私が自宅をリフォームした時に、一点だけ、後悔したポイントがあります。それが・・・ドア!
当時は、まだアンティークのドアが得意なディーラーを知らなかった私ですが、大好きなステンドグラスが入ったドアを取り入れたい!と思っていたので、究極にアンティークに似せたドアを作ろう!と言うことになりました。
その後、アンティークのドアが買い付け出来るディーラーに知り合いお気に入りをゲットした私は「これを日本に連れて帰って取り付けよう!」と大喜びだったんですが・・・その時点で取り付けが出来ないタイムリミットだったんです(涙)
ドアの取り付けは、お家づくりの工程の中でも、最後の最後。一番最後の仕上げの段階です。
ところが!取り付けの段階でドアを選んでいたのでは、遅すぎ!出来れば、図面の段階で決めておく必要があるんです。
その理由は、ドアはドアだけじゃないからです。
ドアとは、ドアの周りのドア枠の部分も含めて、ドアです。
通常、新築やリフォームの際、カタログの中からドアを選ぶと、「ドア」と「ドア枠」がもれなくセットになっています。
ところが、アンティークのドアや、好きなステンドグラスをはめ込んでオリジナルで作ったようなドアには「ドア枠」が付いてこないので、施工現場で大工さんにドア枠を作ってもらわないと、ドアとして使うことが出来ないんです。
当たり前ですが、ほとんどの大工さんは、カタログに載っている、ドアとドア枠がセットされているドアしか取り付けたことがありません。
なので、ドアの開口部を一般的な規定サイズで工事してしまうんです。
ところが、オリジナルのドアや、アンティークのドアは、幅も高さも、さらにはドアの厚みも、一枚一枚、微妙に違っています。
そのため、表記しているサイズだけだと、微妙に狂いもあるので、実際に取り付けるドアに合わせてドア枠を作らないと、ピッタリ合いません。
また、実際に現場に置いた時に、予想しなかったことが起こる場合も!例えば、
ドアの開き方が、左右、違っていたり・・・
ステンドグラスの表裏を気にすると、ドアノブを付ける位置が反対だったり・・・
柱があって、押すと引くが逆になってしまったり・・・
私のように、気軽にドアが取り付け出来る思っている方も多く、工事が始まっている段階でお問い合わせをいただくことも多いですが、ドアほどムズカシイものはありません。
出来るだけ早い段階、出来れば、図面の段階で、好きなドアを決め、ドアを取り付ける位置を決める段階で、実物のドアを現場に搬入し、置いて確認しながら取り付けるようにしましょう。