ネストテーブルとは?選び方や使い方について

水野友紀子
水野 友紀子
ネストテーブルとは ネストテーブルとは

同じデザインのサイズ違いのテーブルが1つになったネストテーブルを初めて見た時、大興奮した私(笑)

当時、日本ではあまり見かけることがなかった、1台でもれなく複数台ついてくるコンパクトサイズのテーブルがすっごく新鮮で、こんなテーブルがあることを、もっとたくさんの人に知ってもらいたい~!って思ったんです。

それから月日が流れ、私の想いが通じた?のか(笑)今では日本でも見かけるようになったネストテーブルについて、使い方や選び方と一緒に詳しくお話します。

Handle 水野 友紀子


ネストテーブルとは ネストテーブルとは
3個のテーブルがセットになったネストテーブル

ネストテーブルとは、同じデザインのサイズ違いの複数台のテーブルが入り子になって収納されているテーブルのことです。

英語で「nest of table」や「nestingtable」と表記される、ネストテーブルのネスト(nest)は、入れ子の他に、鳥や動物などの巣という意味も持ちます。

大きいテーブルに、それより一回り小さいテーブルが収まっている様子が、鳥が巣に帰っていくように見えることから名付けられたとも言われています。


イギリスのネストテーブル

19世紀の英国で生まれたネストテーブルは、大中小3つのサイズのテーブルが入り子になって、一台に収納されているものが基本ですが、4~5台がセットになっているものから、テーブルの重なり方、形などもいろいろ。

どれも1台の中に複数台がキレイに収納されてしまうコンパクトさが一番の魅力なので、特に、居住空間に限りがある日本では最近注目されるようになり、いろんなデザインのネストテーブルを見かけるようになってきました。


ネストテーブルの誕生のヒミツは産業革命 ネストテーブルの誕生のヒミツは産業革命

ネストテーブルが誕生したのは、18世紀の後半から19世紀頃のイギリスと言われています。家具造りの歴史で見てみると、誕生した時期はかなり遅め。
比較的、新しいデザインのテーブルです。


テーブルが4個セットになったネストテーブル

ネストテーブルが流行するきっかけを作ったと言われているのが、18世紀を代表するイギリスの家具デザイナー、トーマス・シェラトン。

シェラトンは著書の中で「カルテットテーブル」という名前で、4つのテーブルが入り子になったネストテーブルを紹介しています。

ちなみに、よく見かける3つセットのネストテーブルは「トリオテーブル」。当時はまだネストテーブルとは呼ばれず、4台セットのものが主流だったようです。


便利に使えるネストテーブル

ネストテーブルが誕生したと言われている18世紀後半から19世紀頃の英国は、産業革命の真っ只中。

この頃の英国は産業革命で人々の暮らしが豊かになり、たくさんの労働者階級の人たちが、家族で都市部に住むようになりました。

日本と同じように島国の英国。特にロンドンは居住空間が狭いため、コンパクトに収納出来て便利に使えるネストテーブルが産業革命をきっかけに大流行したようです。



スタッフアイコン

ネストテーブル誕生の裏に、産業革命によるロンドンの住宅事情が関係していたことを思うと、同じように狭い住宅環境で過ごす日本でもネストテーブルは使いやすいはずです。

そんな、ネストテーブルの特徴について、詳しく見てみましょう。

スタッフアイコン

ネストテーブルの選び方ポイント ネストテーブルの選び方ポイント

イギリスの家具デザイナーや職人によって造られていたネストテーブルをよく見てみると、英国の家具職人が造ったらしい、高度な職人技を至る所で見つけることが出来ます。選び方のポイントをチェックして、お気に入りを選んでみましょう!


ネストテーブルの選び方ポイント01.重ねる技術 ネストテーブルの重なった天板

ネストテーブルの一番の特徴は入り子。特に英国アンティークのネストテーブルは、一番大きなテーブルの中にピタッと収めて、そのまま移動させることが出来るよう、いろんな職人技を見ることが出来ます。

例えば、天板の下の部分に、中に入れるテーブルの天板が引っ掛かるよう、さりげなく溝を切ってデザインされているもの。

一回り小さいテーブルの天板を溝に引っかけるようセットすることで、一台として持ち運ぶことが出来ます。


英国クラシックスタイルのネストテーブル

猫脚タイプのネストテーブルをよく見ると、天板と脚をつなぐ「幕板」と呼ばれる板が、ない部分があります。

実は、この幕板部分がストッパー代わりになっているので、ここに一回り小さいテーブルをセットすることで入り子になって、美しい猫足のデザインをジャマすることなく、収納することが出来るようになっているんです。


北欧ビンテージスタイルのネストテーブル

また、天板ではなく、片方の脚と脚の間に架けられた「貫」がストッパーの役目をしているネストテーブルも多く見つけることが出来ます。

テーブルを入り子にしていくと、反対側から飛び出ないように支えてくれるストッパーは、デザインの一部にもなっていて、重なり合う脚のデザインを、より美しく魅せてくれます。


dotラインPC dotラインPC
ネストテーブルの選び方ポイント02.重なった脚 ネストテーブルの脚

テーブルは天板と脚だけの家具。なので、印象を大きく決める脚のデザインはとても重要です。

特にネストテーブルはテーブルを重ねるので、重ねた台数分だけの数の脚が重なって見えて、存在感も大きくなります。

英国アンティークのような、猫足や挽き物細工の足から、ビンテージテーブルのようなシンプルでデザイン性の高い足までいろいろある中から、自分のお気に入りの脚を選んでみましょう。


徹底比較!アンティーク×ビンテージのネストテーブル 徹底比較!アンティーク×ビンテージのネストテーブル

ネストテーブルの脚のデザインは大きく分けると、伝統的な英国アンティークスタイルのデコラティブな脚と、北欧ビンテージスタイルのシンプルでスタイリッシュな脚の2種類に分かれます。


英国アンティークスタイルのネストテーブル イギリスのネストテーブル

マホガニー材やウォールナット材、オーク材などの高級木材を使って仕上げた脚は、英国アンティークらしい重厚感漂うデザインが特徴です。

優雅な猫足はもちろん、ツイストやバルボスなど、重厚感のある挽き物細工など、重ねた時も美しい定番デザインの脚が揃っています。

北欧ビンテージスタイルのネストテーブル 北欧ビンテージのネストテーブル

第二次世界大戦後の物資不足により、凝った装飾や高級木材を使った家具造りが制限された英国では、1950~70年代にデザイン性の高いデンマークなどの北欧スタイルが、家具に取り入れられました。

高度な技術を持つ英国の家具職人さんが、シンプルだからこそ職人技が光る、おしゃれな脚のネストテーブルをいろいろ造り出していったんです。



dotラインPC dotラインPC
ネストテーブルの選び方ポイント03.重ね方 オシャレなガラス天板のネストテーブル

ネストテーブルの基本は、大・中・小3つのサイズが入り子になって、重なって1つになったデザインですが、実は、重ね方にもいろんなタイプがあります。

場所を取らないコンパクトなものから、ローテーブルとして使う大きなサイズのテーブル、さらに折り畳みになるものまで、サイズも入り子のタイプもいろいろです。

使い勝手に合わせて、使いやすいネストテーブルを選んでみましょう!


徹底比較!ネストテーブルの形 徹底比較!ネストテーブルの形

入り子になった形が基本のネストテーブルですが、いろんな入り子の形があります。
基本から、ちょっと珍しい形まで、ネストテーブルをタイプ別にご紹介します。


大・中・小の基本タイプのネストテーブルネストテーブルの3つセット

まずは、大・中・小の3つのサイズが入り子になった、基本のネストテーブル。

同じ形のテーブルがサイズ違いで3台揃っているので、重ねた時のデザインも美しいネストテーブルです。

基本は3台ですが、特大サイズのものが加わって4台がセットになったものや、天板の形が違うものを重ねたネストテーブルを見つけることもあります。


dotラインPC dotラインPC
大+小・小のコーヒーテーブルタイプのネストテーブルローテーブルタイプのネストテーブル

同じ3台セットでも、コーヒーテーブルとして使える大きなサイズのテーブルに、小さな2台が入り子になったネストテーブル。

大きなサイズのコーヒーテーブルをソファ前に使い、小さな2台をサイドテーブルとしてソファの左右に置いて使うのに便利!

コーヒーテーブルをお探しの方は、1台ゲットするともれなく小さな双子ちゃんを手に入れることが出来るので、なんだかお得です。


dotラインPC dotラインPC
大+小・小・小・小の2台ちゃぶ台タイプのネストテーブルネストテーブルの5つセット

まん丸の形のローテーブルの中に、1/4にカットした扇形のお揃いのミニテーブルが4台、入り子になったネストテーブル。

テーブルが全部でなんと!5台もセットになっています。

1/4のテーブルを重ねていくと、もう一台テーブルがゲット出来ちゃうから、1台で2台ゲットした気分です。


dotラインPC dotラインPC
大+大・大の折り畳みタイプのネストテーブル伸長式のネストテーブル

めったに見つけることがない、折り畳みテーブルが入り子になっためずらしいネストテーブル。

カンタンに折り畳み出来るテーブルがセットされているので、いろんな場所で便利にお使い頂けます。

畳んで収納した時に、重なった脚のデザインもとても美しいので、見つけた時はお早めに~。



スタッフアイコン

よく見かける形のネストテーブルを紹介しましたが、アンティークやビンテージのネストテーブルには、まだまだいろんな形のものがあります。

使う場所や使う用途、好みのデザインに合わせて、ネストテーブルを選んでみましょう。

スタッフアイコン


ネストテーブルの使い方 ネストテーブルの使い方

今まで日本ではネストテーブルを使う機会がなかったため、使い方が分からないという方も多いんですが、1台でもれなく複数台付いてくるネストテーブルは、いろんな使い方で楽しんで頂けます。

複数台を一台としてまとめて使うのはもちろん、いろんな場所にバラバラに置いたり、少しずつズラしても使えるネストテーブルのいろんな使い方をご紹介します。


ネストテーブルの使い方01.重ねたまま使う ネストテーブルの使い方01.重ねたまま使う ソファの横に重ねてサイドテーブルとして使うネストテーブル

まずは、ネストテーブルの基本の使い方から。コンパクトに収納できるネストテーブルは、ソファの横に置けばサイドテーブルとして使って頂けます。

セットになっている脚が重なり合って見えるので、普通のサイドテーブルより豪華な雰囲気に見えます。


ローテーブルとして使うネストテーブル

大+小&小タイプのネストテーブルは、横から見るとまるで足が12本あるように見えて、より豪華な雰囲気。

大きなサイズはたっぷり乗せることが出来るので、ソファの横に置いてサイドテーブルとしてはもちろん、前に置いてコーヒーテーブルとしても使えます。

コーヒーテーブルとして使うネストテーブル

まん丸の形のローテーブルの中に、1/4のイチョウ形の小さなテーブルが入ったネストテーブル。

丸の中に1/4ずつキレイに収まっているので、ちょっと足の数が多い、丸いテーブルにしか見えません(笑)


ネストテーブルの使い方02.広げて使う ネストテーブルの使い方02.広げて使う 広げて使うネストテーブル

次にキレイに重なっているネストテーブルを引っ張り出して、3つを並べて使ってみましょう。

ネストテーブルを広げれば、大きなソファテーブルと同じくらいのサイズになるので、お部屋が狭い方にもオススメです。

使い終わった後は、そのまま入り子に収納できるので、コンパクトに片付けが出来て便利です。


ローテーブルとして広げて使うネストテーブル

大+小&小タイプのネストテーブルも、大きなテーブルだけではちょっと足りない・・・と言う時、小さなテーブルを両サイドに引っ張り出してみましょう。

天板が広く使えてとっても便利!使い方に合わせて並べ方も自由。小・大・小でも大・小・小でも使いやすい並べ方で楽しめます。

2個セットのテーブルとして使うネストテーブル

丸い形のネストテーブルは、中に入っている1/4タイプのテーブルを引っ張り出して全部くっつけると・・・!丸形のテーブルがもう一台!

1台はソファ前のテーブルとして、もう一台はソファ横のテーブルとして、1台でもれなく2台分楽しめます。


ネストテーブルの使い方03.別々に使う ネストテーブルの使い方03.別々に使う サイドテーブルやセンターテーブルとして分けて使うネストテーブル

最後は、3台を別々の場所で、それぞれの用途で別々の使い方を楽しんでみましょう。

1番大きなサイズはソファ前のセンターテーブル、真ん中はソファの横やベッド脇で、飲みかけのお茶や本を置く場所として。一番小さいサイズは、携帯やテーブルランプ、時計を置く台や花台としても使えます。

別々のお部屋に置いて使うのはもちろん、同じお部屋で使えば、お部屋全体に統一感が出てきます。


ネストテーブルの3つのテーブルをバラバラに使う

ネストテーブルのコンパクトサイズのテーブルは、椅子の脇に置いて、各々が使うサイドテーブルとして使うととても便利です。

家族はもちろん来客時にお客様専用のテーブルにすれば、気を遣うことなくお茶の時間を楽しんで頂けます。小さなスツールとしても使えます。

ネストテーブルを別々でオシャレに使う

5台がセットになった丸形タイプのネストテーブルは組み合わせが自由自在。

1/4ずつ4人が使ったり、1/2の半円型にして、ソファの両脇で使ったり・・・楽しみ方はいろいろなので、自分流の使い方で楽しみましょう。


ネストテーブルの使い方04.こんな風にも使えます! ネストテーブルの使い方04.こんな風にも使えます! ネストテーブルをパソコンデスクとして使う

テーブルを入り子式に収納するネストテーブルは、アイデア次第でいろんな使い方で楽しんで頂けます。

例えば、大・中・小タイプの「大」にパソコンのディスプレイを置いて、「中」を抜いて「大」の横に。「小」の上にキーボードを置けば、簡単にキーボードが収納できるPCデスクとして、便利に使って頂けます。


こんな風にも使えます!01.パソコン台として使う
ノートパソコンをネストテーブルで使う

ノートパソコンも同じように、まるでPCデスクのようにキレイに収納することが出来るんです。

一人暮らしの方や、個室でちょっとパソコンを開きたい方に、自分だけのデスクとして楽しんで頂けます。


こんな風にも使えます!02.オープンキャビネットとして使う
重ねてオープンキャビネットとしてネストテーブルを使う

横に並べるのではなく、縦に積めばステキなオープンキャビネットの完成!

ちょっとおしゃれな本棚やオープンシェルフとして楽しんで頂くことが出来ます。

使わない時は畳んでしまえばコンパクトに収納出来ちゃう便利な収納棚です。


こんな風にも使えます!03.テレビ台として使う
ネストテーブルをテレビ台として使う

もともとはテーブルですが、壁面に置けばサイドボードとしても使えます。

少しサイズが大きなものは、上にテレビを置いてテレビ台として使ってもバッチリ!

高さもちょうどいいので、寝室や一人暮らし用のテレビ置き場にいかがでしょう?


こんな風にも使えます!04.お仏壇として使う
ネストテーブルをお仏壇として使う

また、同じように壁面に置いて、ディスプレイ棚として楽しむのはもちろん、おしゃれなお仏壇としても使って頂けます。

マンションなどで大きなお仏壇が置けない方や、ペット用のお仏壇にも大人気!

大切な家族の写真を置いて、毎日おしゃべりを楽しむことが出来ます。


こんな風にも使えます!05.ディスプレイ棚として使う
ネストテーブルをディスプレイ棚として使う

脚が美しいネストテーブルを横に並べるだけで、おしゃれなディスプレイ棚になります。

コンソールテーブルのような使い方でネストテーブルを楽しんでみませんか?


スタッフアイコン

いかがでしたか?日本ではまだまだ認知度が低いネストテーブルですが、サイズも使い勝手も実に日本のお家向き!

いろんな場所に気軽に置いて、いろんな使い方が楽しめるネストテーブルから、アンティークのある暮らしを始めてみませんか?

スタッフアイコン

dotラインPC dotラインPC

コンパクトに収納できちゃう便利なテーブル、ネストテーブルとは

私がアンティークショップを始めた頃、初めて見た時に「コレって一体なに?!」と、めっちゃくちゃ驚いたテーブルがネストテーブルでした。


【ご紹介したアイテム】

入り子式にコンパクトに収納できて、いろんな使い方が楽しめるネストテーブル。日本のお家にピッタリのテーブルです。



水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13

【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41

古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号

関連商品はこちら



記事をシェアする

この記事に関連するカテゴリ