ガラスのキャビネットの中でも、私が個人的に大好きなものが、スタッキングブックケースです。
「積み上げる」という名前のブックケースは、バラバラになっている1段1段を積み重ねる本棚なんです。
私が初めてスタッキングブックケースを見たのは、ご両親がアンティーク好きでアンティークの中で育ったTさまのお家。新築のお家の中のバーカウンターの奥に置いてあったスタッキングブックケースに目を奪われてしまいました。
その時、中に入っていたのは本ではなく、グラスやコーヒーカップ、そしてたくさんの家族写真。フラップ式の扉の奥に宝物が飾ってあるような雰囲気がして、とっても欲しくなったことを今でも覚えています。
それから、スタッキングブックケースは、私の中での憧れの家具。いつか自分の家でも使いたいと思いながら、コンディションのいいものや、デザインの素敵なものを見つけると、必ず買い付けてくるようにしています。
特にお気に入りがグローブヴェルニッケ社のもの。今でも存続している老舗のオフィスメーカーなのですが、もともとこのブックケースの形も事務機器として開発されたもので、1段1段、書類をこの中に入れたまま、持ち運べると言う機能性を求めたデザインだったとか。
実は、家具と言うよりロゴが可愛くて気に入っていたんですが(笑)オフィス用の家具にこんなおシャレなものを作るなんて、ますます好きになってしまいました。
ガラスの部分も、ステンドになっているものや、シンプルにクリアなものなどいろいろ。見ているだけでワクワクするスタッキングブックケースです。
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積み重ねるアンティークの本棚「スタッキングブックケース」
- 水野 友紀子
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
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