティークに初めてチャレンジする方に!私の中で「まずはコレがおすすめ!」と思っている3アイテムをご紹介しますので、自分に合ったものからぜひアンティークのある生活にチャレンジしてください。
Handle 水野 友紀子
「アンティークがどんなものかを知ってみたいけれど、なんだか抵抗がある・・・」という方にオススメしたいのが、気軽にチャレンジ出来るアンティークの雑貨です。
その中でも特におススメのものが不思議な魅力がある「プレスドグラス」です。
もともと、ガラスは高級品だったので上流階級の人だけが手にすることが出来たものでした。
それが、型押しで大量に作れる「プレスドグラス」のが出来上がったことで、憧れだったガラスを庶民でも手に入れることが出来るようになって、いろんな形やデザインのものがたくさん作られました。
ガーデニングの国らしく、いろんな大きさの花器やドレッサーでお化粧道具などを入れて使われていたもの、他にも、ケーキを乗せたケーキスタンドや、セロリを食卓に出すためだけに作られたセロリベースなどなど、いろんなものがあります。
この時代に作られたガラスは、今のガラスと成分も作り方の技術も違っているから、独特の雰囲気があるんです。
もちろん、アンティークは新品ではないので、キズや汚れ、欠けがあります。また、ガラスを作る技術が、現代のように発達していない時代に作られたものなので、型押しの型が跡になって残っていたり、気泡が入っていたり、ゆがんでいたり・・・
でも、今の時代は、こんなガラスは(特に日本では)商品にならないものなのだから、逆にこれがアンティークの特徴。アンティークでしか手に入れる事が出来ないものなんです。
現代だと、ガラスってなんとなく冷たい素材なんだけれど、アンティークのプレスドグラスは、ほっこりとしたぬくもりがあって、なんだかあたたかいのも特徴です。
だから、プレスドグラスを手にとってみて、ちょこっと汚れていたりキズや欠けがあったり、ゆがんでいることが気になる方は、アンティークを使うことには向いていないと思うんです。
なので、初めてアンティークにチャレンジして頂く方には「アンティークは、こんなものなんだ・・・」って分かってもらえるのに一番いい判断基準になるアイテムじゃないかな?
しかも、サイズも小さなものから大きなものまで、いろいろあって、飾って眺めるのはもちろん、実用的に使えるもの。
さらに、アンティーク家具と比べると価格も手ごろなので、まずは「アンティークって、どんなものなの?」と不安な方には、気軽に使えるアンティークのプレスドグラスから試してみることをおススメします!
ドレッサーでお化粧用のパフやアクセサリーをを入れて使っていたものから、お砂糖やビスケットを入れるもの、さらにはピクルスを入れるために作られた細長い形まで、いろんなフタ付きのアイテムがあります。
→フタ付きのプレスドグラス一覧
ホールケーキ1個がまるまる乗せれる大きさで作られた背が高いケーキスタンド。
食卓でセンターピースとして高低さが出るように、あえて脚を付けて少し背が高い形のものが作られました。
→ケーキスタンド一覧
ガーデニングの国、英国らしく、大きなサイズから、一輪挿すだけの小さいものまで、いろんなサイズのフラワーベースを見つけることが出来ます。
ちょっとお花を挿すだけでお部屋の中が華やかな雰囲気になります。
→フラワーベース一覧
アンティークの家具にチャレンジしてみたいんだけれど、最初から大きな家具を購入することに不安・・・と言う方に、アンティークの椅子をオススメしています。
わが家は6人家族。なんだけれど、イスの数は全部で何脚?って思うくらい、いろんな種類の椅子があります(笑)
もちろん家具屋だからという理由もあるんだけれど、椅子って座るだけじゃなくて、何かと便利に使える「家具」だと私は思うんです。
日本は、畳の上での生活が長かったので、椅子の種類がとても少ないんですよね。だから「椅子」と聞くと、ダイニングチェアかデスクチェアくらいしか思い浮かばず、「椅子の脚数=家族の人数分」って感じなんですが、アンティークの椅子はとても種類が多いんです。
ダイニングで使うのはもちろん、座るためじゃなく置いておくだけで美しい!しかも、アンティークチェアには、なかなか手に入らない凝ったデザインや美しいものがたくさんあります。
ベッドサイドに置いてナイトテーブル代わりに使ったり、玄関に置いて靴を履く時に座って使うのはもちろん、カギ置き場にしたり、お客様のお出迎え用として「見せる椅子」という使い方も出来ます。
ちょっと高いところのものを取るときには、脚立代わりにして使えちゃう・・・そんな便利な家具は置き場もとらないし、急にお友達が来たときには、それまで家具として使っていた椅子が、椅子として使えるから、何脚あっても便利なんです。
しかも、椅子は体重が荷重されるので、アンティークの場合は、必ず修復が必要。
椅子の修復レベルを見れば、そのお店のアンティーク家具の修復技術が分かるので、アンティークチェアがしっかり修復されているお店であれば、大型の家具を選んでもしっかり修復してあるはずです。
なので、安心して使えるアンティークを提供しているお店かどうかを選ぶ目安にもなります。
ちなみに、私の「初めてのアンティーク」も椅子でした。「チャーチチェア」と言う教会で使われていた椅子ですが、小さな1脚の椅子を置いた瞬間、空気が変わったのを感じるくらいの存在感にビックリしました。
小さくても、一人前のアンティーク。なので、「大きなアンティーク家具の購入して、もし失敗したら・・・」と不安な方には、場所をとらず、気軽に置けて、いろんな使い方が出来るアンティークチェアがおススメ!
まずは、家具の中でも小さい椅子を使って、アンティークの家具というものが、どんなものなのかを実際に体感してみて下さい。
椅子と言えば、誰もが使うダイニングチェア。
今、使っているテーブルに合わせたり、いろんな椅子を組み合わせたり、自由に使ってみましょう。
→ダイニングチェア一覧
普段使わないとき、ベッドやソファの横に置けば、読みかけの本や飲み物を置くサイドテーブル代わりにもなってくれます。
椅子は座るだけのものじゃないんです。
→アーコールチェア一覧
玄関先にも椅子を置いてみませんか?靴を履く時に使ったり、お出迎えコーナーを作ったり。純和風のお家にも似合います。
→サロンチェア一覧
私が初めてアンティーク家具を選ぶ方に、「どれが一番おススメですか?」と聞かれたら、迷わず「ガラスのキャビネット」と答えます。
その理由は・・・生活に必要のない家具だから(笑)
「家具は収納するために使うもの」と機能重視で考えちゃう日本では、ガラス扉のキャビネットは「食器棚」はいろんな種類があっても、コレクションを入れて眺めて楽しむためのキャビネットは素敵なデザインのものを見つけることが出来ないんです。
それこそ、「飾るインテリア」を楽しむヨーロッパのアンティークらしい家具がガラスのキャビネットだから、ぜひ使ってもらいたいな・・・と、おススメしています。
ガラスのキャビネットは、毎日、機能的に使う家具ではないので、お部屋になくても生活は困りません!
でも、誰でも、好きで集めているものって、何か必ずあるはずなんです。
例えば、陶磁器だったり、テディベアみたいなぬいぐるみだったり・・・
わが家の場合は、子ども達が大好きなフィギアやレゴブロック、学校でもらってきた賞状やメダル、それに子どもが描いてくれた絵や写真などなど・・・
他愛もないものだけれど、「飾っておく場所」があるだけで、お部屋にいる時間が楽しくなって、なんだか心が豊かになってくるんです。
ムズカしく考えず、とにかく自分の好きなものを好きに入れてみると、アンティークの古いガラスを通して見た中に入った「お気に入り」が、なんだか素敵で高級に。そして、大切に見えてくるんです。
しかも、小ぶりなサイズのものが多いので、日本のお家でも使いやすいサイズって言うところもポイント。
何を入れても素敵に魅せてくれる魔法の家具。そんなアンティークのガラスキャビネットは、お部屋を「生活する」だけでなく「生活を楽しむ」空間に変えてくれる家具。
だから、「初めてのアンティーク家具」には・・・私は絶対にガラスキャビネットがおススメです!
リビングに置いて、普段、あまり使うことがないお客様用の食器や、コレクションしているグラスなどを並べて使ってみましょう。
→チャイナキャビネット一覧
ダイニングでは、よく使う取り皿などの食器を入れたり、ウィスキーやワインボトル入れにも使えます。
→ディスプレイキャビネット一覧
寝室に置いて、お気に入りの本と一緒に、思い出の写真や作品を並べてギャラリーのように楽しんでみてください。
→ブックケース一覧
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
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