ホイールバックとは、背もたれにデザインされた車輪のような装飾のこと

水野友紀子
水野 友紀子

ホイールバック

ホイールバックとは、ウィンザーチェアの代表的なデザインで、背もたれにデザインされた 車輪(ホイール)のような装飾のことを言います。

そもそも、ウィンザーチェアとは、17世紀後半のイギリスのウィンザー地方で、町家や農家で使う 実用的な椅子として作られはじめたと言われています。
ウィンザーチェアの由来は諸説あり、ウィンザーチェアのデザインの中でも最初に作られ たのがコムバックチェア、その後にボウバックチェアに続き1750年以降にホイールバックチェアが 作られはじめたとされています。

また、ホイールバックによく似たデザインで、背もたれの車輪(ホイール)の部分を アザミの花に変えた「シスルバック」というデザインの椅子もあり人気をホイールバックチェア と同様人気のあるデザインの一つです。




1940年代にビーチ材でつくられたホイールバックチェアです。
背もたれの部分に代表的なホイールバックの装飾が入っています。 濃い色合いで、落ち着いた雰囲気のあるホイールバックチェアです。




1960年代につくられたホイールバックチェアです。
こちらはエルム材でつくられたもので、優しい色合いと脚の装飾がカントリーやナチュラルな雰囲気にも ぴったりです。




アーコール社製のホイールバックチェアで、アザミの花がモチーフになったシスルバックチェアです。
ホイールバックの車輪のデザインの比べて、花のデザインはどこか女性らしい雰囲気があります。
このアザミの花のデザインはアーコール社製の椅子によく見られるデザインです。




こちらもアーコール社製のホイールバックチェアで同じくアザミの花が入ったシスルバックチェアです。
めずらしいロッキングチェアで、背もたれが高く、低い座面は体全体をゆったりと包みこんでくれるような 椅子です。




めずらしいホワイトペイントのホイールバックチェアです。
背もたれはアザミの花が入ったシスルバックでアーコール社製ならではの洗練された雰囲気があります。




ウィンザーチェアの中でも人気のホイールバックチェアは、カントリーやナチュラルな空間にもシンプルな 空間にも合わせやすく、デザイン製があるので一脚を壁際にそっと置いておくだけでも、インテリアとして オシャレな空間にしてくれるアイテムです。
材の違いによって色合いや風合いも変わってくるので、その違いも楽しんでください。


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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)

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