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家具の基礎知識!アンティークのテーブルのお手入れ方法について
- 酒井 有紀子
アンティーク家具に限らず、毎日使うテーブルの天板は、使っているうちにキズや汚れが気になってくるものです。
アンティークのテーブルの場合、普段は、普通のテーブルと同じように、堅く絞った布巾で拭くだけでOK!
特別なお手入れは必要ありませんが、修復しながら使えるので、お家でちょっとだけメンテナンスしてあげれば、ピカピカのまま使うことが出来ます。
今回は、酒井が、アンティークのテーブルのお手入れ方法について、お話しします!
まずは、普段の使い方について
当たり前ですが、普段、テーブルを使う前と使い終わった後、汚れた時など、堅く絞った布巾で拭きましょう。
最近は、アルコール入りの消毒剤を使って、テーブルを掃除する方もいらっしゃいますが、使えるのは化学的なウレタン塗装の家具だけです。
自然塗料を使っているテーブルは、アルコールで塗膜が剥がれてしまうため、使えませんので、ご注意ください。
また、アンティーク家具に限らず、天然木のテーブルを使う場合、どんなテーブルでも、冷たい飲みものが入ったグラスや、熱い飲み物などを入れたカップなどを直接、テーブルの上に置くと、輪染みの原因になります。
直接、テーブルの上にグラスやカップを置かず、コースターを使うようにしましょう。
また、食事をする時は、コースターより大きめのランチョンマットを使うことをおススメします。
花ビンなどを置く際は、ドイリーを敷くことをオススメします!
輪染み対策だけではなく、雰囲気がパッと華やかになるのでおススメです。
誰でも出来るちょっとした心がけで、いつまでもキレイに使うことが出来ます。
大切なテーブルをいつまでもキレイに使うための、ランチョンマットやテーブルクロスの選び方は
「家具の基礎知識!テーブルの塗装とテーブルクロスの選び方」でもご紹介しています。
乾燥や湿気には要注意です
天然木のテーブルは、無垢材が使われていることが多いので、湿気や乾燥に、とても敏感です。
エアコンの風が直接、当たる場所や、直射日光が当たる場所にテーブルを置くと、天板の反りや割れ、色あせの原因になります。ご注意ください。
ワックスを使ってお手入れしましょう
自然塗装を使ったテーブルの場合、塗装の塗膜の上にワックスを塗ることで水や熱、表面のかさつきなどを保護する効果があります。
例えると、ハンドクリームのようなものです。家具にワックスを塗ってあげることで、表面がしっとりした手触りになり、ツヤがでて乾燥の防止にもなるので、ぜひ、使ってみてください!
Handleで使っているワックスとウエスです。
ワックスの主成分は・・・ハチミツ!蜜蝋(みつろう)と呼ばれる、ハチミツがベースになっているワックスは、アンティーク家具はもちろん、自然塗料を使った家具や、オイル仕上げの家具にも使えます。
まずは、乾いたウエスで乾拭きして、ホコリを取り除きます。
次に、ウエスにワックスを取ります。ウエスは毛羽立ちのない柔らかい布でもOKです。
全体的にワックスを塗ったら、最後に、キレイなウエスで拭き上げます。
こうすることで、塗りムラがなくなります。
とても伸びがいいワックスを使っているので、初めての方でも、誰でも気軽にカンタンに塗ることが出来ます。
ワックスを何回も塗り重ねていくにつれて、輪ジミが出来にくくなり、水の弾きもよくなってきます。
ワックスは2~3カ月に1度、塗ってあげると、ツヤが出て表面がしっとりし、輪染みなども付きにくくなります。
さらに水も弾くので、特に毎日天板を使う天然木のテーブルは、アンティーク家具に限らず、ちょっと時間のある時に、ワックスを塗ることをオススメします。
ワックスは大きな缶に入っていますが、一般の家庭では、なかなか使いきることがムズカしく、また、ハチミツがベースになっているので、そのまま放置しておくと、堅くなって使いにくくなります。
Handleでは、業務用で使っている大きな缶のワックスを、1回分に小分けしたものをご準備しています。ぜひ、使ってみてください。
→Handleのメンテナンスセット
引っかきキズの直し方
テーブルやデスクの天板は、毎日使うので、ついついキズが・・・ということも!
とは言え、テーブルは毎日使う家具。キズが付くことを気にしていたら、思いっきり楽しんで使うことが出来ません。
でも、アンティーク家具の場合、引っかきキズも、簡単に目立たなくすることが出来るんです。
今回は、この引っかきキズを直します。
準備物は・・・
トンボ水性サインペン「プレイカラー」
または三菱水性ペン「ピュアカラー」です。
どちらも使いやすくてオススメの水性ペンです。
お直しはカンタン!この水性ペンを引っかきキズに塗るだけです。
塗る時のポイントは、家具の色より薄い色から塗ること。それだけを気を付ければ、あっという間に引っかきキズが分からなくなります。
水性ペンで塗って、上から、指でぼかします。
家具の色より薄ければ、少し濃い色の水性ペンで重ね塗りしてください。
塗って→指でぼかし→塗って→指でぼかし・・・を繰り返すだけで・・・
こんなにキレイに仕上がりました!
キレイになったら、キズの中に擦り込むように、先ほどのワックスを塗れば、あっという間に完成です☆
驚くほどキレイになるので、ぜひ気軽に試してみてください。
水性ペンであれば、ご紹介したもの以外でも大丈夫ですが、油性ペンはニスを溶かしてしまうので使えません!
必ず水性ペンを使うようご注意ください。
豆知識!アンティーク家具の塗装とワックスの関係について
そもそもアンティーク家具は、自然由来のシュラックニスで塗装が施されています。
何度も何度も塗り重ねることでシュラックニスの塗膜を作り風合いよく仕上げたアンティーク家具は、何度でも修復が出来ますが、化学系の分厚いウレタン塗装とは違い、塗膜が薄いため、耐水性や耐熱性がそれほどよくありません。
なので、シュラックニスの塗膜の上に、ワックスを塗って塗膜を作ってあげることで、水や熱を保護する効果が得られるので、毎日使うテーブルなどには、ワックスを定期的に塗るようにしましょう。
家具の塗装の違いについては
「家具の基礎知識!家具の塗装とお手入れの違いについて」で詳しくご紹介しているので、もっと知りたい方はこちらもチェックしてみてください。
私も、自宅で使っているテーブルは、春夏秋冬の季節ごと、キャビネットやサイドボードは、お盆とお正月と決めてワックスをかけています。
ワックスをかけてあげると、より、家具に対して愛情を感じてくるので、ぜひ、メンテナンスしながら、長く使ってください。
お手入れワックスの商品一覧→
Handleの家具のお手入れワックスをご紹介しています
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酒井 有紀子
アンティークショップHandle お客様担当主任
インテリアや家具に対する疑問や質問、不安に思うことなど、毎日、全国からかかってくるお客様の電話の生の声に対し、回答するため得た知識を、そのまま情報として発信している。
30年の主婦歴と、5歳の孫と過ごす日々で気付いた、インテリアのことを分かりやすく書くことをモットーに執筆中。
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アンティーク家具Handle
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