お家づくりは一生に一度の大きなお買い物。それだけに、夢も膨らむのは当然です。
「こんなお家にしたいな・・・」
「キッチンはこんな雰囲気で・・・」
「リビングにはこんなものを置きたい・・・」
特に、女性は「こんな風にしたい!」というイメージが膨らむんですが、実際に建てたお家を見て「思っていたのと何かが違う・・・」と言われる方も多いんです。
その一番の理由は、自分がイメージしていることが上手く伝わっていないこと。
大体、お家を建てるということは、一生に一度出来るかどうかの、大きなお買い物。なのに、頭の中で想像しただけのイメージを、口で伝えてみんなが分かってくれると思うことが間違いです。
また、普段から建築やインテリアに携わって、自分のオリジナルが作れる方なら話は別ですが、ほとんどの方は、自分がデザインしたり、イメージしたものをお家に活かすことは無理です。
まず、おしゃれなお家にしたいと思っている方が、実現させるためにしなければいけない間違いのない方法は・・・
おしゃれなお家を真似すること!です。
自分がおしゃれだなと思うお家が載っている雑誌や記事などを集めてきて、その通りに真似をすることが一番!完全に真似が出来れば、間違いなく自分がオシャレだと思うお家が出来上がります(笑)
そのために必要なのは、「イメージブック」を作ることです。
イメージブックとは、自分がこんな風にしたいと思っているお家の写真を集めたスクラップブックのようなもの。
それを家づくりに携わる方に見せて、自分がこんな風にしたいというものを共有してもらうことがまず大切です。
例えば「緑色」と聞いて、どんな色を思い浮かべますか?
「緑色」と言っても、実はいろんな緑色があります。
例えば、明るい若草色を思い浮かべる人もいれば、とっても濃いお抹茶のような緑色をイメージする人もいると思います。蛍光に近い鮮やかな緑色もあれば、グレーに近いくすんだグリーン色を思い浮かべる方も。
同じ「緑色」と言っても、人によって想像する緑色はバラバラ。
でも、口で表現する時は、全てが「緑色」なので、思っていた緑と違う・・・というのは、当たり前なんです。
みんなが同じ「緑色」を思い浮かべるためには、まず、自分が思っている「緑色」を実際に目で見てもらって、同じ「緑色」を思い浮かべてもらうのが間違いがない方法です。
色と同じように、自分がおしゃれだと思っているお家のイメージを伝えるためには、まずは、自分のイメージを、家づくりに携わる人たちに伝わるものを準備することが大切です。
そのために必要なのが「イメージブック」です。
例えば私の場合は、まず、山のように積み上げたインテリア雑誌の中から、自分のイメージに合うものを探し出し、片っ端から付箋を貼りまくります。
その後、付箋を貼ったページをカラーコピーして、リビング、ダイニング、寝室・・・のようにお部屋別に分けてスクラップブックを作ります。
どうしてもイメージしているお部屋の写真が見つからない場合は、絵を手描きで描いて、打ち合わせをするときに見てもらうようにしています。
今の時代だったら、インターネットも発達しているので、オンライン上で好きなインテリアのお部屋をピックアップしておくのも一つ。
そうすれば、相手にも自分のイメージを伝えやすく、頭の中に描いているものを実際に目で見てもらうことで分かってもらえるようになります。
そんな風にスクラップをたくさん集めて準備しているうちに、仮図面があがってくるので、その段階で、スクラップを図面の上に乗せて想像していくと、何枚も準備してあった中から、自分のイメージも固まってきます。
イメージブックは、大工工事が始まった時にも持ち歩いて、現場の職人さんに見せれば、職人さんにも自分のイメージを目で見て伝えることが出来るので、出来上がった際「思っていたものと違う」とはならないんです。
信用できる設計士さんに全てをゆだねる場合を除いて、自分でこんなお家にしたいとイメージしているものがある方は、どんなに時間がなくても、どんなに面倒でも、まずはイメージブックを作ってみましょう。
「百聞は一見に如かず」イメージ通りのお家が出来上がる第一歩です。
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イメージが伝わるように、イメージブックを作ってみましょう
- 水野 友紀子
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
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〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号
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