ムダ収納やムダ家具を増やしてしまう「罠」

水野友紀子
水野 友紀子

ムダ収納やムダ家具を増やしてしまう「罠」

前回、部屋がキレイに片付かない理由は、実はすごくカンタンだというお話をしました。

単純に片付けることを面倒くさがっている方は、使ったものをもとあった場所に片付けるように心がけるだけでお部屋が片付くはずです。

・・・が!実は、もとあった場所に片付けるのが面倒な理由の1つに、片付ける場所が決まっていないということも片付けられない大きな理由だったりします。

だとすると、片付ける場所を作ればいいと思いがち(笑)

むやみやたらに収納場所を増やそうと思っていませんか?

例えば、新築やリフォームをされる場合、やたらと大きなパントリーをキッチン横に作ったり、ムダに広いクローゼットを寝室の隣に設計したり・・・

すでにお家をお持ちの方は、散らかっているものを収納するための収納家具や収納箱などを増やす方も多いんです。

例えば、本が多くて散乱しているからと言って、ついつい本棚を買おうとしているあなた!

テーブルの上に、お菓子や書類が置きっぱなしでいつも散らかっているからと、収納箱を買おうとしているあなた!

確かに、今まで床やテーブルの上などに散乱していたものが、収納スペースや収納家具に入ったことでスッキリして見えるかもしれませんが、それで本当にキレイに片付いたかな?と言うと、そうではありません。

一見、スッキリ見える大きなパントリーやクローゼットの中が、モノであふれて散らかっていたり・・・

テーブルの上に散乱していたモノがなくなった代わりに、収納するために購入した収納箱が何個も置かれて部屋を占領してしまったり・・・・

片付ける場所がないからと言って、逆に収納場所を増やせば解決すると勘違いして、ついムダ買いをしてしまいがちですが、逆にさらにムダを増やしてしまう結果につながる場合もあります。

一番重要なのは、必要な収納量を確保できる収納場所を決め、そこからモノがあふれないようにすること。

そうは言っても、ついついおしゃれ度を下げるムダ収納やムダ家具を増やすことにつながってしまう理由は、おしゃれ部屋を作るための誤った固定概念です。

次回は間違ったおしゃれ部屋の固定概念を徹底改善するお話しをします。



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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

1903年創業

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