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アイアン
- 水野 友紀子
アイアンとは鉄のことをいいます。
最近では、「鉄製」というより、この「アイアン」という言葉が浸透してきているので一度は耳にしたこともあるのではないでしょうか。
鉄というと、なんだか機械的であまり普段の日常ではなじみがなさそうなイメージですが、実はアイアンは色んなところで使われているんです。
身近なインテリア雑貨や、照明や家具、お家の表札や階段の手すりやカーテンレールなど、お家の中をぐるっとひとまわりしてみると
いろんなところにインテリアの一つとしてアイアンが取り入れられています。
またアイアンを一つ取り入れることで、お家の雰囲気もぐっとオシャレになるアイテムとしても注目の素材です。
アイアンならではの素材感が人気で、経年変化していくことでさらに味わい深くなっていくのも特徴の一つです。
水にも強いことからガーデン用のチェアやテーブルなど、外構用のインテリアとして使われることも多く、
アンティークでもガーデニング用のウォッシュスタンドやゲート、チェアやテーブルなどで見ることができます。
また、パブテーブルなどの脚にアイアンが使われているのも、水を撒いて床掃除をしたときに脚が痛まないようにアイアンが使われていたのではないか言われています。
現代では、アイアンそのものの無機質でカッコイイイメージのインテリアや家具などで使われることが多いですが、
アンティーク家具においては、加工ができるアイアンの特性を活かして、ぐにゅっと曲げてエレガントなデザインに仕上げたものや
アイアンの上にペイントをして可愛い雰囲気にしたものなども多く見られます。
アンティークのアイアンは年月を重ねることで見られる、アイアンならではの味わいをそのまま感じることもでき、
新しくつくられたものにはない雰囲気を楽しむことができます。
1940年代にフランスで作られたアイアンのネストテーブルです。
アイアンを特性を活かし、エレガントに加工したフランスらしいデザインで、アイアンの素材感をそのまま楽しめるネストテーブルです。
1930年代にイギリスで作られたアイアンのゲートです。 アイアンをくるっと加工して、ハートのようなデザインのゲート、ガーデニング用としてもぴったりです。 外に出しておくことで、アイアンならではの風合いも増し、イングリッシュガーデンを演出できますよ。
1930年代にフランスでつくられたウォッシュスタンドです。 アイアンに鮮やかなブルーのペイントがされたウォッシュスタンドで、室内、屋外問わずにディスプレイやガーデニング用のアクセントとしても素敵なアイテムです。
アイアンでつくられたペンダントライトです。 アイアンのマットな質感を活かしたシンプルなデザインで、北欧スタイルのインテリアやヴィンテージ家具にもピッタリの照明です。
このように、アイアンは昔から今も変わらず色んな場所で使われ、親しまれている素材で、その特性を活かして、エレガントなものからシンプルなものまで色んなデザインに形を変えられています。 年月を重ねることで、風合いを増していくアイアンの良さを身近で体感してみてはいかがでしょうか。
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。 -
アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
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