サロンチェアとお花を楽しむ 春のアフタヌーンティーリビング

サロンチェアとお花を楽しむ
春のアフタヌーンティーリビング

ぽかぽかな春の日差しが楽しめる季節。
今月はお友達をお家に呼んで、アフタヌーンティーを楽しむリビングをコーディネートしてみました。

タイプの違うサロンチェアとお花の入ったアンティークを使って、いつものお茶をよりリッチな気分で楽しむリビングのご提案です。

ビクトリア朝を代表するバルーンバックチェア

今回、メインになるサロンチェアに選んだのは、ビクトリア朝に生まれた代表的な椅子「バルーンバックチェア」
まるで風船のような、丸い形をした背もたれの椅子は、アンティークチェアの代表です。

一人の時間を楽しむナーシングチェア

そして、主役のもう一脚には、座面が広くゆったり腰をかけて楽しめるナーシングチェアを選びました。

こちらもビクトリア期を代表する椅子ですが、一緒に並べた時に統一感を出すポイントは、脚のデザインと色。

形は違うけれど、脚のデザインは両方カブリオールレッグ！

そして同じ赤い色の座面で統一したことで、形が椅子でも、まるでセットだったようなお揃いの雰囲気で組み合わせることが出来ます。

バルーン×蔦の背もたれ

バルーンバックチェアの丸い背もたれの形は、同じように見えて実は一つ一つ個性があります。

今回、選んだバルーンに近づいてみると、バルーンにさりげなく蔦が絡まっているデザイン。

芸術品レベルの透かし彫りになっていて、英国の家具職人の技が際立っています。

ステンドグラス扉が美しいキャビネット

まるで、バルーン背もたれが丸いルーペのようで、そこから奥に見えたのがステンドグラス扉のショーケース。

ダイヤ型のガラスは、さりげなく型押しガラスが使われていて、とってもおしゃれなデザインです。

食器はもちろん、趣味のものを入れる飾り棚や本棚などなど、この中に入れるだけでなんだか高級に見えてきます。

女性のために造られた椅子

もう一脚の主役、ナーシングチェアとは、もともと赤ちゃんを授乳させるときに造られた女性のための椅子。

座面が広く、ゆったり腰を掛けることが出来る椅子には肘掛けが付いていて、赤ちゃんにミルクを飲ませやすい造りになっています。

女性の身長にあわせて、座面が低いのも特徴。

女性のために造られた椅子は、女性の一人掛けのソファとして、贅沢な時間を楽しませてくれます。

ナーシングチェアの前に置いた丸いローテーブル

今回、それぞれのサロンチェアの前に、座面の高さに合わせて、高さの違う丸いテーブルを設置しました。

ナーシングチェアの前には、丸いローテーブルを。

縁取りがヒラヒラしているので、上から見た時、まるでお花が咲いているような形に見えます。

サイズもちょっと大きめなので、たっぷり乗せて使えます。

お花の模様のティーセット

今月は、お花がテーマになっているので、ティーセットもお花の模様をセレクト。

1801年創業のクラウンスタッフォードシャーのポット＆ミルクピッチャーに描かれているお花の模様を眺めているだけで、ほっこりするティータイムが楽しめます。

いろんな使い方で楽しめるオケージョナルテーブル

バルーンバックチェアと組み合わせたのは、同じように丸い形で、こちらは背が高めのオケージョナルテーブル。

これくらいの大きさ＆高さのテーブルが一つあると、いろんな使い方が楽しめてとても便利です。

象嵌で出来たお花模様

オケージョナルテーブルの天板にも･･･お花！

こっちのお花は、象嵌細工で出来ている芸術品レベルのお花です。

上にものを乗せるのが申し訳なくなってしまうくらい、美しい象嵌のお花は眺めているだけで幸せな気分になります。

英国アンティークの三面鏡

アンティーク家具ではあまり見かけない三面鏡タイプのドレッサーをガラスキャビネットの隣に設置しました。

ドレッサーと言うと、寝室に置きがちですが、ドレッシングデスクタイプのドレッサーはリビングにおススメ！
いろんな使い方で楽しめます。

デスクとして使えるドレッサー

デスクに三面鏡が付いているデザインのドレッサーデスク。

リビングに置けば、鏡を使ってお化粧や身支度を整えるのはもちろん、リビングデスクとして便利に使えます。

ちょっと本を読んだり･･･PCを使ったり･･･リビングで楽しむ時間が増えます。

お花の模様のプチポワン

ドレッサーと組みわせたスツールの座面にも、今月のテーマお花の模様が。

まるで絵画のような刺繍、プチポワンのお花の座面のスツールに座ろうと思うたび、目に入ってくるお花の模様はパッとお部屋を明るくしてくれるだけじゃなく、心も明るくしてくれます。

キラッと輝く6灯シャンデリア

今回、最後に選んだシャンデリアは、真鍮製の6灯タイプ。

お部屋のいろんな場面にお花を散りばめたので、シャンデリアはシンプルな真鍮製をセレクトしました。

アンティークの真鍮と、マホガニー材のアンティーク家具の相性はバツグンによく、灯数も多めの6灯タイプなので、明るめのお部屋が楽しめます。

今月のコーディネートのまとめ･･･

今月はサロンチェアとお花に注目してコーディネートしてみました。
大型の家具以上に、実は凝った造りのアンティークチェア。
今、手に入れようと思っても、木材も造れる職人さんも限っているので、なかなか造り出せないアイテムです。

リビングでくつろぐと言うと、なんとなくソファと思いがちですが、英国のお部屋では一人一人が使うパーソナルチェアが使われることが多いんです。

ちゃんと腰を掛けながらゆったりくつろげるよう、お花のアイテムをいろんな場所に散りばめたリビングでアフタヌーンティーを楽しむ春のリビングのご提案でした。

→今月のスタイリングで使った商品一覧はコチラ