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トリンケットボックスとは?ヨーロッパから届いた小さな宝箱のヒミツ

- 水野 友紀子
トリンケットボックス(Trinket Box)
買い付けに行く度、つい手に取ってしまうトリンケットボックス(Trinket Box)とは、指輪やブローチなどの小さなアクセサリーや、ちょっとした身の回りの小物を入れておくための小さな宝箱のこと。
今回は小さな宝箱、トリンケットボックスの歴史や魅力についてお話します。
トリンケットボックスとは
私が買い付けに行って見つけると、ついつい手に取ってしまうのが「トリンケットボックス」と呼ばれる小さな箱。
初めて見つけた時は「こんな小さな箱に、何が入っていたんだろう??」と不思議だったんですが、めっちゃ可愛いから、ついつい連れて帰りたくなっちゃう~(笑)
英語で「trinket(トリンケット)」とは、髪留めやブローチのような、普段使いのちょっとしたアクセサリーや小物のこと。
なのでトリンケットボックスは、ジュエリーのような高価な宝石ではなく、普段、気軽に自分が使っている大切なものを入れておく自分だけの小さな宝物のようなものなんだろうな・・・って。
手のひらサイズの宝箱は、ガラスや陶器、シルバーなどなど、素材も形もさまざま。
蓋を開ける瞬間のワクワク感も含めて、当時の女性たちの暮らしの楽しみが詰まった宝箱だったと思います(笑)
トリンケットボックスの歴史
今なら、アクセサリーはドレッサーやチェストの引き出しに収納することが多いと思うんだけれど、まだドレッサーのような家具がなかった時代、ヨーロッパの女性たちは小さな箱や瓶を、身支度をする場所に並べて使っていました。
17世紀後半になると、イギリスやフランスの上流階級の間で、身支度を整えるときに使う「ドレッシングテーブル」が誕生!
鏡はもちろん、香水瓶や化粧品、櫛などの身だしなみ道具と一緒に、アクセサリーを入れるための小さな箱がズラ~っと並べられるようになりました。
中世のヨーロッパでは、箱の中には、指輪やイヤリング、ブローチはもちろん、ボタンやピン、髪飾りなど、お気に入りのものをいろいろ詰め込んで使っていたようですが、その後、手のひらに乗るくらいの大切なものを中に入れるようになって、お薬も入れるようになったようです。
18世紀頃になると、金や銀、エナメル、陶磁器、貝や美しい石などを使った、とっても豪華なトリンケットボックスも登場!
「中に何を入れるか」だけではなく、「どんな箱を持っているか」も、持ち主のセンスやステータスを表す大切なポイントになりました。
その後19世紀のヴィクトリア時代になると、トリンケットボックスは上流階級だけのものではなく、中流家庭の女性たちの間にも広まっていきます。
鏡やトレイ、パウダージャーやキャンドルセットなどがセットになった「ドレッシングテーブルセット」が親しまれるようになり、贈り物としても人気になりました。
いろいろなトリンケットボックス
プレスガラス

光を通してキラキラと輝く、アンティークガラスのトリンケットボックス。
カットガラスの繊細な輝きや、型に流し込んで模様をつけたプレスガラスの柔らかな表情など、同じガラスでも雰囲気はさまざまです。
特に1920~30年代のイギリスでは、ピンクやグリーン、アンバーなど色付きガラスのドレッシングテーブルセットが大流行。アールデコらしいすっきりとしたデザインも多く、窓辺に置くと光を受けてお部屋をやさしく彩ってくれます。
陶器

ぽってりとした丸みと、手描きの絵付けが魅力の陶器のトリンケットボックス。
イギリスでは、ボーンチャイナでバラやスミレなど可憐なお花が描いた陶磁器のトリンケットボックスがたくさん作られました。
蓋の上に立体的なお花がのったものや、ハート型、オーバル型など、形のバリエーションも豊富。ひとつひとつ表情が違うので、並べて飾るだけでもドレッサーまわりがパッと華やぎます。
ジャスパーウェア

イギリスを代表する窯元・ウェッジウッドの創業者ジョサイア・ウェッジウッドが、18世紀後半に生み出した「ジャスパーウェア」。
釉薬をかけずに焼き上げたマットな素地に、白いレリーフを貼り付けたデザインが特徴です。
ウェッジウッドブルーとも呼ばれる淡いブルーの地に、白いギリシャ神話の女神や草花模様のレリーフが浮かび上がる姿は、まるで小さな美術品のよう。上品で落ち着いた色合いなので、クラシックなお部屋にもすっと馴染んでくれます。
メタル

凛とした輝きが美しいシルバーのトリンケットボックス。
ヴィクトリア時代からエドワーディアン時代にかけて、細やかな打ち出し模様や彫刻を施したものが数多く作られました。
蓋の内側にベルベットを張ったものもあり、大切なアクセサリーをそっと守ってくれます。

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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13
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〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
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第521010008980号
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