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アーコールとは?アーコールチェアの魅力を徹底解説!
- 水野 友紀子
私が初めてイギリスに買い付けに行った時、背もたれをぐるんと曲げ木でカーブさせた椅子を見つけて感動!その時、連れて帰って来たのがアーコールのクエーカーチェアでした。
当時、まだ日本で知られていなかったアーコールチェアは、その後、イギリスのデザイナー、マーガレットハウエルが復刻したことで超人気モノに!
テレビでもよく見かけるようになり、今ではなかなか手に入らないものになってしまった「アーコール(ERCOL)」の魅力と選び方についてお話します。
Handle 水野友紀子
~ アーコール 目次 ~
1.ERCOL (アーコール)とは?
ERCOL社(アーコール)とは、イタリア出身の家具デザイナー「ルシアン・アーコラーニ」が 1920年に創業したイギリスの老舗家具メーカーです。
今もルシアンの家族によって経営を受け継がれているので、種類は限られていますが、新しい家具を手に入れることが出来ます。
家具メーカーなので、いろんな家具が造られていますが、アーコールと言えばやはり椅子!
特に、アーコールの代名詞とも言える「曲げ木」の技術を活かして造られた背もたれが弓のように曲げられた「ウィンザーチェア」が1947年にロンドンの北西部の街で誕生してから人気に拍車がかかりました。
ウィンザーチェアが完成した当時、イギリスは日本と同じように第二次世界大戦後で物資不足の時代。
それまで造られていた英国らしい家具の材料が手に入りにくくなり、人口の増加や物が必要な時代に、シンプルなデザインで機械で大量生産がしやすく、さらに軽くて持ち運びが便利だったアーコールチェアは、数多く作られました。
特に、積み重ね出来るスタッキングチェアは、イギリスの学校で使われていました。
その後、イギリスでは物資の供給が安定していくと「もう一度、英国らしいデザインの家具を作ろう!」という運動が起こり、シンプルな家具より伝統的な様式家具が造られるようになったことで、時代とともに忘れられていきました。
そんな時、自分が使っていた椅子を懐かしく思ってアーコール社に椅子の復刻を申し入れしたのが、英国のデザイナー「マーガレットハウエル」です。
2003年にスタッキングチェアとバタフライチェアの復刻が実現したことで再びアーコールの人気に火が付き、日本でも人気になりました。
無駄がなく、それでいて美しく丈夫なモダンブリティッシュデザインは、時を経て、今の時代、幅広い人たちに再び支持されています。
2.アーコールが支持される理由
アーコール社が今も多くの人から支持される理由は2つあります。まずはどんな場所にもすんなり溶け込むデザイン力です。
独創性があるシンプルなデザインは多くの人を惹き付ける理由です。
英国老舗家具メーカーであるアーコール社が作ってきた家具にはいろんなアイテムがありますが、どれも線が細くスッキリとしたラインのデザインばかり。
シンプルなので、インテリアのスタイルを問わず、どんなお部屋のどんな家具にも合わせやすいのが特徴です。
アーコールチェアはもちろん、ソファやテーブル、サイドボードなど、いろんなアイテムがアーコールらしいデザインで作り出され、いろんな家具と組み合わせて使われています。
アーコール社は早い時期から家具製造に機械化を導入し大量生産に取り組んできたメーカーです。
それまでの英国で、職人さんが手作業で一脚ずつ仕上げていた椅子も、アーコール社はパーツを分けて準備し、機械を使って組み立てることで、良質で安価な家具を大量生産で作りあげていました。
なので、古いビンテージ家具と言っても、同じデザインのものを比較的簡単に手に入れることが出来るので、特別めずらしいデザインでない限り、お揃いで揃えることが可能です。
アーコール社の家具は、同じデザインの家具が色違いで造られています。
基本は4色。ナチュラルな明るい色から濃いこげ茶色まであるので、自分の好みに合わせて好きな色を選ぶことができます。
アーコール社の家具作りの技術
シンプルなデザインと言うのは、実は作り手にとってムズカシイことも多いんです。
特にアーコール社の場合、細いラインのデザインを追及し、造り上げる上で活かしてきた特殊な家具の構造や技術も支持される理由です。
アーコール社の一番の特徴は「曲げ木」。曲げ木とは、名前の通り「木」を「曲げる」ことで、背もたれの丸いアーチは曲げ木の技術が活かされています。
アーチ部分は、通常、木の板を丸く切り抜いて形を作りますが、曲げ木は一本の棒状に切り出した木を、大きなスチームの機械で蒸して柔らかくし、グニュっと曲げます。
口で言うのは簡単ですが、とても高度な技術が必要。上手く曲げないとバキっと割れてしまったり、木がもとに戻ろうとする力に負けてしまって上手く曲がらなかったり・・・
1本の棒をグニュッと曲げた背もたれは、切り出した背もたれとは違って、木の繊維を断ち切らないので、粘りがあってとても頑丈なんです。
通常、椅子は座枠という枠組みの上に座面が乗っていますが、アーコールチェアには座枠がありません。
座面に直接、脚が突き刺してある、かなりめずらしい構造なので、スッキリとカッコイイデザインに仕上がっています。
また座面には、お尻と太ももの部分に「座繰り」と言う彫が入っていて板座ですが座りやすいのも特長。座面に見える4つの丸は脚の末端部分です。
細い木材を使って特殊な構造で造られているアーコールは乾燥しているお部屋では木が縮みやすいです。
特にアンティークの場合、お使い頂いている間にグラつくことがあり、普通の椅子と構造が違うため、専門的なお店で組み直しをしないと安心して座れません。しっかり修復をしてもらえるお店で購入するようにしましょう。
椅子の構造だけではなく、アーコール社のテーブルも特殊な構造で造られています。
通常、テーブルを作る際は、脚と脚を連結する「幕板」と言う板の上に天板をを置きますが、アーコールのテーブルにはこの幕板がありません!
大抵、テーブルには幕板があるので、アーム付きの椅子は幕板にアームの部分が当たってテーブルの下に収納することが出来ませんが、アーコール社のテーブルには、幕板がないので、アーム付きの椅子がスッキリと収納ができます。
アーム付きの椅子も多く作られているアーコールチェア。スッキリ収納できるように考え出されたアーコール社の構造体です。
アーコールチェアの脚をよく見ると、ハの字に開いた脚と真っ直ぐストレートの脚の2種類があります。
実は、ストレートの脚は、ダイニングテーブルで使うために作られたもの。なので、座面の形も違うし、横から見た時の背もたれと座面の角度も違うんです!
ダイニング用に作られたストレート脚は、ゴハンを食べやすいように前かがみで太ももに力がはいるような構造になっていて、ハの字タイプは、背もたれにゆったりと深く腰掛けれるようにお尻の方が低くなるよう微妙な角度で調整してあります。
座りやすさを追求したアーコールらしい細かい気遣いが感じられるこだわりです。
3.ビンテージ VS 新品
アーコルを作り上げたルシアンの息子、そして孫に受け継がれ、今も作り続けられているアーコールの家具は、新品を手に入れることも出来ます!
新品とビンテージとの違いを知って、自分に合う方を選んで下さい。
01. デザイン
ビンテージが作られた当時、アーコール社ではいろんなデザインで数々のアイテムが造られたので、たくさんの種類を見つけることが出来ます。
現在、作られているアーコールのアイテム数は限られているので、ビンテージで見つけたものを新品で見つけようと思っても、ビンテージでしか手に入らないデザインの方が多いです。逆に現在作られている新しいデザインはビンテージで見つけることが出来ません。
02. 色
新しいものは木地の色のままなので色が明るくとてもキレイです。
逆に、ビンテージは使い込まれたり、日焼けしたことによって、色が変わっています。
着色してある色の濃いものは、ビンテージの場合、必ず剥げている部分があります。それを風合いと思えない方にはビンテージより新品をおススメします。
03. 木材
ビンテージのアーコールはエルム材やビーチ材で作られています。かつて英国に多く自生していたエルム材ですが、1970年代にエルム材の病気が英国のエルムの木に蔓延して、壊滅状態になってしまいました。
そのため、英国のニレ材は現代ではとても少なくなり、アッシュに代わりました。
なので、新品とビンテージは木目が違います。新しいものはビンテージと比べて色が白く、導管が太いので木目が目立ちます。
04. タグ
アーコールの家具には、作られた年代を表すタグが付いています。
現代のものは、取れないよう金属製のプレートがしっかり埋め込んであります。
ビンテージのものはシールなので、破れているものや取れてしまっているものも多く、残っているものはめずらしいです。
\ココが違います!/
4.
Handleのアーコール
Handleで取り扱っているアーコール社の家具やチェアは、全てイギリスで買い付けて来たビンテージです。
新しいものではないので、キズや汚れは必ずありますが、全て専門の職人が使えるようにキレイに修復したものだけをお送りしていますので、安心してお使い頂けます。
アーコール社の家具は、シンプルさを追及したデザインです。それだけに足元の細いラインが特長的です。
ただ、細いラインを作り出している木は、どうしても伸縮しやすく、特にアンティークの場合、グラグラしているものが多いです。
Handleでは修復する際、一度、全てをバラバラにし、専門の職人がもう一度組みなおしたビンテージだけをお送りしていますので、安心してお使い下さい。
必ず、組みなおしをしたアーコールだけをお送りしていますが、お部屋の乾燥など環境の違いによって、再度、グラツク可能性が必ずあります。
Handleでご購入頂いたアーコールチェアがグラついた場合、一度目の修復は無償でお受けしています。
お部屋の環境にあってしまえば、組みなおした椅子はグラつく事は少なくなります。グラついた椅子をそのままお使い頂くのはとても危険です。購入されてから何年後でも大丈夫です。安心してご連絡下さい。
Handleのアーコールは、塗装を一度剥離し、再塗装を行ってからお送りしています。
私たちがアーコール社など、ビンテージ家具の塗装で使っているのはラッカー塗装です。
ラッカー塗装とは、樹脂などを揮発性の高い溶媒(アルコールやシンナー)に溶かした塗料を使います。
他の塗装のように化学反応を起こすのではなく、単に樹脂を溶かしたアルコールやシンナーが揮発して、木の表面に薄い膜を作る塗装。
キズや汚れがついても簡単に剥離して補修することが出来るので、家具を代々受け継いで使うヨーロッパの家具で古くから使われている塗装方法です。
ラッカー塗装は塗膜がとても薄く、木の肌触りが残ったままで気持ちよく、独特のツヤがあり高級感があります。
もちろん、キズや汚れがついた場合、何年後でも修復させて頂きますので、安心してお使いください。
アーコール社の家具は、カラーバリエーションが豊富で、色は大きく分けると4色に分かれます。
①ナチュラルなカスタード色
②香ばしいカラメルソース色
③オリーブのような少し緑を帯びた濃いチョコレート色のオリーブチョコ色
④赤みを帯びたアップルパイのようなチョコレート色のアップルチョコ色
ビンテージの場合、修復した時や日焼けなどによって、この4色で表現できない色の濃淡が出てきます。
なので、Handleでは③と④を濃淡の違いで色を分けて、6色で表示しています。
⑤グリーンを帯びた濃い茶色③の色のもっと濃い色チョコオリーブ色
⑥赤みを帯びたより濃い茶色④の色のもっと濃い色チョコアップル色
ビンテージなので、全く同じ色と言うのはムズカシイですが、同じお部屋で一緒に使う場合、出来るだけお揃いの色で揃えられるよう、分かりやすく色分けしています。
色の差はどうしても出てきますので、同じ場所で使うことが決まっている場合は、まとめてご購入下さい。出荷の際、出来るだけ色を合わせてお届けするようにします。
アーコールのソファは、木製の本体部分の上にクッションが乗る構造になっています。
木製の座面部分はクッション性がいいようにウェービングテープが使われていますが、古くなってテープが伸びているものや切れかかっているものがあります。
Handleではしっかりくつろいでお座りいただけるように、ウェービングテープを新しいものに張り替えているので、安心してお掛け頂けます。
アーコールのウェーヴィングテープは英国サイズのものが多く、日本製と比べると幅が狭くて手に入れることがムズカシイですが、Handleにご連絡頂ければ新しいものをご準備致します。
アーコールのソファカバーはめずらしい柄やとても状態がいい一部のものを除き、新しいもので貼り替えてあります。着脱もカンタンなので、汚れた場合はカバーを外してクリーニングに出して頂けます。
また、クッション材は中身を確認し、最適の方法で補修を行っています。
実は、この時代に作られたクッション材は耐久性、クッション性に富んだ高品質なものが多く、同じ品質のもので作り直そうと、かなり高額になります。
Handleではオリジナルを活かしつつ、コンディションのいいものは、気持ちよく使えるようにキレイにクリーニングを行い、汚れていたり、状態が悪いものは、オリジナルのクッションの上から新しいクッションを巻いて補強したものを使用していますので、安心してお使い下さい。
5. いろんな形のアーコール
ゴールドスミスチェア
堂々とした背が高い背もたれのフォルムがまるで王様のようにカッコいい姿が魅力の椅子です。
クエーカーチェア
アーコールらしい曲げ木の技術で、キュゥッと曲げた背もたれのデザインが特徴的な椅子です。
フープバックチェア
アーコールチェアの定番の形。4本、5本、6本タイプの背もたれで種類もいろいろあります。
スタッキングチェア
英国の学校で使えるよう積み重ねが出来るデザイン。いろんなサイズがあって可愛いんです。
ボウバックチェア
ボウ(弓)のようにカーブを描いた背もたれが腰をキュッと支えてくれます。3、4、5本タイプがあります。
スティックバックチェア
軽いアーコールチェアの中で、最も軽い椅子。片手でも持ち運びラクラクです。
エックスバックチェア
背もたれにアルファベットの「X」が4つ重なったデザインが斬新な椅子。後ろ姿がカッコいい!
スモーカーズチェア
レア度、人気度、ともにNo.1!ゆっくりタバコを吸うラウンジ用に作られた椅子です。
6. アーコールの使い方・選び方
STEP 1. まずは一脚
まずは1脚から始めてみましょう。
アーコールチェアはデザインがカッコいいので、椅子と言っても座るだけじゃなく、置いて楽しめる絵になる椅子です。
置くだけでインスタ映えするオシャレな空間が出来上がります。
玄関やリビングなどにディスプレイしてアーコールのある空間を作ってみたり・・・
ベッドの脇で、読みかけの本やスマホ、目覚まし時計などを置くオシャレなナイトテーブル代わりにも使えます。
リビングでは電話台や花台にもピッタリ!です。
座るだけじゃなく、インテリアの一部として絵になるおしゃれなイス「アーコールチェア」。
まずは「1脚」
アーコールチェアを置いて楽しんでみましょう
STEP 2. デスクチェアに・・・
掛け心地もしっかり考えて作られているアーコール。
英国の学校で使われていた椅子「スタッキングチェア」を作っていただけあって、デスクチェアとして使うのもおススメです。
わが家では、リビングでデスクと組み合わせて使っています。
STEP 3. ダイニングチェアに・・・
掛け心地がいいので、ダイニングチェアとして人気です。
わが家でも、1脚ずつ集めたアーコールチェアを、ダイニングで使っています。
椅子の形も全部バラバラ。
インテリアのスタイルも色も全く違うドローリーフテーブルと組み合わせていますが、不思議と似合っちゃう柔軟性のあるデザインが大好きです!
STEP 4. 色の合わせ方
2脚以上のアーコールチェアを組み合わせる時に悩んじゃうのが「色」。
特にダイニングテーブルとの相性も気になる方が多いんですが、安心してください!
アーコールはどんなスタイルでも、どの形でも、どの色の組み合わせでも不思議とオシャレに似合います。
同じ色と形
ゴールドスミスチェアのカスタード色を4脚を組み合わせたダイニングです。テーブルはIKEAのシンプルなもの。
基本ですが、統一感を大切にしたかったら、同じ色、同じ形のアーコールチェアで組み合わせることをおススメします!
IKEAのダイニングテーブルもアーコールチェアと組み合わせることで、より洗練されたおしゃれな雰囲気のダイニングに格上げされます。
色は同じ、形違い
色は全部カスタード色で統一させて、ボウバックチェアとクエーカーチェアをそれぞれ2脚ずつ組み合わせたダイニングです。
どの形にしようか決めかねる方には、色を合わせることをおススメします!
背もたれの高さが違うデザインでも同じアーコールであれば違和感が出ず、逆にメリハリが出てオシャレな雰囲気に。テーブルもアーコールでお揃いにすると、アームもスッキリ収納出来ます。
色違い、形は同じ
いろんな色のゴールドスミスチェアを組み合わせたダイニングです。
4脚とも色はバラバラ。明るい色のカスタード色、カラメル色、赤茶&こげ茶色のチョコレート色ですが、形が同じなので統一感が出ます。
椅子とテーブルの色が合わないことを気にされる方には、この組み合わせがおススメ。
色のグラデーションを椅子が作ってくれるので、テーブルの色が違っていても気になりません。
また、インテリアのスタイルが全く違うテーブルと組み合わせてオシャレに魅せてくれるのがアーコールチェアの魅力です。
色も形もバラバラ
どれも気に入って選べない・・・という方には、色も形もあえて全部違うアーコールチェアを組み合わせたダイニングをおススメします!
写真のダイニングは、カラメル色のボウバックチェアとカスタード色のフープバックチェア、チョコレート色のクエーカーアームチェア・・・と、色も形もバラバラ。
でも、このバラバラ感を、むしろオシャレに魅せちゃう所がアーコールのスゴサです!
もちろん、ペイント脚のダイニングテーブルともすんなり馴染むので、どれもこれも気になる・・・という、私のように欲張りな方、ぜひ、いろんなアーコールチェアを組み合わせて楽しんでみて下さい。
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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