おしゃれな家じゃなくてもオシャレなお部屋は作れます!

水野友紀子
水野 友紀子

お店でお客様とお話をしている中で、いつも「まただ・・・」と残念に思う言葉があります。それは、
「こんなオシャレな家具は、オシャレなお家じゃないと似合わないから、わが家には無理」とか「家を新築するかリフォームしてやり直さない限り、オシャレなお部屋にはならない」と言う言葉。

こんな風に思っている方が実に多いんですが、実は私が考えていることと真逆!この考え方をちょっと変えてみると、お部屋はオシャレになるのに・・・といつも感じています。

そもそも、お部屋の雰囲気を作っているのは「お家」じゃありません。例えば、マンションや建売住宅などをイメージしてみるとよく分かるんです。ドラマの中でもいいのですが、同じマンションに住んでいて、お隣さん同士で間取りが全く同じでも、お部屋の中の雰囲気って全く違っていると思いませんか?

そう、同じ間取り、同じ素材を使ったお家でも、お部屋の雰囲気が全く違って見える・・・それは、家ではなく中に置いたインテリアがお部屋の雰囲気を作っているからなんです。

もちろん、お家の素材も重要なことは確か。例えば、床の色や壁の色、クロスの柄などでお部屋の雰囲気って変わるのですが、正直、日本のお家では多少、濃淡に差があっても「茶色の床」と「白いクロス」がほとんど。
だから、何もないお家の中を見ても、よほど凝って造ったお部屋以外、お部屋の雰囲気は決まっていないんです。

あくまでお家は器。重要なのは中に入れる中身。もちろん私は家具屋なので、家具が一番重要だと思いますが(笑)家具だけじゃなく照明やインテリア雑貨なども重要な要素。だから、例えば家具じゃなくても、照明だったり、壁に絵を掛けたりするだけでもお部屋が驚くほど変化して見えます。

もっと分かりやすいのがこの写真。うちのスタジオで撮っているんですが比べてみるとよく分かってもらえると思います。

全く同じ場所で撮影していても、ドッシリとした英国風だったり、可愛らしいナチュラルな雰囲気だったり、優雅なフランス風だったかと思えば、シンプルなスッキリスタイルだったり・・・まるで別のお部屋のように見えているのは、やっぱり中身のインテリアの違いです。

だから、まず重要なのは「おしゃれな家じゃないから無理」と言う固定概念を捨ててること。しつこいようですが、お部屋の雰囲気を決めるのは、建物そのものではなく中に入れる「インテリア」なので、最初から無理と決めずに、何か小さなもの1つから始めてみませんか?

次回は小さいもの1つから始めるインテリアのお話をします。




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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

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