私が初めて出会ったアンティークが「チャーチチェア」でした。
私のアンティークの原点とも言えるチャーチチェアは名前の通り教会や礼拝堂で使われていた椅子。
正直、とても「キレイ」とは言えない素朴な椅子。けれど、持ち帰って玄関に置いた瞬間、周りの空気が一瞬にして変わって見えたことを今でも覚えています。
聖書や賛美歌を入れるためについて入る背もたれの箱。
荷物が置けるようになっている足元の棚。
教会で長い間話を聞いても疲れないように、座面に入っている座繰りと言う彫。
めずらしいものは、お祈りする台が付いていたり、教会ごとに少しずつデザインや色が異なっているんです。
「椅子1脚なのに、こんなに物語りがあるアンティークって素敵だな・・・」と夢中になっているうちに気が付けばすっかりアンティークの虜になっていました。
もともとの素材がいいので、きちんと修復してあげれば、何年でも使い続けることが出来るチャーチチェア。
わが家にやってきた初めてのアンティークも、その後、玄関の腰掛けから寝室のベッド脇のナイトテーブルになり、今では子供のダイニングチェアとして、わが家の一員として活躍中です。
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「チャーチチェア」のおはなし
- 水野 友紀子
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はじめてのインテリアコーディネート
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
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