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シャビーシックとは？オトナ可愛いインテリアの魅力とお部屋の作り方
- 水野 友紀子
おしゃれな女性が好きな「シャビーシック」とは、大切に使って長い年月を経た後のような古めかしさの中に、ふんわり上品さが漂う、白を基調にした女性らしいインテリアスタイルのことです。
今回は「シャビーシック」についてお話します。
Handle 水野 友紀子
シャビーシックとは？
https://en.wikipedia.org/wiki/Shabby_chic
シャビーシック（Shabby chic）とはインテリアスタイルを表す言葉で、古めかしいやボロボロのと言う意味を持つ英語「Shabby」と上品という意味を持つフランス語の「Chic」を合わせた複合語です。
もともとシャビーシックはイギリスから始まったインテリアスタイルのことで、大きなカントリーハウスで使い古され色あせたソファやカーテン、ペイントの塗装が剥げたアンティーク家具などのことを表しています。
大切に時を重ねたことで、古めかしい中に上品さがふんわり漂っているように見える様子が特に女性に支持されるシャビーシック。
色は白やベージュ、使い古したパステルカラーなどが基調になっています。
そんなシャビーシックが注目されるようになったのは1990年代。デザイナーのマルタン・マルジェラが自分のファッションショーを表現するため「シャビーシック」という言葉を使ったことで注目されるようになりました。
また、イギリス出身のデザイナー、レイチェル・アシュウェルが移住したアメリカのサンタモニカに「シャビーシック」という名前のインテリアショップをオープンしたことなどから、シャビーシックというスタイルが1990年代に流行します。
その頃「シャビーシックの家具」とはペイントのアンティーク家具のこと。塗り替えて何層にもなったペイントの下地が、年月を経てキズがついたところから見える家具のことでした。
なので、「シャビーシック＝アンティーク」と思う方も多いようですが、シャビーシックとはあくまでインテリアスタイルのこと。
年代で区別する「アンティーク」や「ビンテージ」とは異なります。
最近はペイントのアンティーク家具が手に入りにくくなったこともあり、まるで年月を経てペイントが剥がれたようなアンティーク加工を施した「アンティーク調」の新しい家具も増えてきました。
アンティークはもちろん、アンティーク調の新しい家具もどちらも「シャビーシックの家具」です。
シャビーシックの特徴
古めかしい中にも上品さが漂うシャビーシックの特徴をご紹介します。
Point.1 風合い
シャビーシックの一番の特徴は、長い間、大切に使いこまれてきたことによって出来た風合いです。
色褪せやキズ、塗装の剥げた部分なども趣があって、味わい深い風合いに変化しているところが魅力です。
Point. 2 色
シャビーシックスタイルには、白を基調に、グレーやクリーム、パステルカラーのような淡い色が使われています。
昔はほんのり色が入っているものが多かったですが、最近は濃いグレーや黒に近い色を使って、濃淡をハッキリさせるスタイルも人気です。
Point. 3 ナチュラル
もともとはイギリスのカントリーハウスで使い古されたインテリアが基本になっているので、ナチュラルが基本です。
長い年月を経て自然に剥がれたペイントのように、自然に時を重ねたことで造り上げられた、あたたかく柔らかな雰囲気のインテリアです。
シャビーシックのアイテム
シャビーシックらしい「古めかしさ」と「おしゃれさ」の両方が感じられるシャビーシックなアイテムをご紹介します。
Item.3 チェスト
オーク材のチェストを贅沢にペイントした、フレンチブルー色のアンティークチェスト。
アンティークらしく、ペイントが少し剥げて下地の色が見える部分がシャビーシックな雰囲気でとてもおしゃれです。
Item.4 オープンシェルフ
フランスから届いた白いペイントのアンティークのオープンシェルフ。
真っ白のオープンシェルフは、形もデコラティブでおしゃれ。置くだけで、一気にシャービックな空間に変身します。
Item.6 テーブルランプ
フランスの伝統生地「トワル・ド・ジュイ」のシェードを被せた大人可愛い印象のテーブルランプ。
フランスらしいデザインがおしゃれなテーブルランプは、気軽にシャービックなインテリアを取り入れたい方におすすめです。
Item.7 トワルドジュイ
18世紀に誕生したフランス伝統の西洋更紗生地「トワル・ド・ジュイ」。
フランスらしいモチーフと色合いのトワルドジュイのアイテムを1つ投入するだけで、一気にシャビーシックな雰囲気を作ることが出来ます。
Item.8 ロイドルームチェア
形はもちろん、塗り重ねられた色が剥げた部分から見える色も、新しいものでは手に入れることが出来ないアンティークのロイドルーム。
歴史を重ねてきたからこそ出る本物のシャビーシックな雰囲気を楽しむことができます。
シャビーシックの始め方
シャビーシックなお部屋にチャレンジしてみたい方に、ステップ別にコーディネートポイントをお話します。
Step 1. 雑貨から始める
最初から大きな家具にチャレンジするのはムズカシイので、まずは、気軽にチャレンジ出来るインテリア雑貨からはじめてみましょう。
白が基調になっているテーブルランプを1台、お気に入りの場所に置いてみましょう。
ブルー色のトワルド・ジュイのランプシェードがシャビーシックなインテリアのアクセントになって、エレガントな雰囲気を演出してくれます。
シャビーシックな雰囲気のカップ＆ソーサーなどの食器を取り入れてみても素敵です。
真っ白ではなくちょっとくすんだグレー色の食器で、シャビーシックな雰囲気のティータイムはいかがでしょう？
シャビーシックなアイテムの中でポイントになるファブリック。
いつものテーブルに大きなテーブルクロスをかけるだけであっという間に柔らかく華やかな雰囲気になります。
Step 2. 小さな家具を1つ足してみる
次にシャビーシックな家具を1つプラスしてみましょう。
小さなものでOK！シャビーシックな家具は、お部屋のアクセントカラーにもなります。
気軽にシャビーシックな雰囲気を作り出してくれるアンティークのロイドルーム。いろんな色があってとてもカラフル。
アンティ―クのものは、ペイントが剥げた部分が味わい深く、シャビーシックな雰囲気です。
空いている壁に、白くペイントされたアンティークの設置してみましょう。
オープンシェルフはディスプレイ棚としてはもちろん、実用的に使えてとっても便利。ナチュラルな雰囲気が楽しめます。
ブラック色にペイントされたフランスのアンティーク家具をベッドサイドキャビネットに使ってみました。
最近は黒や濃いグレーのような色の濃いペイントで濃淡をつけた、ちょっとオトナなシャビーシックスタイルも人気です。
Step 3. コーナーを作ってみる
お部屋全部だとハードルが高いので、シャビーシックな家具や雑貨をいくつか集めたシャビーシックコーナーを作ってみましょう。
自分が大好きな小さな空間が出来るだけで、毎日の生活が特別になります。
ドレッサーとチェストを並べた女性のためのお化粧コーナー。
トワルドジュイのテーブルランプをチェストの上に乗せてアクセントに。女性がホッとする空間が出来上がります。
白でペイントされたテーブルと、椅子を合わせたシャビーシックな書斎コーナーをコーディネートしました。
２トーンカラーのテーブルをデスクに使って、天板にはオープンシェルフを。ナチュラルで可愛い印象の書斎コーナーです。
シャビーシックなコーナーができたら、少しずつお部屋のインテリアをシャビーシックに近づけていきましょう。
おすすめは寝室。限られた空間で、自分だけの特別な空間づくりを楽しみませんか？
シャビーシックなお部屋
シャビーシックなお部屋のコーディネート例をご紹介します。
Room 01. ダイニング
白いペイントの脚のダイニングテーブルにキッチンチェアを組合わせたシャビーシックなダイニングルーム。
白と茶色のナチュラルな組み合わせにトワルドジュイをアクセントに足した、明るくさわやかな印象の中におしゃれさが感じられるダイニングに仕上がりました。
Room 02. リビング
ウィリアムモリスのブラザーラビット柄のソファを置いて、白い家具と組合わせたリビング。
白い家具で統一した中に、おしゃれなブルーのソファをプラスするだけで、一気にインテリア上級者のお部屋になります。
Room 03. ワンルーム
いろんな色のペイント家具をコンパクトにキュッとまとめて、1人暮らしのお部屋をコーディネートしました。
イエローのタイルトップテーブルに微妙に色が違う水色の椅子を2脚組み合わせたコンパクトなダイニングスペース。
ブルーのコンソールテーブルは、デスク兼ベッドサイドテーブル、そして作業スペースとして便利に使えます。
Room 04. 寝室
くすみピンク色の壁に置いた、白いアンティーク家具とのコントラストが可愛い寝室をコーディネートしました。
丸いオケージョナルテーブルの下にペルシャ絨毯を敷いたことで、一気に華やかな雰囲気に。
オトナ可愛いシャビーシックな寝室で、素敵な時間が楽しめそうです。
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【シャビーシックの家具】
古めかしさの中にふんわりと上品さが漂う、おしゃれで可愛いシャビーシックの家具や雑貨をご紹介しています。
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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アンティーク家具Handle
（水野商品館 株式会社）1903年創業
【店舗＆倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13
【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号
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