初めてアンティーク家具の買い付けをしたとき、インボイスの名前の部分に「G・L・T」と書かれているのを見て、一体、どの家具なのか想像もつかなかった私。
ディーラーに「Gate Leg Tableの略だよ」と教えてもらって、なんだか嬉しくなって、連れて帰って来る度に、毎回「GLT」と書くようにしています(笑)
アンティークのテーブルには定番の形がいろいろあるけれど、その中でもド定番のテーブルが「ゲートレッグテーブル」
ドロップチーフテーブルの一種で、ゲートのように開く脚から名前が付いているそうなんですが、初めて見た時「なんて機能的なテーブルなの?!」と感動したのと同時に「一体、どうやって使うの?」と思ったことを覚えています。
だって、それまでテーブルと言えば、ご飯を食べる「ダイニングテーブル」しか使ったことのなかった私にとって、こんなにコンパクトサイズで、さらに小さく畳めるゲートレッグテーブルを、一体、どうやって使っていいのか分からない~!
だから、買い付けに行って山積みにされているGLTを見ても・・・
ディーラーから「アンティークの定番アイテムで人気だよ~」と薦められても・・・
「使い方が分からないものをお客様に提案できない!」と、実は、買い付けることを頑なに拒み続けていたアンティークの一つだったんです。
ところが、ある日、妹夫婦が、自分たちが使っていたアンティークのGLTを母にプレゼントしたことで、私の想いが変わりました。
と言うのも、当時、習い始めたばかりのパソコン用のデスクを探していた母。それを見て「これは便利なテーブルだよ」と妹夫婦がプレゼントした母が使い始めたんです。正直、その光景を目にした時、かなり驚いてしまいました。
だって、それまでアンティーク家具に対して全く興味もなく「古いものなんてイヤ!」と言っていた母が、片面を壁につけ、使う時に片方の足を開いてPCデスクに使いながら「とっても便利だしステキ~」と大喜び!
母が使っているその姿を見て「こんな風にも使えるんだ~」とアンティークのいろんな使い方の一つを教えてもらいました(笑)
それから、いろんな大きさがあること、いろんな使い方が出来ることを学んで、大好きなアイテムになったゲートレッグテーブル。
今では私にとって、なくてはならないアンティークの一つです。
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ゲートレッグテーブル
- 水野 友紀子
ゲートレッグテーブル(Gate Leg Table)
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
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