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ドレッサーとおしゃれに暮らすインテリアの秘訣
- 水野 友紀子
家具は家族みんなで使うものですが、一つだけ「女性だけが使う」家具があります。
それがドレッサーです。
今も昔も、鏡が付いた家具「ドレッサー」は女性のための家具。ですが、最近、ドレッサーの前でお化粧する人は、私も含め、ほとんどいないと思うんです(苦笑)
それでも、女性だけが使う女性のための家具だから、女性には絶対に使ってもらいたい!と思う、女性が憧れる家具No.1のドレッサーのヒミツをお話しします。
Handle 水野 友紀子
Dresser
ドレッサーとは
そもそもドレッサーとは、日本で鏡台と呼ばれる、鏡が付いている家具のことです。
全身が映る大きな鏡や、三面鏡、収納がたっぷり出来るチェストタイプからデスクとして使えるものまで、いろんなデザインのものがありますが、昔から、女性がお化粧や身だしなみを整えるために使われてきた家具です。
日本では、お嫁入りの道具の時、一番最初に家の中に運び入れる家具としてドレッサーは必須アイテムでした。
ドレッサーの誕生秘話
ドレッサーが誕生した場所は・・・トイレ!(笑)なので、もともとは「トイレットテーブル」と呼ばれていました。
17世紀に入ると、お化粧する習慣が一般的になり、化粧室にトイレットテーブルと呼ばれるテーブルが置かれるようになりました。
その上に「トイレットミラー」と呼ばれる鏡が置かれるようになり、18世紀の中頃からミラーをテーブルに固定した、ドレッシングテーブルが誕生しました。
その後、収納が出来るチェストの上にミラーを固定したドレッシングチェストが誕生しました。
このドレッシングテーブルと、ドレッシングチェストがドレッサ=鏡台の前身です。
ヴィクトリアン期に入ると、収納を兼ねたドレッシングチェストがメインで造られるようになっていきました。
当時の家具のカタログを見ると、ヴィクトリアンベッドルームを構成する重要な家具は、ワードローブ、ウォッシュスタンド、そして、ドレッシングチェストが必須アイテムでした。
ウェルシュドレッサーとは?
日本ではドレッサー=鏡台のことですが、イギリスやフランスでドレッサーと言うと、お料理を飾り付け(ドレッシング)するためのオープンタイプの食器棚、ウェルシュドレッサーのことを指します。
鏡台は「ドレッシングチェスト」や「ドレッシングテーブル」と呼ばれ、チェストやテーブルの上に鏡が付いている家具という表現で呼ばれています。
Dresser
女性におススメ3つの理由
自慢じゃないんですが・・・私は嫁入り道具に持たされたドレッサーに座ってお化粧をしたことが一度もありません(笑)
それでも、女性にはドレッサーを持っておいて欲しい!と、必ずおススメしている3つの理由をお話しします。
理由1 昔から大切な
「嫁入り道具」だから
昔から、鏡は神さまを象徴するもの。だから、一番最初に神様をお迎えすることで、家庭円満・無病息災を祈念するという意味を込めて、お嫁入りの時に一番最初にお家に運び入れる家具が鏡台と決まっていました。
その話を聞いたとき「使わないから嫁入り道具にドレッサーはいらない~!」と母とケンカしていた自分を恥ずかしく思い、深く反省しました(苦笑)
家具は、家族みんなで使うものだけれど、昔からお嫁入りの道具として、神様の象徴のように大切にされてきた鏡台だけは、女性(お嫁さん)のためだけの大切な家具。なので、おススメしています。
理由2 鏡だけじゃなく
「引き出し」があるから
ドレッサーの中で一番重要なのは鏡!・・・と言いたいところですが、私が重要視しているのは引き出し。
だって、ここだけは「私だけの収納」なんです(笑)
もちろん、引き出しの付いている家具って、いろいろあるけれど、どれも家族みんなで使う引き出し。
それに対して、ドレッサーだけは、私個人のものという意識が強いらしく、誰も触らないので私のものしか収納されていないんです。
自分だけの大切なものは、気が付けば全てこの中に入っている、なくてはならない私だけの家具です。
理由3 「ドレッサー」として
だけで使わないから
ちょっと前までは「お嫁入り家具にドレッサー」は必須アイテムだったけれど、今は「使わない」とか「ムダになっちゃう」とか言う方が多くなっているのも事実。
それは日本に「お化粧をするためだけのドレッサー」しかなかったからです!
お化粧をすること以外にも、たっぷり収納が出来たり、デスクとして使えたりするドレッサーであれば「使わなくなった」と言うことがありません!
How to use
ドレッサーの使い方
なんとなく「ドレッサー=女性がお化粧するための場所」というイメージですが、お化粧する以外にも、いろんな使い方が出来る便利な家具がドレッサーです。
改めて、ドレッサーの使い方を再確認してみましょう。
1 まずは基本の使い方
メイクをする
まずはドレッサーの基本の使い方の「お化粧」。なんだかんだ言って、やっぱり女性がお化粧を楽しむ場所です。
朝の忙しい時間も、夜の念入りお手入れの時間も、お気に入りのドレッサーの前に座れば、特別な時間になります。
2 大切なものの場所に・・
収納に使う
ドレッサーは、女性の家具のイメージが強く、男性にとっては「なんとなく触ってはいけない特別な場所」
なので、ドレッサーの前に座ってお化粧したことは一度もない私でも、ドレッサーの引き出しはフル活用しています!
日記や通帳、母子手帳など・・・自分だけの宝物の収納場所になくてはならない家具です。
3 女性の書斎はここ
デスクとして使う
天板が広いドレッサーは、デスクとしても便利に使えます。
男性が憧れる書斎のデスクを、女性はドレッサーで叶えることが出来ます。
PCを開いたり、日記や手帳をつけたり、読書をしたり・・・自分だけのデスクで、自分だけの贅沢な時間を楽しみましょう!
4 趣味やリラックスライムに
テーブルとして使う
天板の広いドレッサーは、サイドテーブルとしても大活躍!
ちょっと疲れた時に、コーヒーや紅茶を淹れて、お気に入りの音楽をかけながら自分だけのリラックスタイムはいかがでしょう?
5 おしゃれな
リビング収納
なんとなく、ドレッサー=寝室に置く家具というイメージですが、おしゃれなデザインのドレッサーは、リビングの収納にピッタリ!
特に、大きな引き出しが付いたドレッシングチェストは、チェストにお洋服などリビングで散らかるものがたっぷり収納出来て、鏡で身支度のチェック!
とっても便利に使える鏡が付いた収納家具です。
6 お部屋を
広く見せる
日本では、洗面所や玄関くらいしか使うことがないミラーですが、ヨーロッパのお部屋では、至る所に鏡が置かれています。
身だしなみをチェックするという意味はもちろん、鏡を置くことで、お部屋が広くなったように見えることを利用しています。
デザインがおしゃれなドレッサーは、寝室だけじゃなくいろんなお部屋に置けるので、置いてお部屋を広く見せましょう!
Dresser
徹底分析!2大ドレッサー
日本でドレッサーと言うと、一般的に50~60cmくらいの幅が狭いものが主流なので、天板が狭いのでデスクとしては使えず、収納する引き出しもそれほど大きくないので、お化粧をすること以外、使い道がない家具です。
ところが、アンティーク家具のようなヨーロッパのドレッサーは、幅が1m以上あるものがほとんど。
チェストやデスクの上に、もれなく鏡が付いているデザインになっているので、お化粧するためだけではなく、収納やデスクとして使える家具です。
収納を重視する方のための引き出しが付いたドレッシングチェスト、デスクとして使いたい方のためのドレッシングテーブル。2大ドレッサーについてそれぞれの特徴を見てみましょう。
ミラー×チェスト
ドレッシングチェスト
チェストの上にミラーが付いている家具がドレッサー+チェスト=ドレッシングチェストです。
チェストとして引き出しの中に、いろんなものを収納して、もれなく鏡でチェックも出来る便利な家具です。
アンティークのチェストの中には、破損して使えなくなったミラー部分を取り外して、チェストとして生まれ変わっているドレッシングチェストも多いので、ミラーが付いているドレッシングチェストは貴重です。
嫁入り道具に、私が母から無理やり持たされたドレッサー。
私の予想通りドレッサーに座ってお化粧したことは1度もないから、「やっぱり必要なかった!」と思ったけれど、気が付けば、引き出しの中は、私だけの大切なものでいっぱいになっていました。
しかも、主人も子どもも、なぜかドレッサーの引き出しだけは開けない(笑)
なので、両親からプレゼントしてもらった高額なジュエリーや、子どものお年玉を貯金した通帳に、子どもたちの印鑑、さらにはヘソクリなど、大切なヒミツのものでいっぱい~!
あんなに母には「要らない!」と言い続けて来たけれど、今となっては、なくてはならない私の相棒家具です(笑)
チェストだけじゃなく、もれなくミラーも一緒に付いてくる、ドレッシングチェスト。オススメの理由はココです。
ミラー×デスク
ドレッシングデスク
引き出しが少し付いたテーブルやデスクの上にミラーが付いている家具が、ドレッサー+テーブル=ドレッシングテーブル。
ドレッシングチェストと違って、椅子に座って脚が入るようになっているので、座って作業がしやすい家具です。
デスクの上に、もれなくミラーが付いている感じの家具なので、リビング用のデスクとしても大活躍。
見た目がオシャレで実用的なので、子どもが宿題や読書する場所として、リビングに置くと便利で素敵です。
最近では洗面所も広くなって、お化粧出来るスペースは十分あるので、わざわざ幅の狭いドレッサーの前に座ってお化粧する必要がなくなったんですよね。
しかも、結婚した後の女性には、ゆっくり座ってお化粧している時間はない~!なので、ドレッサーがジャマになっちゃうのも当たり前!
でも、そうは言っても、今も昔も、やっぱり女性の家具と言えばドレッサー。特に、ご新築される方で、もっと早くにドレッサーを購入しておけばよかったとおっしゃる方が多いんです。
いろんな家具がある中で、ドレッサーだけは持ち主が女性。個人の家具なんです。
新築する際、男性が書斎に憧れてデスクを置く方が多いんですが、女性にはデスクは無理・・・でも、ドレッシングテーブルは、まさにそんな大人の女性のデスク的存在の家具なんです。
ガッツリ勉強することはないけれど、ちょっと本を読んだり、PCを広げたり、日記を書いたり・・・
大人になってから自分だけのデスクがあるってちょっと嬉しいんですよね。
お化粧する場所としてはもちろん、いろんな用途で使える自分だけの場所をドレッシングテーブルと一緒に作ってみませんか?
Mirror
「鏡」のおはなし
アンティークのドレッシングチェストのミラーは、実は、とても人気があるんです。
というのも、アンティークの場合、多少、傷や汚れが入っているものもありますが、今のミラーとは素材も違い、分厚いので、カッティングが入っているものや、面取りされているものが多いんです。
中にはクモっていたり、シミやカビが酷くて使えないものもありますが、きちんとメンテナンスをしているお店だと、新しいミラーに交換する事が可能なので、気をつけて選ぶようにしましょう。
ちなみに、日本では着物を着る時に使われたので、ドレッサーといえば三面鏡が当たり前ですが、海外の家具では、三面鏡はとてもめずらしいので、見つけた時には要チェックです☆
鏡に他の壁面や空間が映り込むことで、目の錯覚で実際のお部屋よりも、ぐっと広く見せてくれる効果があります。
ショップやレストランでもこの方法で鏡がインテリアとして使われているところが多いんですが、わざわざ壁にミラーを取り付けなくても、ドレッサーだったら、置くだけで広く見える効果が得られます。
ドレッサーの定番
一面鏡
ドレッサーの定番の形「一面鏡」
サイズも形もいろいろで、ちょっとした身だしなみチェックができるようなコンパクトなサイズから大きなもの、丸や四角形はもちろん、だ円や六角形、八角形のものなど様々です。
メイクもヘアもばっちりキメたい
三面鏡
サイドの鏡の角度を変えて、自分の後姿がチェックできる三面鏡は、いつの時代も女性の憧れ。
日本では定番のドレッサーミラーですが、海外の家具ではあまり見かけることがなく貴重です!
お部屋をオシャレにみせる
横長タイプ
北欧スタイルのドレッサーに多い、横長タイプのミラー。
鏡が横に長いことでお部屋全体を反射して、視覚的にお部屋を広くみせてくれる効果があります。
すっきりとしたオシャレなデザインは、どんな場所に置いてもカッコよく人気です。
身支度はこれ一台におまかせ
姿見タイプ
日本のお家には必ずある背が高い姿見タイプ。
もともと、着物を着る時に鏡を使った日本では当たり前の背の高い大きな姿見は、海外ではとてもめずらしく貴重です。
めったに見かけることがないので、探していた方は、ぜひぜひお早めに~
使わないときは閉じて収納
ライティングドレッサー
フタを開けるとミラーが出てくるライティングドレッサー。
普段、使わないときはフタを閉じてデスクや収納に。お化粧する時は、あっという間にドレッサーに早変わりする機能的な家具です。
サイズがコンパクトなものが多く、置く場所も問わず、いろんな場所で便利にお使いいただけます。
Styling
ドレッサーのある暮らし
room1 リビング
個人的に、ドレッサーを置く一番のおススメの場所は・・・「リビング」
忙しい朝の時間も、朝の準備をしながら身支度ができて、とっても便利なんです。
特にリビングは、光がたっぷり入るように設計されているお家が多いので、明るい中でメイクするのはもちろん、家族がみんなで過ごすリビングを広く見せてくれる効果があります。
room2 寝室
本来、ドレッサーを置く場所としてイメージが強い「寝室」
夜のリラックスタイムに、自分だけの特別な場所でお肌のお手入れを楽しんだり、読書をしたり、日記を書いたり・・・
就寝前の至福の時間が過ごせます。
room3 和室
畳のある和室に置いても、ピッタリ似合うドレッサー。
女性らしい曲線の華やかなドレッサーから、シンプルでオシャレな北欧スタイルのドレッサーまでどんなデザインのものでも畳みとの相性が抜群なんです。
特にチョコレート色のオーク材のドレッサーはとてもよく似合うので、ぜひ試してみてください。
room4 書斎
デスクタイプのドレッサーは、PCデスクとして書斎で大人気の家具です。
ガッツリ仕事をするだけの書斎にドレッサーが入ると、なんだか少し雰囲気が柔らかくなるのでおススメ。
チェストタイプのドレッサーには大切なものをたっぷり詰め込んで自分だけ憧れの書斎を作ってみてください。
Dresser
ハンドルのドレッサー
1 豊富なデザイン
Hadnleではシンプルなものから、ヨーロッパのアンティークらしい美しく芸術品のようなデザインまで、いろんなドレッサーを揃えています。
自慢したくなるオシャレなデザインのドレッサーの中から、あなた好みのドレッサーを見つけてください。
2 もしもの時も安心
ミラー取り換え
ドレッサーのミラーは、昔のもので質がいいので、使えないと判断したもの以外のキレイなものは、オリジナルのままお送りしています。
キレイなものをお送りしていますが、アンティークは新品ではないので、キズや汚れがあります。
気になる場合は、新しいミラーをご準備して取り替えますので、ご購入後にお知らせ下さい。
3 気軽に
ご相談ください
ご新築やリフォーム中の方で、お部屋に配置した時、どれくらいの大きさになるか不安な方、お気軽にご相談ください。
図面をお送りいただければ、ご検討中のテーブルをお部屋に置いた際、どんな感じになるか描きこんでご提案します。
Dresser
みんなのドレッサーをのぞいてみよう
無事に購入したドレッサーが到着致しました!
素敵なドレッサーをお譲り頂き、本当にありがとうございます。
これから大切にしていきます。
ダイニングに設置したドレッシングチェストは何度もお電話して相談させて頂いただけあって、この場所にピッタリ!
今まで使っていた家具とも違和感なく 見る度にウットリしています。
G-planのドレッサを購入し、使いはじめて3ヶ月。
毎日眺めるだけで幸せな気持ちになり、ほんとうに出会えてよかったと感じています。
結婚して、ドレッサーを初めて買いました。
和室にしか配置するスペースがなかったため和物の家具やコンパクトなタイプなどたくさん悩みましたが、やはりデザインが気に入ったアンティークのこのドレッサーにしてよかったです。
無事、ドレッサーが届きました。部屋の雰囲気にもよく似合い、とても素敵です。
アンティークとは思えないほど綺麗ですね、ガラス天板も作って頂いて良かったです。
ドレッシングチェスト、テーブル、チェア、どれも丁寧に梱包していただきありがとうございました
直接、お店で見て選ぶことが出来てよかったです。
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水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
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