まだアンティーク家具を始めて間がない頃は、今みたいに船に乗り切らないほどの数を買い付けることもなかったし、このタイプのチェストを買い付けるルートも知らなくて、お店に並ぶことがなかった脚の長いサイドチェスト。
買い付けの回数を重ねる度に、それまで意識していなかった家具がだんだんと気になってきて、ちょっと見かけた白くて脚の長いチェストに一瞬で恋してしまったことを今でもハッキリと覚えています。
脚の長い家具は、それまでもいろいろ見てきたけれど、こんな風に真っ白で、しかも家具のほとんどが脚!(笑)「チェスト」と言うより「脚」と言った方がいいような家具を見た時の衝撃と言ったら!
その時、機能面でしか家具を考えらない日本と、インテリアの一部として美しく見せて使うためのフランスの、美意識の違いに気が付かされてしまいました。
日本だったら、まず、実用性が優先!だから可能な限りたっぷりの引き出しが付いて、こんな風に脚を見せることもないだろうな・・・と思うと、だからこそ真逆で引き出しがほとんどなくフェロモンたっぷりの美脚で攻めてくる脚の長いチェストは女性を惹きつけてやまない力を持っていて、女性だったら誰もが憧れてしまう家具なんだと思うんです。
コンパクトサイズだから、どんな場所にも置けて、優雅な脚線美をこれでもか!って言うくらい自慢してくれるので(笑)存在感はバツグン。ベッドの横でナイトテーブルとして、ソファの横でサイドテーブルとして、玄関で花台として・・・
今では買い付けルートもしっかり開拓したので、手に入れることが出来るようになったお姫さま気分たっぷりのチェストは、女子力UPアイテムとして、1個は押さえておいて欲しいアンティーク家具です。
- トップページ
- アンティークの語源や歴史のおはなし
- チェストとは日本で「整理ダンス」と呼ばれている家具のこと
- お姫様気分たっぷり!脚長チェスト
お姫様気分たっぷり!脚長チェスト
- 水野 友紀子
-
水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
-
アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13
【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号
関連商品はこちら
記事をシェアする