アンティークのチャーチチェアはこんな風に修復します

はるばる海の向こうからやってきたチャーチチェア。 その多くのチャーチチェアは、構造的にもとてもしっかりと丈夫に作られたものたちばかりですが、 経年することにより、どうしても不安定な部分があるチェアも出てきます。 安心して、キレイにお家で使っていただけるように、修復・メンテナンスをしていきます。

修復その1 最初に今の状態をしっかり確認していきます。 ガタツキ、ぐらつき、手触り、汚れなどをまず確認です。 さて、修復開始です。 まず、椅子が組み上げられる前の状態に丁寧にチャペルチェアを解体していきます。

修復その5 修復その6 脚や背もたれトップやボックス、座面の部分など全て丁寧にバラバラにしていきます。 解体した状態での、パーツの状態でもダメージがないかを確認します。 当時の構造として釘をうっているので、その釘も丁寧にはずしていきます。

修復その7 問題がないことを確認したら、接着面を丁寧にクリーニングし、木工用ボンドやニカワなどの接着材を入れしっかりと組み立て直します。 座面までのバランスを見ながら、仮組みをしハタガネなどを使い締めこみつつ座面をビスで固定していきます。 最後にはみ出した接着剤をキレイにふき取ります。

修復その8 修復その9 修復その10 ハタガネをつけたままで、しばらく乾燥するのを待ちます。

修復その11 その後、トップといわれる背もたれ部分の一番上のパーツや、聖書入れがついているものは ビスで取り付けていきます。 オリジナルの状態だと、多くは釘が使われているんですが修復の際には釘を使うことはせず ビスを使って取り付けていきます。

修復その14 釘を使っていた箇所などの穴はキレイにスティックワックスなどを補填をし、 きれいにお直しをしていきます。

修復その13 組み立て後に、水平台に上に椅子をのせてバランスを確認します。 木のクセや反りからどうしてもバランスがとれず、ガタツキが出る場合は 脚をカットして微調整しながらしっかりと座れるように水平を確認していきます。 ここから、仕上げ作業に入ります。

修復その15 どうしても天然木で出来ているチェアになりますので、経年の乾燥や使用感でささくれなどがあったりするので、 座面などをサンドペーパーを使ってサンディングしていきます。 キレイに整えることにより、あとから塗っていくワックスが塗りやすくなったり、 お使いいただくときのケガを防止することにもつながります。 キレイに使って頂くために、一番力を入れたいところですね。

修復その17 スチールウールにアルコールを付けて全体にワイピング(ふき取り)し、塗装面のクリーニングをしていきます。 座面についてしまっているシミなどはこうすることで綺麗に出来ます。

修復その19 色落ちの激しいところは、顔料をシュラックニスで溶きながら、色を調合して塗りこんでいきます。

修復その20 全体的に色入れが必要な場合は、座面の裏面から全体に出来るだけオリジナルに合わせた色で オイルステインで着色していきます。

修復その21 全体的にキレイに整ったら、シュラックニスを刷毛で丁寧に塗っていきます。

修復その22 しっかり乾燥をさせてから、最後に蜜蝋ワックスで磨きこみ塗面の保護と艶出しをして完成です!!

修復その23