前回、お部屋をステキに魅せるには、主照明とは別に、補助照明を設置して組み合わせることが必要だというお話をしました。
「補助照明とは?」と、聞き慣れない名前にドキドキする方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、天井に取り付ける照明器具以外、日常、何気なく使っている照明器具のほとんどが補助照明です。
その中で、一番、よく使われていて親しまれている照明器具がペンダントライトです。
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ペンダントライトの選び方
- 水野 友紀子
ペンダントライトとは、天井から吊り下げる照明器具のことを言うので、シャンデリアもペンダントライトの一種。ペンダントライトの中で、特に華やかな装飾がついているものをシャンデリアと言います。
ペンダントライトにも、大きさや灯数など、いろんなタイプがあるので、ペンダントライトを選ぶ際は、まず、どんな風に使うのか、使い方を決めるようにしましょう。
と言うのも、ペンダントライトは主照明にも、補助照明にもなる照明器具です。
例えば、和室で使うペンダントライトを選ぶ際、主照明として使うのであれば、明るさが必要になってくるので、お部屋の広さに合わせて、全体が明るくなるW数のペンダントライトを選ぶ必要があります。
同じ和室でも、補助照明として使うのであれば、明るさは主照明でとれるので、見た目を重視して、好きなデザインのものを選ぶのがおススメです。
お部屋の広さや電球の数、明るさによって、ペンダントライトを主照明として明るさをとるため使うのか、もしくは、補助照明として、見た目のデザインを重視してインテリアの一つとして使いたいのかを、まずは決めるようにしましょう。
このことを考えず、ペンダントライトを選ぼうとする方から、よく「ペンダントライトの灯りだけで、お部屋は暗くないですか?」と質問を受けることがありますが、主照明として使うのか、補助照明として使うのかで答えが違ってきます。
主照明器具として使う場合は、お部屋の広さによって必要な明るさが違うので、以下の表を参考にして、選んでみましょう。
一般的な目安は、1畳=白熱灯40W=LED電球400lmです。とは言え、人によって明るさの感じ方は違うので、自分がちょうどいいと感じる明るさを保持できるペンダントライトを選ぶようにしましょう。
電球が40W以下の小ぶりなペンダントライトは洗面所やトイレなどの狭い空間を除き、そもそも1個だけで主照明としては使えません。
インテリアの一部として、見た目や、天井や壁に映し出される陰影を楽しむための照明器具なので、変な言い方ですが、照明器具だけれど明るさを求めないようにし、まずはお部屋に吊るしたときの「見た目」が好きなものを選ぶようにしましょう。
その際、取り付ける位置、高さも一緒に考えることがポイントです。
例えば、見た目を重視したい場合は、出来るだけ低い位置にシェードがくるよう吊るした方が、シェードが目に入って来るのでおススメです。
逆に、陰影を楽しみたい場合は、天井や壁に近い位置に取り付けると、夜、点灯した際、ドラマティックな陰影を楽しむことが出来ます。
まずは、ペンダントライトをどんな風に使いたいかを決めましょう。その上で、ペンダントライトの種類や大きさ、デザインを選ぶようにしましょう。
次回は、ペンダントライトの使い方についてお話します。
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
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