- トップページ
- アンティークコラム
- アンティークの選び方
- インテリアスタイルから選ぶ
- アール・デコとは?アールヌーヴォーとの違い、魅力について
アール・デコとは?アールヌーヴォーとの違い、魅力について

- 水野 友紀子
アール・デコとは、1920年代から1930年代にかけて世界的に流行した装飾美術様式のことです。
1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」がきっかけとなって誕生したアール・デコの歴史から魅力や特徴について分かりやすくお話します。
Handle 水野 友紀子
アール・デコとは
アール・デコとは、アールヌーヴォーの後にパリで誕生し、1920~40年代にかけてアメリカを中心に世界中で大流行したモダンデザイン様式のことです。
フランス語の「Art(アール)=芸術」と「Déco(デコ)=装飾」を合わせた「装飾の芸術」と言う意味を持つ「アール・デコ(ArtDeco)」は、1925年にパリで開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会」(通称「アール・デコ博覧会」)をきっかけに広まりました。
私の中でアール・デコの代表と言うと・・・ココ!
東京都庭園美術館です。
私の美術館ランキングの中でもTOP10に入るほど大好き!もともとは1933年に建てられた旧朝香宮の邸宅だった場所が美術館になっているんですが、内装の趣味がよすぎる~!
フランスに留学していた朝香宮ご夫妻が当時、フランスで大人気だったアールデコ様式を取り入れた建物なので、建物全体がアールデコ☆
「幻の建築」といわれるのも納得の美しさなので、ここに行けばアールデコが全て分かると思います!(笑)
さて、それまでは曲線ラインが美しい自然主義的デザイン「アール・ヌーボー(Artnuveau)」がでしたが、アールデコは一転。直線や円のような幾何学模様が基調のデザインに大変身しました。
なぜ、そんなにゴロっと変化したかと言うと、きっかけになったのは・・・第一次世界大戦!
▲現代装飾美術国際博覧会
第一次世界大戦で疲弊してしまったヨーロッパでは、人々の暮らしや価値観が劇的に変化し、それまでの「古い伝統」より「新しい時代のモダンライフ」を求めるように。
また、女性の社会進出が一気に進んだ時代でもあったため、それまでコルセットで体を締め付けるドレスを着ていた女性が直線的で動きやすい洋服を着て自由になった時代です。
ヨーロッパから海を渡り、アメリカで急速に発展する蒸気機関車や自動車、高くそびえ立つ高層ビルなど・・・機械化で大量生産できる、直線や幾何学模様を使った新しいデザインこそが美しいという憧れがデザインの世界に反映されました。
最先端なものだけではなく、当時、発掘されたエジプトのツタンカーメン王墓の装飾やアフリカ美術、日本美術といった異国文化の美も柔軟に取り入れたことで、「伝統的な優雅さ」と「機械時代のモダンさ」を融合させたアール・デコ様式は世界中に広がり、「新しい時代の象徴」として愛されるようになりました。
アール・デコの 特徴
アール・デコの特徴について、分かりやすくまとめてみました。
01 シンメトリー

アール・デコ家具の最大の特徴は、シンメトリー(左右対称)のデザインです。
それまでの非対称的なアール・ヌーボーのエレガントな曲線的なデザインに対抗するような、左右対称のシンメトリーの幾何学模様のデザインが、モダンでおしゃれな印象です。
02 幾何学模様
三角形や四角形、ジグザグ模様や放射線模様など、幾何学模様を組み合わせることで、機械的な中にエレガントな雰囲気が漂っています。
アール・デコを象徴するこれらの幾何学模様は、まさにこの時代の動きを反映しているもの。
進歩と近代性の象徴になっていました。
03 異素材の融合

アール・デコでは高級木材に、ステンレスや真鍮、ガラス・・・のような、様々な異素材を組み合わせた、モダンで高級感ある雰囲気のものが多いです。
シルバーやゴールド、黒や赤など、コントラストの強さを活かした配色や、ガラスの透明感など色彩や光のコントラストも特徴の一つです。
アール・デコの アイテム
直線と円、幾何学模様を基調としたモダンで洗練された美を追求したアールデコ。
今までHandleに届いたアール・デコらしいアイテムをご紹介します。
Item.1 サイドテーブル
ひと目でアールデコと分かる、直線と幾何学フォルムが美しいサイドテーブルです。
最大の魅力は、なんといってもアールデコで一好まれた形、八角形(オクタゴン)の天板。
四角形のベースと八角形の天板、木製のベースにミラー天板の異素材の融合が楽しめます。
Item.2 ホールスタンド
装飾を最小限に抑えつつ、直線と曲線をバランスよく組み合わせたシンメトリーの美しさが際立つホールスタンド。
直線と曲線をバランスよく組み合わせた美しいシンメトリーデザイン。アールデコらしいデザインのグリーン色のタイルが映えるおしゃれな玄関家具です。
Item.3 キャビネット
ニューヨークのスカイスクレイパー・スタイル、摩天楼の高層ビルをイメージしてデザインされた、アールデコスタイルのアンティークガラスキャビネット。
当時の人々が抱いた空へ伸びる大都会の高層ビルへの憧れが現れているデザインです。
Item.4 ガラスキャビネット
コンパスで描いたような完璧な正円フォルムと、それを支えるベース部分の末広がりなラインがおしゃれなガラスキャビネット。
大きな時計や宇宙の天体を連想させるような神秘的な佇まいは、当時の人たちが夢見た「未来の美しさ」を象徴しています。
Item.5 プレスドグラス
幾何学模様の型押しがおしゃれなアールデコスタイルのおしゃれなプレスドグラスの器。
透明感あふれるガラスの器をキラッと光るシルバープレートの土台で支える、ガラス×シルバーの異素材を組合わせが都会的で洗練された雰囲気の器です。
Item.6 シェリーのトリオ
イギリスの名窯、シェリーのアールデコ様式の美しさが際立つアンティークトリオです。
丸いカップとは異なり、カクカクとした幾何学的なアールデコスタイルのシェイプは、世界中にコレクターがいるシェリーの中でも、特に人気です。

-
水野 友紀子
空間スタイリスト。
アンティークショップHandleバイヤー。大学で小さい頃から好きだった化学実験が出来る薬学を専攻。薬剤師となり、製薬会社で研究職に就く。 結婚を機に、休日は嫁ぎ先の老舗家具屋の手伝いをすることに。
家具のことを学びながら、そこで得た知識と固定観念にとらわれない主婦目線での女性らしい提案が、お客様に喜んでもらえることが嬉しくなり、薬の研究を辞め、インテリアの研究に没頭することを決める。
アンティーク家具に出会い、それまで知らなかった世界に感動。 家具やインテリアに対して伝えたいことや、自らが買い付けてきたアンティークに対する想いを「買い付けうらばなし」や「まいにちハンドル」に綴り、日々配信中。
-
アンティーク家具Handle
(水野商品館 株式会社)1903年創業
【店舗&倉庫】
〒910-0019 福井市春山2-9-13
【南青山オフィス】
〒107-0062 東京都港区南青山5-4-41
古物商 福井県公安委員会許可
第521010008980号
記事をシェアする




























