【イギリスさんぽ】絵画のように美しい湖水地方

水野友紀子
水野 友紀子

ロンドンのユーストン駅から約4時間。日本の方が憧れる観光地として人気の「湖水地方」
湖水地方とはイングランドの北西部に位置する、山々と大小の湖に囲まれた自然豊かな場所です。

その美しい景観から、2017年には世界遺産の仲間入りしました。そんな景観が美しい湖水地方をお散歩してみましょう。

湖水地方は来るたびに雨と言われるくらい天気が悪いんですが、この日は快晴!とってもラッキーです。

まず、湖水地方の玄関口はウィンダミア。ウィンダミアはロンドンからの列車の終着地です。

ウィンダミア湖はイングランド最大の湖。幅1.6km、長さは17kmの細長い形状は、氷河による侵食によって地表がU字谷となり、水が谷に流れ込んでできたと言われています。

ウィンダミアは、ウィンダミア湖東岸のちょうど真ん中あたりにあってレストランや宿泊施設があります。

ここから車で5分くらいの場所に、湖水地方を巡るいろいろなクルーズツアーのクルーズ船が乗り場、ボウネス・オン・ウィンダミアがあります。

みんなここからクルーズツアーに出かけます。

ボウネスはショップ、レストランも多くて便利な町。観光やハイキングの拠点として人気があり、湖畔では遊覧船や蒸気機関車なども楽しめるんです。

とても大きくて、人なつっこい白鳥もいっぱい!
白鳥が湖面を行ったり来たりする光景は、なんとものどかな雰囲気なんです。

そして、やっぱり湖水地方が有名な理由は・・・
世界中で愛されている絵本『ピーターラビット』の生まれ故郷だから。

ピーターラビットの絵本の作者、ビアトリクス・ポターが愛してやまなかった場所。なので、物語の多くのシーンの舞台となっています。

今にもピーターラビットが出てくるような雰囲気でしょう~?!

ボウネスからフェリーで湖の対岸の船着場へ。そこからミニバスで30分ほど行った場所に、ピーターラビットの生まれ故郷ニア・ソーリーがあります。

ニアソーリーにあるのが、ポターが初めて購入した牧羊場「ヒル・トップ」
エントランスへ続く小道を進んで行くと・・・

あった!ここはポターが40年ほど過ごした家です。めちゃくちゃおしゃれな外観!まるで絵本に出てきそうなお家です。

ビアトリクス・ポターは若い頃、何度も避暑地として湖水地方を訪れていましたが、中でもこのウィンダミア湖の西にある小さな村、ニア・ソーリーが一番のお気に入りでした。

それで、1905年に本の印税と叔母からの遺産を使って、湖水地方の伝統的な農場だったこのヒル・トップを購入しました。

実は、この時、ポターはノーマン・ウォーンと言うピーターラビットのお話しの担当者からプロポーズを受けていたのですが、プロポーズからわずが1ヵ月後に彼が急死してしまったのです。

あまりの悲しさのあまり、彼女は仕事に打ち込み、購入したヒルトップを訪れて改築して美しいイギリスのコテージ庭園を造ることで克服していきます。

その後、ピーターラビットの印税で、湖水地方の所有地を広げて、出来るだけ多くの時間を湖水地方で過ごすようになります。その土地売買の際、助言したのが地元の弁護士、ウィリアム・ヒールスでした。

同じように湖水地方を愛した1913年にウィリアム・ヒールスと結婚。2人はニア・ソーリー村の「カッスル・コテージ」を新居にし、1943年にビクトリアスが亡くなるまで、幸せに暮らしました。

ビクトリアスが所有していた15の農場と4000エーカー以上の土地は、彼女の望みどおりナショナル・トラストに遺贈され、ヒルトップ農場は当時ビアトリクスが住んでいたそのままの姿で保存され、現在でも年に何千人もの観光客が訪れています。

お家の中に入ると、こんな感じ。
当時の家具や生活の様子を見ることができるようになっているんですが・・・どの家具も見たことある雰囲気でしょう~?!

全てが今で言うアンティーク家具。こんなお部屋で過ごしていたんだなって思うと、もっとたくさんの方に、こんな家具を使ってもらいたいな~って思うとともに、よく、旅行に行ってから、アンティークに興味を持ったという方が仰る理由が分かります。

もう少し散歩してみましょう。のどかな風景でしょう~
こんな風景を見ながら、絵本の構想を考えていたのかな??

可愛い建物がたくさん並んでいます。ここもおとぎ話の世界だな~
歩いているだけでワクワクです。

ひときわ可愛い建物。「BUCKLE YEAT GUEST HOUSE」というB&B。
伝統的な客室のコテージです。
ここはピーターラビットの「パイがふたつあったおはなし」に登場します!

ここは「ひげのサムエルのお話」に出てくる「ANVIL COTTAGE」というホリデイ・コテージ。
旅行者も借りることのできる貸し別荘です。

ポターが生きていた頃は、ケーキとお茶が飲めるお店として繁盛していたそうです。

さぁ、ピーターラビットの世界から、今度はワーズワースの世界へ移動します!

ウィンダミア湖の来たに位置するグラスミア湖、湖畔の小さな村、グラスミアに向かいます。

ここには英国の人に最も愛された詩人、ワーズワースが暮らしたダヴ・コテージがあります。

17世紀初めに建てられたダヴ・コテージはワーズワースが1799~1808年の間、妹ドロシーと住んでいた家です。
もう400年も経っている建物は、今は博物館になっています。

「鳩とオリーブの枝」という宿屋だったこの家に引っ越してきたワーズワースが植えた、壁をつたうバラやスイカズラも当時のまま。
生活も簡素なもので、自身の詩の中で「水しか飲まない素朴な詩人が住んでいる」 とユーモラスにうたっているそうです。
白塗りの壁や石畳の床、羽目板の壁、暖炉など、この時代のインテリアを見ることができます。

ワーズワース一家が眠るセント・オズワルド教会の隣りには、グラスミアらしい風景が。
小川が流れる音を聞きながら石の橋を渡ります。

湖水地方を代表する石造りの家並み。おしゃれだな~

そして、グラスミアの名物と言えばココ!創業は1854年のジンジャー・ブレッドのお店「セーラ・ネルソンのグラスミア・ジンジャーブレッド・ショップ」です。

イギリスには地方ごとにいろんなジンジャーブレッドがあるのですが、ここのジンジャーブレッドは他のものとはちょっと違って、ビスケットとケーキの間くらいの食感。スパイスと甘味の効いた薄い板状です。

これをわざわざお土産に持って帰ってきたのに・・・ジンジャー好きのお留守番スタッフ、ノグにあげるのを忘れてしまいました・・・(汗)

彼女は、この記事を読みながら「食べたいな~」を連呼。いつか一緒に行こう~!

どうやらこのお店が出来たのは1854年。それからずっと165年もの間、同じ場所、同じ秘伝のレシピで代々受け継がれているそうです。

そして、最後に、グラスミアから車で1時間ほどにあるKeswick(ケズウィック)にある「キャッスルリッグ・ストーン・サークル」

ここは石は不自然に円状に並べられていて、世界中にあるストーン・サークルの中でも、初期の新石器時代に作られたと言われているパワースポットです!
もし、ココまで来ることが出来たら、必ず石の数を数えてみましょう!

直径30メートルのサークルに並んでいる石の数が、何度数えても数が合わないそうです(笑)

いかがでしたか??英国の湖水地方。
時間がとてもゆっくり流れるイギリスらしい風景を楽しみながら、今度は、ジンジャーブレッドを思いっきりたくさんお土産に買ってこようと心に誓いました(笑)



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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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第521010008980号



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