アンティーク家具でしか手に入らないローズウッド材の家具

水野友紀子
水野 友紀子

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初めて聞いた人も多いと思う、ローズウッド材。それもそのはず、今はワシントン条約で、絶滅危惧種に指定されているので、家具が造られることがない木材です。

アンティーク家具でしか見つけることが出来ない希少価値が高いローズウッドについてお話します。





ローズウッド材のアンティーク家具、木目の美しい木材 ローズウッド材の家具、希少価値が高いアンティーク家具

本来、ローズウッドとは、マメ科のツルサイカチ属に属している広葉樹「インドローズ」のことを言います。

日本で紫檀(シタン)と呼ばれている木材ですが、切ったばかりの木の切り口から甘いバラのような香りがすることから「ローズウッド」と呼ばれるようになりました。

とても硬く、害虫にも強いので、古くから、高級家具や仏壇、楽器などに用いられてきた高級木材。そのため、色や木質が少しでもローズウッドに似ているものは、高値で販売できるよう「〇〇ローズウッド」と呼ばれるようになりました。

なので、現在、東南アジアの国々で人工的に植林されたものなどを合わせると、なんと8科20属35種の木材がローズウッドと呼ばれています。

2017年に、ローズウッド属の木材、全てがワシントン条約の規制対象となったので、ローズウッド材の家具は、規制以前に作られたものしか、手に入れることは出来ません。

ローズウッド材の家具、高級材のアンティーク家具

1.インドローズ(本紫檀)

本来、ローズウッドと呼ばれていた木材がインドローズです。

現地での名前が「Sheesham(シーシャム)」なので、日本では「シタン(紫檀)」と呼ばれるようになりましたが、インドを統治したイギリス人たちが「Rosewood」と呼ぶようになったことで、ローズウッドの呼び名が定着しました。

ローズウッドと呼ばれる木材の中で最高級の木材、インドローズは、インドやパキスタン、ネパールなどのヒマラヤ山脈周辺が原産で、古代からシルクロードの交易品として親しまれ、中世のヨーロッパ貴族の家具材に使われました。

日本には中国から伝わり、唐木細工や仏壇などに用いられました。ローズウッドを使った国宝も多く存在しています。

2.ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)

流れるような黒の縞模様の木目を持ち、インドローズ(本紫檀)に次ぐ高級なローズウッド材として、ヨーロッパの貴族たちが使う最高級の家具の材料に用いられたブラジリアン・ローズウッド

別名、ハカランダと呼ばれるブリジアンローズウッドは、耐久性があり、楽器に使うといい音色を出すことから、高級ギターなどに使われる大人気の木材です。

3.インディアン・ローズウッド(マルバシタン)

ブラジリアン・ローズウッドが希少になって、その代替材として使われるようになったインディアン・ローズウッド

インド西部が原産で、インドローズと比べると軽くて柔らかく、ブリジリアン・ローズウッドとは違い、柾目の木目が特徴的です。

東南アジアでも植林され、成長も早く、伐採量も多いので、現在ローズウッドと記載されている木材は、ほとんどが、このインディアン・ローズウッドです。


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ローズウッドの家具、希少価値が高いローズウッド材の特徴 ローズウッド材の家具、重硬な美しい木材

現在では希少なローズウッドを使った家具の特徴、以下の3つです。


ローズウッド材の家具、バラのような香りのする木材

ローズウッド材の家具、ワシントン条約規制対象の木材

ワシントン条約で規制対象になったため、入手が出来ず、希少価値が高いローズウッド。

ノコギリやカンナなどで加工が出来ないくらい、とても硬く、重い木材なので、家具として形が残っているものは、かなり希少です。


ローズウッド材の家具、赤紫黒色の美しい縞模様

ローズウッド材の家具、独特の木目が魅力的な材

紫檀色と呼ばれる、紫色を帯びた黒色の木肌と、縞模様の独特の木目が魅力的なローズウッド。

伐りたての芳醇な薔薇の香りは、老木になればなるほど強くなっていきます。



ローズウッド材の家具、ヨーロッパで古くから珍重されていた材

ローズウッド材の家具、ベルサイユ宮殿にあるルイ14世のベッド

18世紀後半、最高級の装飾材として人気だったローズウッド。

ベルサイユ宮殿にあるルイ14世のベッドや、ブラジル大統領愛用のピアノ、クラシックギターや、高級車のダッシュボードなどなど・・・何百年も前から最高級品と呼ばれるものに使われてきた木材です。


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ローズウッド材の家具、最高級の装飾材 ローズウッド材の家具、ブラジリアン・ローズウッド

ローズウッド材の家具、美しい木目の高級材ハカランダ

18世紀後半になってマホガニー材の価格が高騰し、代わりとなる木材として注目されるようになったローズウッド材。

当時、ナポレオン戦争でフランスと闘ったイギリスは、ポルトガルを助けて友好関係を築いたことから、ポルトガルの植民地、ブラジルに多く生育していたブラジリアン・ローズウッドを輸入することが出来るようになりました。



リージェンシー様式で人気だったローズウッド材

輸入したローズウッド材は、芸術愛好家だったジョージ4世が摂政だったリージェンシー様式の家具に使われるようになります。

形より木目の美しさを強調する、シンプルなデザインのリージェンシー様式の家具には、杢目の美しいローズウッドがピッタリ!

美しい紫檀色に縞模様の高級感ある杢目が特徴的なローズウッド材の家具は、貴族や裕福な家庭で大人気でした。



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ローズウッド材の家具、リージェンシー様式に使われた高級木材 ローズウッド材の家具、ヨーロッパの貴族たちが使う最高級の家具

ローズウッド材が人気だった時代の家具に用いられた、シンプルなリージェンシー様式の代表的なデザインを見てみましょう

ローズウッド材の家具、サーベルレッグ(saberleg)のチェア


ローズウッド材の家具、サーベルレッグ(saberleg)が美しい椅子

サーベル(saberleg)とは、ヨーロッパの剣のこと。

剣のように外側にカーブしたデザインは、古代ギリシャで女性が使った「クリスモス」と呼ばれる軽い椅子の脚がモチーフになっています。

重硬なローズウッドにピッタリの、細くて美しい足のデザインです。


ローズウッド材の家具、リングターン(挽物細工)


リングターン(挽物細工)ローズウッド材のアンティーク家具

リージェンシースタイルの挽き物細工が、ポコポコっとしたリングがたくさん連なったようなデザインがおしゃれなリングターン

刃物が使えないほど硬いローズウッドを使った挽き物細工は、細くてもとても丈夫。さらに艶があるため、高級感たっぷりです。


ローズウッド材の家具、ライオンの脚モチーフ(Claw Feet Caster)


ローズウッド材の家具、動物の脚の装飾のキャスター(Claw Feet Caster)

1800~1820年に流行したクロウフィートキャスター(Claw Feet Caster)と呼ばれる、ライオンの足先を象ったおしゃれなデザインの足。

実は、先にキャスターが付いていて、コロコロ回転させながら移動することが出来ます。クロウフィートキャスターが付いたテーブルは「リージェンシーテーブル」とも呼ばれています。




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ローズウッド材の家具、とても希少価値が高いアンティーク家具 ローズウッド材の家具、ブラジリアン・ローズウッド

今までHandleでご紹介してきたローズウッド材のアンティーク家具は、ほとんどがブラジリアン・ローズウッドです。とても希少価値が高い家具を見てみましょう。


ローズウッド材のキャビネット、高級感なパーラーキャビネット

1910年代 ローズウッド材のキャビネット

ローズウッド材に象嵌がほどこされた希少価値が高いパーラーキャビネット。

ローズウッド材のテーブル、美しい縞模様の天板の家具

1930年代 ローズウッド材のテーブル

ローズウッドらしい美しい縞模様の天板が楽しめるティーテーブル。


ローズウッド材のデスク、リージェンシー様式のアンティーク家具

1930年代 ローズウッド材のデスク

ローズウッドが一番人気だったリージェンシー様式らしい直線的なデザインのデスク。

ローズウッド材のチェア、透かし彫と、美しい象嵌のチェア

1910年代 ローズウッド材のチェア

豪華な透かし彫と、美しい象嵌がコラボしたゴージャスなサロンチェア。


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ローズウッド材の家具、ワシントン条約で絶滅危惧種 ローズウッド材の家具、希少なアンティーク家具
ローズウッド材の美しいアンティーク家具

今まで、たくさんのアンティーク家具を買い付けして、日本に連れて帰ってきている私ですが、ローズウッドを使った家具や椅子にはほとんど出会うことがないんです。

ただでさえ希少だったのに、ワシントン条約で絶滅危惧種に指定され、家具を作る木材として使うことが出来なくなってしまった、ローズウッド材の家具は、これから、もっともっと希少価値が上がること間違いなし!

なので、もし、ローズウッドの家具を見つけた時には、迷わずゲットしてください(笑)

以上、Handle水野友紀子でした!

ローズウッド材の家具、珍しいアンティーク家具

ローズウッド材の家具、木目の縞模様が美しいハカランダ ローズウッド材の家具、高級アンティーク家具

【ご紹介したアイテム】

高級家具に使われ、現在では手に入れることの出来ないとても希少価値の高い木材、ローズウッド材を使った家具や椅子をご紹介しています。



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水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

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(水野商品館 株式会社)

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