ペンダントライトを選ぶ際、一番大切なことは、自分が好きなデザインのものを選ぶこと!・・・ですが、好きなデザインだけを重視して選んだ結果、付けたいと思っていた場所に、取り付け出来ない・・・という方が多いのも事実です。
どこで、どんな風にペンダントライトを取り付けるかを先に決めることで、ペンダントライトの種類や大きさ、デザインを絞り込むことが出来るので、まずはそこを考えることから始めると、選びやすくなります。
例えば、お部屋全体を明るくする主照明として使いたい場合、お部屋の広さを考えた上で、全体が明るくなるだけの大きめのペンダントライトを選ぶ必要があります。
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ダイニングのペンダントでおしゃれなお部屋作りを楽しもう
- 水野 友紀子
逆に、同じお部屋であっても、主照明としてダウンライトやシーリングライトを使い、インテリアとして見た目を重視する補助照明としてペンダントライトを選ぶ場合、明るさは必要ないので、好きな素材やデザインなど、インテリアとして見た目を優先して選ぶことが出来ます。
このことを意識した上で、お部屋別に人気のある使い方をご紹介しますが、何と言っても、ペンダントライトを設置する場所で、一番人気なのが・・・ダイニングテーブルの上です。
ダイニングテーブルの上に吊るした場合と、吊るさない場合では、お部屋のおしゃれ度が違います!
また、ペンダントライトをテーブルの上に吊るすことで、ダイニングコーナーがおしゃれに見えるのと同時に、テーブルの上を明るく照らしてくれることで、テーブルの上に乗せた食事を美味しく魅せてくれる効果が!食事の時間をより楽しむことが出来ます。
テーブルの大きさや、使う照明器具の大きさによって、使い方や配置する数も違ってきます。以下の4つのポイントを押さえて、ダイニングのペンダントライトを選んでみましょう。
Point.1 ペンダントライトの大きさで個数と位置を決める
例えば、シャンデリアや直径30㎝以上のシェードが付いたペンダントライトのような、大きめサイズのものを吊るす場合、よほど大きいテーブルでない限り、テーブルの中心に1個だけを設置するようにしましょう。
シャンデリアの場合は、電球が上向きタイプか下向きタイプかという点も重要です。
上向きのシャンデリアの場合は、テーブルを明るく照らすというより、シャンデリアのような華やかな照明器具を設置することで、ダイニングテーブルの周りの雰囲気を豪華に見せてくれるインテリアとしての役割が大きいです。
反対に、下向きのシャンデリアは、テーブルの上を明るく照らしてくれるので、テーブルの上を照らしたいのであれば、下向きのシャンデリアを選ぶ必要があります。
また、ガラスシェードのペンダントライトのように、シェードの大きさが15cm以下の小ぶりなペンダントライトを吊るす場合、1~2人掛けのテーブルに吊るす際は1個ですが、3~4人掛けのテーブルの上に吊るす場合は、小さすぎて、少し寂しい感じになってしまいます。
なので、3~4人掛けのテーブルには、小さなペンダントライトを2個、6~8人掛けのテーブルには、3個を目安に設置することをおススメします。
ペンダントライトを2個吊るす場合、吊るす位置は、テーブルの中心からシンメトリーになるよう、中心から左右、同じ位置に、1個ずつ設置するようにしましょう。
3個の場合は、1個をテーブルの中心に吊るし、残り2個を中心から左右、同じ位置にシンメトリーになるよう吊るします。
ただし、これは長方形のテーブルの場合のみです。テーブルの形が丸い場合、2個吊るすとバランスが悪くなるので、大きめのものを1個だけ吊るすようにしましょう。
もし、どうしても小さなペンダントライトを複数個吊るしたいのであれば、テーブルの中心に、小さなペンダントライトを3個、三角形になるように吊るします。
そうすることで、大きなペンダントライトと同じくらいの大きさになるので、バランスよく設置することが出来ます。
Point.2 ペンダントライトを吊るす位置&高さを決める
次に、ペンダントライトを吊るす高さについてです。ダイニングテーブルの上に設置する場合、ペンダントライトの下を人が通ることがないので、スポットライトのように出来るだけ手元を明るく照らし、また目線にも入る低めの位置がオススメです。
一般的な住宅の場合、天井高は2m40cm~50cm、テーブルの天板の高さが70~75cmなので、床から1m50~60cmの位置くらいになるコードの長さがオススメです。
大体、天井からコードの長さが80㎝前後になるようにすると、ちょうどいい位置になります。
Point.3. シェードの素材を決める
ペンダントライトは、電球の周りを囲うシェードの素材によって、見え方や明るさが大きく異なります。
素材による、見え方の違いを考えて、自分に合うシェードの素材を選ぶようにしましょう。
【透明なガラスのシェード】
クリアなガラスのシェードや、シェードを付けず、裸電球のまま吊り下げる場合、ダイニングテーブルを照らすというより、お部屋全体を照らす効果が大きくなります。
また、クリアガラスで、凹凸があるシェードは、点灯した際、壁や天井に近い場所に吊るすことで、陰影が美しく見える場合があります。
どのような陰影が映し出されるかを考えながら、どの位置に、どれくらいの長さで吊るすかを考えましょう。
クリアガラスや裸電球は、お部屋を明るくしたい方におススメですが、電球そのものの灯りが目に入るため、かなり明るく感じて、直接、目で見ることが出来ないことがあります。その際、ワット数を選ぶ時、出来るだけ低いものを選ぶことで対応するようにしましょう。
【色付きガラス・布】
色が付いているガラスのシェードは、透明なガラスと比べると直接、電球の灯りが目に入らず、柔らかい雰囲気に感じます。
ガラスシェードの形によっても違いますが、吊るす位置によって、シェードの凹凸が陰影となって美しく見える場合があるので、どんな風に見えるかを確認して選んでみましょう。
また、布のシェードは、布で覆われている部分は陰になります。形によって、明るくなる場所が違うので、どんな風に照らしたいかを考えて選びましょう。
【ホウロウ・金属】
ホウロウや真鍮などの金属のシェードは、光を遮るので、スポットライトのように光を当てたい部分だけを照らします。
なので、テーブルの上をパッと明るく照らすことが出来るので、テーブルの上を集中的に照らしたい方におススメです。
素材感が冷たいので、クールな印象のダイニングにしたい方におススメです。
Point 4. コードを取り付ける位置、高さを決める
既存のペンダントライトを取り換える場合は、もともと照明器具を付ける位置が決まっていることが多いので、仕方がないことも多いのですが、新築やリフォームの場合は、電気工事が入る前に、ペンダントライトを取り付けたい位置を決めておくことで、ピッタリの位置にちょうどいい長さで取り付けることが出来ます。
そのためには、図面の段階で、テーブルを置く位置、テーブルの大きさを予め決めておく必要があるため、電気屋さんが入るまでには、テーブルの大きさ、吊るす個数、高さを決めておくと、ピッタリの位置にちょうどいい長さで美しく収まります。
ちょうどいい長さじゃない場合、天井部分がカッコ悪くなるので、出来るだけピッタリの長さに加工して使うことをおススメします。
また、どうしても位置が決めれない場合や、不安な方は、照明用のダクトレールを付けることをおススメします。
いつでも好きな位置に簡単にペンダントライトを移動させることが出来るので、便利です。
いかがでしたか?以上のポイントを押さえて、ダイニングのペンダントライトを設置して、おしゃれなお部屋作りを楽しんで下さい。
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
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