ジャコビアン様式の家具を楽しむおしゃれなダイニングコーディネート術

: 冨田文代

モデルが座る、英国オーク材アンティーク家具で統一されたクラシックなダイニング風景

お気に入りの家具に囲まれたダイニングで、ほっとひと息。
木のぬくもりが、いつもの時間をちょっと特別にしてくれます。

扉の帆船モチーフが目を引く、存在感たっぷりのワードローブ。
クラシック好きにはたまらない、英国らしさ満点の一点です。

アンティークの鍵で開ける瞬間が、なんだか特別な気分に。
彫刻入りの柱も、空間のアクセントになります。

棚いっぱいにお気に入りの器を並べて。
しまうだけじゃなく、見せる収納も楽しめるキャビネットです。

ツイスト脚が美しいジャコビアンスタイルのデスク。
ディスプレイをちょっと工夫するだけで、秋らしいコーナーに。

サイドボードの上には、あえてレトロなトースターを。
アンティークと現代アイテム、相性意外といいんです。

ジャコビアン様式のアンティークチェアと、スコーンやトビージャグの並ぶティーテーブル

ティーセットを並べたテーブルと、ツイストチェアの組み合わせ。
英国のカフェ気分で、ゆったり午後を過ごしたくなります。

背もたれの彫刻が目を引くクラシックチェア。
近くで見ると、細かい手仕事に惚れ惚れします。

オークの家具と、赤いペルシャラグの相性が抜群！
足元から空間が引き締まって、雰囲気がグッと高まります。

木製ケーキスタンドに、焼きたてスコーンをちょこんと。
ティータイムが、ちょっとしたご褒美タイムになります。

レースのクロスに、ぽってりしたカップ。
ゆっくりお茶を飲みたくなる、そんなティータイムの始まり。

トビージャグのまるっとした表情が、なんとも癒し。
ひとつあるだけで、ティータイムがグッと楽しくなります。

ふわっと照らす真鍮のシャンデリア。
家具の陰影まできれいに見せてくれる、頼れる灯りです。

上から見ると、まるで一枚の絵みたいなティータイム。
器もフルーツも、全部が主役に見えてきます。

コーディネートのポイント

今月は、英国のお家のような重厚な雰囲気漂うインテリアに憧れるけれど、どうすればいいか分からない･･･という方のために、誰でも簡単にジャコビアン様式のおしゃれなお部屋が作れるコーディネート術をご紹介します。

オーク材を使ったアンティーク家具を中心に、可愛いアンティーク雑貨や照明の組合わせ方を写真と一緒に分かりやすく解説します。

～目次～

1.ジャコビアン様式に合う木材
2.オーク材に似合う赤いペルシャ絨毯
3.ティータイム用のアンティーク食器
4.アクセントには真鍮のゴールド色
5.まとめ

ジャコビアン様式に合う木材

英国らしい重厚な雰囲気が漂うジャコビアン様式のお部屋には、色の濃いチョコレート色のオーク材のアンティーク家具を使います。

一番メインになるのは、やはりサイズが大きな家具。今回は、扉に帆船の模様のモチーフが入ったアンティークのワードローブを使いました。

背が高い家具なので、迫力があり収納もたっぷり！それでいて奥行きが浅いので、お部屋に置いても圧迫感が出ないところがポイントです。

帆船の模様はもちろん、扉の両サイドには植物のモチーフのストラップワークが施されていて、とっても華やかな雰囲気のワードローブ。

チョコレート色の扉についた取っ手は、キラッと輝く真鍮製。時を経たことでいい色に変化した取っ手も味わい深く、ジャコビアン様式のお部屋にとてもよく似合います。

本来、お洋服を収納するために造られたワードローブですが、中に棚板をつけて、たっぷり収納できる収納キャビネットに大変身させました。

食器や食材など、いろんなものを収納することが出来て、扉を閉じてしまえば中身が見えないので、お部屋の雰囲気を崩すことなく、実用的に使って頂けます。

ワードローブの隣に置いたオーク材のサイドボードの天板にはオーブントースターを。

キャビネットの下の部分にはワードローブと同じようにストラップワークの装飾。ワードローブに付いていた取っ手と同じような、真鍮製の取っ手が扉についていて、まるでお揃いのようです。

ダイニングテーブルに使っているのは、ジャコビアン様式の代表ゲートレッグテーブル。

ツイスト脚が美しいテーブルには、ツイストが美しいダイニングチェアを組合わせて、トータルコーディネートで仕上げました。

テーブルの上に、フランスで買い付けたアンティークのテーブルクロスを広げると、チョコレート色の天板と白いテーブルクロスとのコントラストが、美しくとっても華やかな雰囲気に。

レースの模様もチョコレート色の天板のおかげで浮かび上がって、より美しく見えます。

テーブル越しに見える背もたれにツイストがあしらわれたオーク材のアンティークチェア。

アンティークのテーブルと椅子を組合わせる時は、こんな感じでお揃いの装飾のものを組合わせると、まるでお揃いのような統一感あるお部屋をコーディネートすることが出来るのでおススメです。

ダイニング脇に簡単なデスクがあると、実用的に使えてとても便利なのでおススメのアイテムです。

今回、選んだのはトランスフォーム型の書斎机。

普段はコンソールとして使えるデスクですが、天板を開けると中には驚く仕掛けが！

同じくツイスト足の家具なので、テーブル、サイドボード、そしてダイニングチェア。全てがツイストでトータルコーディネートされたお部屋が完成です！

あまりにも全部が一緒なのもイヤだな･･･と思って、デスクにはアンティークのキッチンチェアを（笑）ちょっと息抜きになっていい感じデス。

オーク材に似合う赤いペルシャ絨毯

チョコレート色のオーク材のテーブルセットの下に敷いたのは、サルーク（Saroogh）のペルシャ絨毯。

ビンテージの落ち着いた赤にブルーが映えるペルシャ絨毯と、オーク材のアンティーク家具との相性はバツグンです。

敷いた瞬間、より高級感を増してお部屋をワンランクUPしてくれるので、コーディネートの際はダマされたと思ってぜひ使ってもらいたいアイテム。実際に使ってみると、よく分かります。

ティータイム用のアンティーク食器

せっかくなのでティータイム用のアンティーク食器にもこだわって、家具とお揃いのオーク材のアンティークコンポートをセレクトしました。

アンティ―ク家具になかなかチャレンジ出来ないと言う方には、この子みたいな小さなアンティークからチャレンジすることをオススメしている私。

コンディションなども確認できるし、実際にアンティークがどんなものなのかを知ることが出来るので、大きな家具より気軽にチャレンジできます。

こんなに小さなケーキスタンドですが、手作業で造られたアンティークのこだわりがとてもよく分かるので、初めてのアンティークにおススメです。

最近、探すのにハマっているアンティークのトービージャグ。今回は、一緒にティーポットを見つけてきたので、組み合わせてみたら、まるでお喋りしているような雰囲気。見ているだけで癒されるアンティークの食器です。

チョコレート色のアンティークコンポートに色が合うように、カップ＆ソーサートリオは、HORNSEAのエアルームを選びました。

濃いブラウン色のオーク材のテーブルの上に広げることで、白いレースの模様が浮かび上がるテーブルの天板。

いつもとちょっと気分を変えたいときには、こんな感じでテーブルクロスを広げることで、いつものテーブルが全く違う表情に見えるのでおススメです。

アクセントには真鍮のゴールド色

最後、照明には落ち着いた色に輝くゴールド色の真鍮製のアンティークシャンデリアを選びました。

チョコレート色のオーク材の家具には、ゴールド色の真鍮がとてもよく似合います。サイドボードやキャビネットの取っ手もゴールド色の真鍮製。

落ち着いた色でキラッと輝く真鍮はチョコレート色のオーク材にとてもよく似合うのでおススメ。ジャコビアン様式のお部屋をさらに華やかに彩ってくれます。

今月のスタイリングのまとめ

今月は、チョコレート色のオーク材のアンティーク家具を集めて、ジャコビアンスタイルのダイニングをコーディネートしました。

この雰囲気が好きな方がお部屋をコーディネートする際、押さえておいて欲しいポイントは
1.ツイスト
2 真鍮のゴールド色
3.色の入ったペルシャ絨毯

の3つです。

アンティーク家具を使って、統一感のあるお部屋を作りたい場合、同じ装飾の入った家具を選ぶとカンタンです。

今回は、ジャコビアン様式の定番、ツイスト脚の家具をセレクト。
テーブル、椅子、サイドボード、デスク、フロアスタンド。
すべてにツイストが入っていることで、トータルコーディネートしたような、まとまりあるダイニングに仕上げました。

また、オーク材の家具には真鍮製のゴールド色の取っ手が使われていることが多いので、今回はアクセントカラーをゴールドに決めてシャンデリアも真鍮製のものをセレクト。

床に赤いペルシャ絨毯を敷くことで、色を追加して、華やかさをプラスしました。

ぜひジャコビアン様式のアンティーク部屋で、素敵な時間を楽しみましょう！