ゴシックデザインとは、キリスト教的な文化の影響を受けた美術・家具の様式のこと

水野友紀子
水野 友紀子

人々を魅了し続ける、天国へ導く神の象徴のゴシック様式

ゴシック様式とは、12世紀中頃から16世紀までフランスのパリを中心にヨーロッパ全体で広まった、キリスト教的な文化の影響を受けた建築・美術・家具の様式のことをいいます。 ゴシック様式の代表的な建築物である、フランスパリやアミアンのノートルダム大聖堂、イギリスのウェストミンスターミラノ大聖堂、イタリアのミラノ大聖堂など 主にキリスト教の建築を中心に発展したといわれています。

ゴシック様式は主に建築物に代表され、その特徴は大きく分けて3つあります。
円形状の天井の「リブヴォールド」
頭の尖ったデザインのアーチの「尖塔アーチ」
高い外壁を支えるための飛び梁「フライングバットレス」
この建築方法を駆使し、可能な限り天井を高くしたことで、外壁には大きな窓がつくられるようになったため、ゴシック様式の建築物の特徴でもある大きなステンドグラスがはめこまれるようになりました。
このようにゴシック様式を代表するゴシック建築は天国へ導く神の象徴とも言われ、当時の人々の希望でもあったといわれています。 長い歴史の中、現代でも人々を魅了する素晴らしいデザイン様式です。

ゴシック様式の家具の特徴はも建築と同じく、垂直に強調したシンメトリーなデザイン。 そして装飾には、透かし彫りや、リネンフィールドなどが使われています。 この当時の家具は富の象徴とされ、権力を強調するような重厚感のあるスタイルのものが流行っていました。

ゴシック様式の建築物でも見られる「尖塔アーチ」と呼ばれるデザインには、ゴシック様式の家具にも多く見ることができます。 尖塔アーチとは、頭が尖ったアーチのことで、ゴシック様式の建築物でも多用されています。 ゴシック建築が始まる前のロマネスク建築では、これが半円上のアーチが使用されていましたが、ゴシック建築なり、この半円アーチが尖塔アーチへと変化していきました。 このデザインはガラスキャビネットなどの扉デザインなどにも使用され、見ることができます。




1930年代につくられたウォルナット材のガラスキャビネットです。 ガラス扉の装飾がゴシック様式で見られる尖塔アーチのモチーフになっています。




1930年代にイギリスでつくられたウォルナット材のコーナーキャビネットです。 ゴシック様式独特の垂直でシンメトリーにデザインされた美しいコーナーキャビネットです。 大聖堂の大きな窓ガラスを思わせるような美しいガラス扉のデザインが特徴的です。




1930年代にイギリスでつくられたオーク材のワードローブです。 ゴシック様式の代表的な建築物のようなデザインのワードローブです。 尖塔アーチやフライングバットレスをイメージしたようなデザインで、クラシカルで気品のある家具です。




このように、長い歴史のあるゴシック様式の家具は、当時から現代にいたるまで人々を魅了してきたデザイン様式です。 その素晴らしいデザイン様式をアンティーク家具で取り入れてみてはいかがでしょうか?

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水野友紀子

水野 友紀子

空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。

大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。

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